ストレス解消に最適!ベルガモット精油のリラックス効果とおすすめアロマケア

ベルガモット

ベルガモットは、オレンジやレモン、グレープフルーツのような食用としての需要はなく、香料素材として栽培される柑橘類です。 

ベルガモットの精油は、フレッシュな甘味の中にほんのり苦味を感じる "上品な大人の香り" で、紅茶のアールグレイの香り付けにも使われています。 

気持ちを明るくするリモネンと、リラックス効果をもたらすリナロール、天然の抗うつ薬とも言われる酢酸リナリルを多く含み、ストレスケアに役立つ精油です。 

この記事では、ベルガモット精油の特徴や期待される効果、ストレス緩和におすすめのアロマケア、ブレンドレシピと使い方などを詳しく紹介していきます。

 

ベルガモット精油とは - 特徴、効果、禁忌、ブレンドの相性

ベルガモット

ベルガモット精油は、不安感やうつ、イライラやストレスなど負の感情を解放するサポートをしてくれます。また、気分を上げて前向きな気持ちにしたり、逆に落ち着かせたりする働きがあります。どちらか極端にならず、「中庸」な状態にしてくれるんです。ほかの精油で「香りをかいで最初は元気が出るんだけど、あとからどっと疲れる気がする」という方にもおすすめです。 

紅茶のアールグレイの香り付けにも使われているので、香りのイメージはつきやすいですね。柑橘系の精油の中でも落ち着いた、少しだけ苦味のある香りを感じさせます。 

単品使いもできますが、ほかの精油とも香りの相性が良いのでブレンドしやすく、重宝する1本です。 

リラックス効果や気分を高める働きのあるリモネンリナロール酢酸リナリルを多く含み、ストレスケアに役立ちます。 

ベルガモット精油の基本情報

【学名】Citrus bergamia

【科名】ミカン科

【抽出部位】果皮

【抽出方法】圧搾法

【主な原産国】イタリア

【オイルの色】薄い黄色

【ノート】トップ

【成分】リモネン(37〜40%)、β-ピネン(6〜8%)、γ-テルピネン(5〜8%)、リナロール(10〜15%)、酢酸リナリル(26〜29%)、ミルセン(約1%)、α-ピネン(約1%)

ベルガモット精油に期待される効果

精油の効果、効能

抗菌作用。 

抗ウイルス作用。 

抗炎症作用。 

抗けいれん作用。 

鎮静作用。 

鎮痛作用。 

防虫作用(虫刺され予防などに)。 

デオドラント作用。 

食欲がないとき、消化が悪いときなどに。 

免疫力アップに。 

脂性肌、ニキビ、湿疹など肌トラブルに。 

緊張やイライラ、怒り、ストレスをやわらげたいときに。 

不安感や鬱々とするとき、気持ちを明るく高揚させてくれる。 

ベルガモット精油の禁忌事項

光毒性があるので、肌への使用後、日光(紫外線)に当たらないように注意しましょう。光毒性の成分「フロクマリン」をある程度取り除いた「ベルガモットFCF(フロクマリンフリー、ベルガプテンフリー)」もあるので、気になる方はこちらの精油をおすすめします(日中の紫外線対策は必要です)。

● 皮膚に刺激になる場合があるので、敏感肌の方は少量から試しましょう。

ベルガモット精油とブレンドの相性が良い精油

ブレンドの相性が良い精油

【シトラス系】
オレンジ・スイートグレープフルーツプチグレンレモンレモングラス 

【フローラル系】
ジャスミンゼラニウムネロリラベンダー 

【ハーブ系】
クラリセージスイート・マージョラムペパーミント 

【ウッディー系】
サイプレスジュニパーホーリーフユーカリ

【スパイス系】
ブラックペッパー 

【エキゾチック系】
イランイランパチュリ

ストレスにはベルガモット精油の香りが効果的?

女性

ベルガモット精油には、疲れた身体を叱咤激励するのではなく、中庸(ちゅうよう)にする働きがあります。

ここで言う「中庸」とは、「つらすぎる、楽しすぎるという極端な状態ではなく、中間の安定した状態が保てている」ということです。
Karisugi

ストレスや不安感、緊張などを鎮めつつ、気持ちを明るく高揚させてくれるので、気分の浮き沈みが激しい方にもおすすめです。 

また、ある実験では、ベルガモット精油を30分間かぐことで、ストレスが緩和するとともに、免疫力がアップする可能性があることが確認されています(参照 >>)。

ベルガモット精油を使ったおすすめのアロマケア

メンタルヘルス

アロマテラピーは「芳香療法」とも言われていて、精油に含まれる成分が鼻から脳へ、肺から血液へ、皮膚から血液・リンパへ取り込まれることで心身に働きかけてくれます。 

ストレスや気分の落ち込みなどを感じた時は、まずは簡単にできる芳香浴やアロマトリートメント(マッサージ)を試してみてください。 

芳香浴

芳香浴は、緊張や不安、ストレスを感じた時にすぐ試せるアロマケアです。

ベルガモット精油1〜2滴をティッシュやハンカチ、アロマシールに垂らして香りをかいだり、ラベンダー精油スイート・マージョラム精油とブレンドしてディフューザーにかけて使います。 

パーソナルスペースで香りを楽しみたい時は、小型のアロマディフューザーが便利です。

無印良品の「おやすみブレンド シトラス」にもベルガモット精油が使われています。就寝前やリラックスタイムのおともにおすすめです。

アロマトリートメント(マッサージ)

ベルガモット精油をキャリアオイル(ホホバオイルスイートアーモンドオイルなど)で希釈して、優しくマッサージを行う方法です。マッサージオイルはボディトリートメントやハンドトリートメントに使えます。また、ロールオンボトル等に小分けにすれば、いつでも手軽にマッサージでき、携帯にも便利です。 

自分をいたわるような気持ちで香りを感じながら優しくトリートメント(マッサージ)することで、自分自身への手当てとなり、ストレスの軽減やリフレッシュにも役立ちます。

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アロマスプレー

ベルガモット精油はどの精油とも相性が良いので、アロマスプレーやフレグランス作りに重宝します。自分だけのお守りスプレーを作って、ストレスケアに役立ててください。

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ストレス緩和に - ベルガモット精油のブレンドレシピと使い方

精油のレシピ

ベルガモット精油と相性の良い精油でブレンドした、ストレス緩和におすすめのレシピとその使い方をご紹介します。

ベルガモットは光毒性があるため、オイルマッサージ等でお肌に塗布する目的で使う場合は、ベルガモットFCF(フロクマリンフリーまたはベルガプテンフリー)の精油をおすすめします。
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ブレンドレシピ

■ リラックスブレンド
〜リラックスと心身の癒しに〜

【レシピ1】ベルガモットFCF 3滴+ラベンダー精油 6滴+カモミール精油(またはオレンジ精油) 3滴 

【レシピ2】ベルガモットFCF 8滴+イランイラン精油 2滴+ゼラニウム精油 2滴 

■ 気分転換ブレンド
〜元気を取り戻し、気分をリフレッシュ〜

【レシピ1】ベルガモットFCF 5滴+オレンジ精油 5滴+ローズマリー精油 2滴 

【レシピ2】ベルガモットFCF 5滴+グレープフルーツ精油 4滴+オレンジ精油 3滴

グレープフルーツにも光毒性があります。お肌に使ったあと外出する際は、しっかり紫外線対策をしましょう。
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■ 不安解消ブレンド
〜不安を取り除き、穏やかな気持ちをもたらす〜

【レシピ1】ベルガモットFCF 8滴+イランイラン精油 3滴+パチュリ精油 1滴 

【レシピ2】ベルガモットFCF 6滴+ラベンダー精油 4滴+ゼラニウム精油 2滴

ブレンドレシピの使い方

ベルガモット精油

芳香浴のほか、手作りのマッサージオイルやアロマスプレーとして、ブレンドレシピをそのままお使いいただけます。 

芳香浴に使うディフューザーは、本体のスペックやお部屋の広さに応じて滴数を調節してみてください。 

マッサージオイルに使う場合は、遮光瓶(30ml)ホホバオイル30mlと、お好きなブレンドレシピの精油を入れて、ふたを閉めて上下によく振り混ぜれば完成です。

精油を希釈するキャリアオイルは、ホホバオイルじゃなくても良いです。お好きなものをお使いください。ただし、食用油で代用するのは避けましょう。
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アロマスプレーにする場合は、30mlのスプレーボトル(ガラス遮光瓶)に、無水エタノール5ml → お好きなブレンドレシピの精油 → 精製水25mlの順に入れたらふたを閉めて、上下によく振り混ぜれば完成です。

Karisugi
無水エタノール精製水はドラッグストアにも置いていますよ。

マッサージオイルもアロマスプレーも、使う前によく振ってください

まとめ:ストレスケアにベルガモット精油を取り入れよう

ベルガモット精油の香りは、気分をフラットにしてくれる働きがあり、不安やストレス緩和に役立ちます。 

無理なくライフスタイルに取り入れられるケアから始めてみてはいかがでしょう。

 

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この記事を書いた人Karisugi
主にアロマテラピーやCBDを用いたセルフケアに関する記事を発信。医療系、アロマテラピー、CBDの資格保持。人間の大敵「ストレス」を緩和する方法やアイテムを紹介している。ほかにも美容・健康、資格に関することなどのんびり更新中。

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