
◇ 認知症予防に効果的なアロマの使い方
◇ 認知症予防に効果的なアロマ、1日あたりの精油使用量と費用(コスト)は?
◇ 使うのは「アロマオイル」ではなく「精油(エッセンシャルオイル)」
◇ どうしてアロマテラピーが認知症予防・改善に役立つの?
◇ 場所を選ばず芳香浴したい時のおすすめアイテム
◇ まとめ
◇ 今回ご紹介したアイテム
認知症予防に効果的なアロマの使い方

認知症予防に効果的な朝の精油にはローズマリー・カンファーとレモン、夜の精油にはラベンダーとオレンジ・スイートがあります。
これらの精油を朝と夜に2時間ずつ、アロマディフューザーで芳香浴を行います。アロマディフューザーがない場合はアロマペンダントやアロマシール
も可です。
朝9:00〜11:00
● ローズマリー・カンファー:4滴
● レモン:2滴
ローズマリー・カンファー&レモンは交感神経を刺激して、カラダを目覚めさせてくれます。
また、集中力や記憶力を高める働きもあります。
夜7:30〜9:30
● ラベンダー:4滴
● オレンジ・スイート:2滴
ラベンダー&オレンジスイートは副交感神経を刺激して、ココロとカラダを落ち着かせてくれます。
温もりのある香りが、不安を和らげてリラックスさせたり、心地よい睡眠へ導いてくれます。
認知症予防に効果的なアロマ、1日あたりの精油使用量とコストは?
例えば「生活の木」では、認知症予防に効果的な朝の精油と夜の精油があらかじめブレンドされた製品も販売されています。
こちらの「生活の木」のブレンド精油を使う場合は、1日10滴使うとして、1日約100円、1ヶ月で約3,000円かかります。
上記の昼用・夜用、各10ml、各1980円(税込)で販売されているブレンドエッセンシャルオイルを例にすると、
個人で昼用・夜用の2本を使用する場合・・・
1本10ml中 → 約200滴
精油1滴 → 約0.05ml(1滴あたり約10円)
1日に使う精油滴数 → 朝と夜で合計10滴
ディフューザーで午前2時間:5滴、夜2時間:5滴で行う場合 → 約40回(40日)使える
1日分に換算すると約100円になります。
自販機のコーヒーより安いですが、1ヶ月でみると約3000円になるので、これを高いととるか、案外いけそうととるかは人によりますね。
ちなみに、1回につき3滴使う場合、約66回(66日)分になります。約2ヶ月もちますね。昼用・夜用の2本使うとして、1日60円。

使うのは「アロマオイル」ではなく「精油(エッセンシャルオイル)」

精油(エッセンシャルオイル)は100%天然の、植物から抽出された成分です。
対してアロマオイルは精油の他にキャリアオイルやアルコールなどがブレンドされており、100%天然ではないので、今回ご紹介する認知症対策の芳香浴には使えません。

あらかじめブレンドされた精油(ブレンドエッセンシャルオイル)については、安すぎるものに注意。中には粗悪品もあるので、つられないように気をつけてください。 メディカルアロマは、精油に含まれる特定の薬理成分を活用して、心身のちょっとした不調をやわらげたり、自然治癒力を高めることを目的に使われることが多いです。 もちろん、香りを楽しんだり(芳香浴) ... 続きを見る
初心者ユーザーにも使いやすく、アロマテラピーに必要なものが揃えられる「生活の木」がおすすめですが、他にも信頼のおけるメーカーはありますので、自分が使いやすいところを選んでみてください。
メディカルアロマにもおすすめの信頼できる精油メーカーは?
どうしてアロマテラピーが認知症予防・改善に役立つの?

認知症の中でもアルツハイマー型の認知症なら、初期に見られる症状として、においを感じにくくなるという特徴があります。 「嗅覚」は、人が香りを感知するために重要な感覚ですが、年齢とともに衰えたり、慢性の鼻詰まり、風邪などウイルス感染によってにおいを感じにくくなることがあります。 嗅覚トレーニングは、嗅覚の低下 ... 続きを見る
においを感じる領域は、脳の海馬(かいば)というところにありますが、ここには記憶や、「自分が誰で今どこにいるのか」といった見当識(けんとうしき)に関わる情報も蓄積されています。
海馬はほかの神経より再生能力が高いので、においの情報を直接受け取り、海馬を刺激し活性化させることで認知症の予防・改善につながると考えられているんです。
お金をかけずにできる嗅覚トレーニングのやり方
また、鳥取大学の研究で、アルツハイマー病の軽度〜高度の方に28日間、アロマを使った実験を試したところ、改善が見られたという研究データがあります。
(詳しくはこちら >> 認知症に対するアロマテラピーの有用性)
(出典:鳥取大学発ベンチャー 株式会社ハイパーブレイン)
これにより、認知症の中でも特に多いアルツハイマー型認知症に、アロマテラピーの有用性が確認されました。
五感の中で1番最初に衰えるのが嗅覚、そして再生力が高い嗅神経。
決まった精油の香りを朝と夜に嗅ぐことで嗅覚が刺激され、物忘れや不眠などの改善が期待できます。
香りと脳の関係について 詳しく知りたい方におすすめの良書↓↓
場所を選ばず芳香浴したい時のおすすめアイテム
ディフューザー以外で芳香浴を行うなら、アロマペンダントやアロマシールがおすすめ。
場所を選ばず香りを感じられ、火や電気も使わないので安全です。
あらかじめ精油がブレンドされた『ブレンドエッセンシャルオイル』を数滴垂らすだけでディフューザー代わりになりますよ♪
アロマペンダントやアロマシールはほのかに香る程度なので、お好みで3〜5滴に調整してください。
アロマペンダントも値段がピンキリですが、200〜300円とか、あまりに安すぎるものはすぐ壊れます。
また、アロマペンダントと似たもので、「遺骨ペンダント」をアロマペンダントと称して販売しているところもあるので、よく見てから購入してくださいね。
レビュー頼りになりますが、評価が高く使い勝手が良さそうなものを選んだほうが、あとで後悔したり損をすることもありません。
まとめ
朝と夜に、それぞれ作用の異なる精油を使った芳香浴を行うことで、認知症予防に効果が期待できます。また、メリハリのクセをつけ生活リズムを整えたいときにも役立ちます。
認知症対策としてのアロマテラピーの費用は、1日約60〜100円、1ヶ月約1,800〜3,000円。
決して続けられない値段というわけではなさそうです。
今後ますますセルフケアが重要な時代、自分の心身をいたわりつつ、年齢を重ねても健やかに穏やかに過ごしたいものですね。
精油(エッセンシャルオイル)は芳香浴のほかにも、キャリアオイルに混ぜて、ハンドトリートメントなどのリラクゼーションに役立てたり、手作りアロマスプレーでお部屋の消臭や掃除に使うこともできます。
ぜひ役立ててみてください。
今回ご紹介したアイテム