良質な精油を選ぶためには、信頼できるメーカーの製品を選び、目的に応じて自分に合った精油を選ぶことが大切です。
精油は心身に良い影響を与えると言われていますが、正しい選び方をしないとその効果を最大限に引き出せません。
この記事では、アロマやメディカルアロマにおすすめの信頼できる精油メーカーと、自分に合った精油の選び方のポイントについて解説します。
▷ 信頼できる精油メーカーの条件
▷ 失敗しない精油の選び方 - 精油を買う前に確認すること
▷ メディカルアロマにも使える!おすすめ精油メーカー
・生活の木 - Tree of life
・プラナロム - PRANAROM
・ニールズヤード レメディーズ - NEAL'S YARD REMEDIES
・フロリハナ - FLORIHANA
・フレーバーライフ - Flavor Life
・プリマヴェーラ - PRIMAVERA
▷ まとめ
信頼できる精油メーカーの条件

信頼できる精油メーカーは、精油の詳細(学名、抽出方法、産地など)を明記しています。また、品質管理を徹底し、オーガニック認証や第三者機関による検査結果(成分分析)を公開しています。
アロマテラピーで精油を使う場合は、最低でも以下の3点を確認できるところが、信頼できる精油メーカーの条件です。
1. 純度と品質表示
精油のパッケージやメーカーの説明欄に「100%純粋」や「エッセンシャルオイル」、「オーガニック」と明記されているかを確認します。
「アロマオイル」を精油と表記するところもありますが、厳密には精油ではありません。アロマオイルは、精油のほかにアルコールやキャリアオイルが混ぜられていて、主にディフューザーで香りを楽しむ目的で作られています。
2. 抽出方法
精油の抽出方法には、水蒸気蒸留法や圧搾法、溶剤抽出法などがあります。どの方法が使われているかをチェックすることで、使用期限や肌刺激の目安になります。
一般的に、水蒸気蒸留法で抽出された精油の使用期限は開封後1年以内、圧搾法は6ヶ月以内とされています。また、溶剤抽出法で抽出された精油は、肌に刺激になる場合があるので、オイルマッサージに使用する場合は注意が必要です。
3. 成分表と学名
精油の学名や成分の明示は、信頼できる精油かどうかを見る時に重要です。また、精油名だけでは自分が欲しい精油かどうかわからない時にも、学名と成分表示があると助かります。
例えば、「ローズマリー」とパッケージに表示された精油があるとします。ローズマリーの精油には、シネオール、カンファー、ベルベノンという種類があるので、もしローズマリー・カンファーが欲しければ「Rosmarinus officinalis CT(Campher)」の学名を確認する必要があります。ケモタイプの精油については、別記事でも紹介しています。 はじめに・・・「ラヴィンツァラ」と「ラベンサラ」は別物です。 ラヴィンツァラはラベンサラと呼ばれていたこともあり、いまだに混同されることがあります。 たくさんの種類がある精油の中から、ラベ ...
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失敗しない精油の選び方 - 精油を買う前に確認すること

精油を選ぶ時に押さえておきたいポイントが、大きく分けて3つあります。
- 自分の使用目的に合った精油か。
- 自分の体質や健康状態に合った精油か。
- 偽造品や粗悪品の可能性はないか。
詳しく見ていきましょう。
1. 目的に合わせた選び方
アロマで使う精油は、大きく分けて2つの目的に利用できます。
ひとつは「リラクゼーション」や「癒し」を目的としたアロマテラピー、もうひとつは「健康促進」や「予防医療」を目的としたメディカルアロマです。
一般的なアロマテラピーは、リラックス効果や精神的な癒しを得るために、精油(エッセンシャルオイル)をディフューザーで拡散したり、アロマストーン、アロマワックスサシェ、ポプリなどに垂らして香りを楽しみます。
これに対し、精油の薬理効果を活用したメディカルアロマの場合、より具体的な目的(例えば免疫力向上、痛みの緩和、ホルモンバランスの調整など)で精油を選びます。 現代人が抱える不調のケアや、予防医療が重要視されている今、自然で効果的なアプローチを提供する手段としてメディカルアロマが注目されています。メディカルアロマとは、精油(エッセンシャルオイル)をリラクゼー ...
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2. 体質や健康状態に応じた選び方 アロマテラピーで使う精油について、『精油名』『香り』『精油成分』から探せるようにまとめました。香りや成分、効果・作用、ブレンドの相性、使い方などの参考までに。精油に含まれる成分「テルペン」はCBDとも ...
敏感肌やアレルギー体質、妊娠中、授乳中などの方は避けたほうが良い精油があります。気になる精油があれば、それが自分の状態に合っているかどうか確認してから選ぶようにしましょう。
精油と成分
3. 偽造品や粗悪品の可能性
質の悪い精油は香りが薄かったり、人工的で、持続性もありません。
また、精油の価格は、ブランドや精油の種類、内容量などによって変わりますが、極端に安い精油は合成香料や不純物が含まれている可能性が高いです。
こうした偽物の精油を手作りアロマクラフトに利用すると、肌トラブルが起こることも考えられるため、安全にアロマを楽しむためにも、信頼できるメーカー(ブランド)の精油を選ぶことをおすすめします。
メディカルアロマにも使える!おすすめ精油メーカー
ここからは、数あるメーカー(ブランド)の中から、アロマテラピーやメディカルアロマにおすすめの、信頼できる精油メーカーを紹介していきます。

生活の木 - Tree of life
厳選したオーガニックハーブやエッセンシャルオイル、ハーブとアロマテラピーに関するものはだいたい「生活の木」で入手できます。
ほとんどのメーカーが5mlで販売しているところ、生活の木は3mlの使い切りやすい容量です。稀少なものは1mlから購入できます。初心者でも試しやすく、アロマの資格講座でもよく使われるメーカーです。
プラナロム - PRANAROM
プラナロムは、多くのケモタイプを販売するベルギーの老舗アロマブランドです。
健草医学舎が正規の日本輸入代理店を務めていて、日本国内で成分の再分析を行っています。
値段は高いですが品質は確かで、ケモタイプ精油をよく使う方やメディカルアロマに使いたい方におすすめのブランドです。
ニールズヤード レメディーズ - NEAL'S YARD REMEDIES
ニールズヤード レメディーズは、イギリス発祥の老舗精油ブランドです。徹底した管理のもとで作られ、高品質で安心して使えます。
香りが他の精油メーカーと比べると若干渋い感じはしますが、柑橘系はフレッシュな香りそのままで使いやすいものが多いです。
アロマの資格講座でも使われています。
フロリハナ - FLORIHANA
フロリハナは、南フランス発のアロマブランドで、オーガニックにこだわった精油を取り扱っています。
容量は5ml〜。初心者から上級者まで手に取りやすく、種類も豊富(100種類以上)。メディカルアロマに使いたい精油に出会えるかもしれません。
精油の保護と遮光性に優れる専用のアルミ缶付きなのが嬉しい♪
フレーバーライフ - Flavor Life
フレーバーライフは、「生活の木」と並んで美容院やサロン専門雑誌でも紹介されている人気のメーカーです。
国内外の品質にこだわった100%ピュア&ナチュラルな精油を使用しています。
容量は3ml、10ml〜業務用サイズ(1000ml)まで。アロマテラピーに必要な材料がお手頃価格で揃えられます。
アロマを個人的に楽しみたい方から仕事で扱うプロまで使いやすいメーカーです。
プリマヴェーラ - PRIMAVERA
プリマヴェーラは、ドイツ最大の精油メーカーです。
世界各地で有機農業を推進していて、オーガニック品質にこだわった高品質な精油を提供しています。
植物の新鮮な香りをそのまま閉じ込めたような、香りの良さが特徴です。あまりなじみのない名前の精油も多く扱っています。
アロマ上級者、メディカルアロマに使いたい方におすすめ。
まとめ
良質な精油を選ぶためには、信頼できるメーカーの製品を選び、目的に応じて自分に合った精油を選ぶことが大切です。
品質を確認し、安心して使用できる精油を手に入れましょう。
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この記事を書いた人

主にアロマテラピーやCBDを用いたセルフケアに関する記事を発信。医療系、アロマテラピー、CBDの資格保持。人間の大敵「ストレス」を緩和する方法やアイテムを紹介している。ほかにも美容・健康、資格に関することなどのんびり更新中。