日常のセルフケアに、自分でできるセルフリンパケアのやり方を、簡単な手順イラスト付きでご紹介します。
セルフリンパケアには、心身の疲れやストレスからの回復を助けたり、深いリラクゼーション効果が期待できます。
また、リンパを流すことで、むくみや血行不良の改善など美容にもたくさんのメリットがあるんです。
今だけじゃなく、この先の自分のために、美容や健康維持のセルフケアとして取り入れてみてはいかがでしょう。
◇ セルフリンパケアの効果
◇ リンパケアを始める前の準備&注意点
◇ セルフリンパケアのやり方【手順イラスト付き】
◇ リンパケアにおすすめのキャリアオイルは?
◇ リンパケアとアロマは好相性!
◇ リンパケアを行うと翌日だるくなる?対処法は?
◇ まとめ
セルフリンパケアの効果

耳のまわり、首の付け根、脇の下、太ももの付け根付近で、風邪などの感染症にかかると、グリッとしたしこりがわかるくらい腫れて痛むことがありますが、これがリンパ節です。
リンパ節が病原体と戦っているか、この部分に老廃物や毒素が溜まっていると、腫れて痛むことがあります。
リンパ節とは、リンパ管が合流する部分にある豆状のもので、形も大きさも場所によって様々。これが全身におよそ800箇所あると言われています。
リンパは皮膚のすぐ下にあり、心臓のようなポンプ機能はないため、その流れはとてもゆるやか。力をこめず皮膚をさするだけでも流れが良くなるので、ケア後の効果を実感しやすいんです。
セルフリンパケアの効果
- 心身の疲れやストレスをやわらげて、深いリラクゼーションへ導いてくれる。
- 新陳代謝がアップすることで、運動時の脂肪燃焼をサポートしてくれる。
- 老廃物を効果的に排出することで、むくみや便秘が解消され、肌へも良い影響を与えてくれる。
- 首・肩のこりや腰痛をやわらげてくれる。
- 自律神経やホルモンバランスを整えてくれる。
- 免疫力アップが期待できる。
- つらい冷えがやわらぐことが多い。
- 体質改善に役立つ。
リンパケアを始める前の準備&注意点

準備&注意事項
また、熱がある・寒気がする・具合が悪いなど風邪のまっただ中でリンパケアをするのは、かえって風邪を悪化させる原因になります。
風邪の原因はウイルスですが、そのウイルスと戦っているのがリンパです。戦っている最中にリンパケアをすると、リンパの流れに乗ってウイルスまで全身に流れてしまい、症状が悪化することもあります。
明らかに調子が悪いときは、リンパケアは控えましょう。

セルフリンパケアのやり方【手順イラスト付き】
今回ご紹介するセルフリンパケアは、10〜20分程度でできる簡単なものです。
『もっと詳しいやり方を知りたい』『家族にもやってあげたい』という方は、資格講座などで学んでみることをおすすめします。
リンパを流すときは、鎖骨 → 両腕 → お腹 → 足の付け根 → 両足の順番で進みます。
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1100円玉くらいの量のオイルを手に取り、手で温めてなじませたら、鎖骨に塗ります。
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2鎖骨を流すときは、鎖骨を人差し指と中指で挟むようにして、中心から肩先に向かって流します(10回)。

自分が気持ち良いと思う圧で流してみましょう。
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3100円玉くらいの量のオイルを手に取り、手で温めてなじませたら、腕全体にオイルを塗ります。
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4手のひらで、手首から肩に向かって流していきます(腕の内側・外側 各5〜10回)。

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5二の腕をギュッギュッとつかむようにしながら脇まで流していきます(5〜10回)。

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6100円玉くらいの量のオイルを手に取り、手で温めてなじませたら、お腹に塗ります。
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7少しだけ圧を加えながら、お腹を時計回りに流します(5〜10回)。

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8脇腹のお肉をおへその中心に集めるような気持ちで流します。これを左右交互に行います(各5〜10回)。

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9手のひらで、みぞおち辺りからおへその下に向かってゆっくり流します(10回)。

特にお腹には、たくさんのリンパが集まっています。お腹のリンパを流すことで、内蔵脂肪が燃えやすくなり、新たな脂肪がつきにくくなります。体の冷えや便秘解消にもおすすめです。
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10両手のひらで、足の付け根を矢印の方向に流します(5〜10回)。

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11500円玉くらいの量のオイルを手に取り、手で温めてなじませたら、脚全体に塗ります。左右どちらから始めてもOKです。

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12手のひらで足首から膝裏に向かってさするように流します(5〜10回)。

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13足首から膝裏まで、ゆっくりしぼるようにしながら流します(5〜10回)。

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14膝裏を握りこぶしで上下左右にグリグリします(5〜10回)。

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15両手のひらで膝から太ももの付け根に向かってさするように流していきます(5〜10回)。

回数は目安です。むくみが気になる方や、物足りないと感じる方は、回数を増やして行ってみてください。
リンパケア後、余分なオイルはティッシュや使い捨てのペーパータオル等で優しく押さえるようにしてふき取り、オイルがインナーや服につかないように気をつけてください。ついたまま放置すると、古くなった油のにおいになり、何度洗濯しても落ちません。

リンパケアにおすすめのキャリアオイルは?

リンパケアで使うキャリアオイルは、ホホバオイルかスイートアーモンドオイルがおすすめ。
スイートアーモンドオイルは皮膚をやわらかくしたり、肌をしっとりさせてくれます。また、ビタミンやミネラルが豊富で、肌への吸収も優れています。
ホホバオイルには精製したものと未精製のものがありますが、精製されたホホバオイル(ホホバオイル・クリア)は、においがほとんどなく、精油の香りを邪魔しません。未精製のホホバオイルよりビタミンやミネラルは減りますが、アレルギーが起きづらいのがメリットです。
ホホバオイルもスイートアーモンドオイルも乾燥肌に対応し、アロマトリートメントやリンパケアでよく使用されています。
リンパケアとアロマは好相性!
リンパケアに精油(エッセンシャルオイル)をプラスすると、香りの効能も取り入れることができます。香りは脳にダイレクトに届き、免疫機能を高めたり、心身をリラックスさせてくれるんです。

全身へのトリートメント(マッサージ)の場合は、精油濃度が1〜2%になるように滴数を調整して作ります。
精油濃度1%は、キャリアオイル30mlに対して、精油6滴
精油濃度2%は、キャリアオイル30mlに対して、精油12滴
精油濃度が高ければいいというものではなく、かえって肌を刺激してしまうこともあるので、滴数は守りましょう。
リンパケア後はだるくなる?対処法は?

リンパケアを行うと、リンパの流れや血流が良くなります。ケア中や直後は気持ちいいと感じても、翌日に「だるい」「頭が痛い」といった症状が出ることがあります。
これはもともと身体に溜まっていた老廃物や、風邪などでリンパと戦って死んだウイルスが、リンパケアによって体内を移動しているときにおこるものです。老廃物の量が多く、1度で排出できないときもまた体内を巡ることになるので、その間、一時的に体調が悪くなることがあります。
個人差はありますが、リンパケアを行ったあと、当日〜3日の間にそのような不調があらわれた場合は、以下のように対処してください。
常温の水・白湯(さゆ)・ハーブティーなど水分をこまめに飲みましょう。
→ 汗や尿と一緒に老廃物が出ていくので、出し切ったあとは体が軽くなり、スッキリします。
お風呂は湯船にゆっくり浸かって汗を流しましょう。
→ 体を温め、汗を出すことも老廃物排出とだるさからの回復を助けてくれます。


初めてリンパケアを行う場合は、いきなり1時間近く行うと、かえって調子を崩すことがあります。
時間をかけたリンパケアは、何度か回数をこなしてからのほうが良いですね。
余談ですが・・・
Karisugiも初めてセルフリンパケアを行った翌日は、だるさとトイレの回数が多かったのを覚えています。
定期的にマッサージしていれば、そういうことはなくなりますが、期間が空くと同じことの繰り返しです。
あと、風邪が治ったあとにリンパケアを行うと、一時的に風邪をぶり返したようなだるさがあらわれることもありました。
なので、期間が空いたときや風邪のあとのリンパケアは、休日前に行うようにしています。
リンパケア後にだるさがあらわれたときは、お茶などを飲んでゆっくり休めば、だいたい翌日には何事もなかったかのように体が軽くなります。
まとめ
日常のセルフケアに、自分でできるセルフリンパケアのやり方を、簡単な手順イラスト付きでご紹介しました。
セルフリンパケアは、心身のリラクゼーションだけじゃなく、むくみや体の冷え、免疫力アップにも役立ちます。
アロマとの相性が良いので、香りを感じながら行えば相乗効果も期待できますよ。
ストレスケアやダイエット、美容・健康維持に、自分で簡単にできるセルフリンパケアを取り入れてみてはいかがでしょう♪
どこか病気があるときや、ガンの術後または病気が原因のむくみを改善する目的で行うものではありませんのでご注意ください。

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