メディカルアロマ

お金をかけずにできる嗅覚トレーニングのやり方

    嗅覚トレーニングのやり方と、おすすめのアロマ(精油)の香り

     
    「嗅覚」は、人が香りを感知するために重要な感覚ですが、年齢とともに衰えたり、慢性の鼻詰まり、風邪などウイルス感染によってにおいを感じにくくなることがあります。 
     
    嗅覚トレーニングは、嗅覚の低下を予防したいという方や、嗅覚の低下を感じている方におすすめのトレーニング法です。 
     
    アロマ(精油)を使ったトレーニング法が知られていますが、できれば "お金をかけたくない" という方におすすめの、かんたんトレーニング法もあります(トレーニングというほどのものではありませんが・・・)。 
     
    いずれも香りの刺激を与えることで、嗅覚の衰え予防に役立つと期待されているので、嗅覚の低下を予防したい方や、嗅覚が鈍くなったと感じる方は、とりあえずお金をかけずにできる嗅覚トレーニングを試してみてはいかがでしょう。 

     

     

    お金をかけずにできる嗅覚トレーニングのやり方

    お金をかけずにできる嗅覚トレーニングのやり方

    アロマ(精油)を使った嗅覚トレーニングは、嗅覚が鈍感になったと感じたときに役立ちますが、何週間も続けるとなるとお金がかかりますよね。 
     
    お金をかけずに嗅覚トレーニングをするなら、身の回りのにおいをとにかく意識して嗅ぐというやり方が良いようです。 
     
    例えば、レモンを買ったら『これはレモンの酸っぱいにおい』と思い出しながらクンクン嗅ぐ、 

    雨上がりの草の上を歩くなら『ここは雨が降ったあとの土と草のにおい』と思ってクンクン嗅ぐ、 

    ミスドの前を通ったら『大好きな甘いドーナツのにおい』を思い出しながらクンクン嗅ぐ、 

    夕飯にカレーが出たら『辛口の、スパイシーで食欲が出るにおい』と思ってクンクン嗅ぐ、 

    というように、においを意識して嗅ぐことで、においを感じる細胞の再生と症状改善が期待できると言われています。 

    身の回りにある食べ物や出来たての料理のにおい、草木や花のにおいなど、普段からいろいろな物のにおいをクンクン嗅ぐだけでも嗅覚が鍛えられるんですね!
    Karisugi
     

    Karisugi母の経験談を少し・・・

    Karisugiの母は、コロナ渦よりずっと前に、嗅覚がなくなった時期がありました。
    においが全くしない肉を食べてもゴムを食べているような食感しかしないいつ治るかわからない体力・生命維持のためだけの無味無感動な食生活。それがなんと約1年半も続きました。
    原因はわかりません。というのは、嗅覚がなくなった原因を調べに病院へ行かなかったので、心当たりはあっても断言できないためです。嗅覚を取り戻すための治療もしていませんでした。
    嗅覚がない期間は、においがするかどうか、なんでもクンクン嗅いでいたようです。もう無意識ですね。
    1年半ほど経ち、無臭だったのが焦げ臭いにおいを感じるようになり、そこから、かすかに香りを感じる瞬間が増えていき、いつの間にか治ったという・・・。
    だいぶはしょりましたが、こういう事例もあるということで。

     

    嗅覚トレーニングにおすすめのアロマ(精油)の香りとは?

    美容や心身のリラクゼーション、セルフケアに役立てられるアロマですが、嗅覚トレーニングでも、香りの刺激を与えることで、嗅覚の衰え予防に役立つと期待されています。 
     
    嗅覚トレーニングにおすすめの4種のアロマ(精油)の香りは、樹脂臭(ユーカリ)、薬味臭(クローブ)、果実香(レモン)、花香(バラやラベンダー)です。 
     
    生活の木では、花香にラベンダー・フランス産を使用していますが、ドイツの研究ではバラを使用しています。 
     

    バラ(ローズ)精油やジャスミン精油は高価なため、長期間続けるのは難しいと思われます。なので、同じ花香で長期間でも続けやすいものとして、ラベンダーが代用されているのかもしれません。ちなみに、精油は薬ではないので、嗅覚トレーニングだとしても保険適用外です。
    Karisugi
     

     

     

    アロマ(精油)を使った嗅覚トレーニングのやり方

    アロマ(精油)を使った嗅覚トレーニングのやり方は、「生活の木」を参考にご紹介していきます。 
     

    『生活の木』の嗅覚トレーニング

    * 1回5分程度でできるトレーニングです。
    * 4種の異なる精油を、朝と晩の1日2回、約10秒嗅ぎます。これを12週間続けます

     

    <材料>

    ● クリーム容器型の遮光瓶:4個 

    ● コットン:4枚 

    ● 容器に貼るシール:4枚 

    ユーカリ・グロブルス:20滴 

    クローブ:20滴 

    レモン:20滴 

    ラベンダー・フランス産:20滴 

    ※ 瓶の口が広い(大きい)ものを使うと香りをよく感じます。遮光瓶を使うのは、保存性の面で適しているからです。

     

    前準備

    【1】4個の遮光瓶にコットンを1枚ずつ入れます。 

    【2】コットンに染み込ませるようにユーカリ・グロブルス精油を20滴入れたら蓋をします。クローブ、レモン、ラベンダーも同じように作ります。 

    【3】精油名を書いたシールをそれぞれ遮光瓶に貼ります。

     

    嗅覚トレーニングのやり方

    アロマはどの香りから嗅いでもOK。 

    step
    1
    蓋を開けて、鼻から3cmほど離した位置でビンを持つ。

    step
    2
    口を閉じ、深呼吸をするのではなく、鼻からくんくん小さく嗅ぐ(10秒間続ける)。

    嗅いでいるときは、何のアロマを嗅いでいるのか意識しましょう。 

    step
    3
    嗅ぎ終わったら、ビンの蓋を閉めて、1分間ほどリラックスして休む。

    1種類につき10秒間嗅ぎ、その都度1分ほど休みましょう。 

    step
    4
    残りの精油も1〜3を繰り返す。計4種類の香りを嗅ぐ。

    step
    5
    これを朝晩2回、12週間続ける。

     

    引用:1回5分でできる 4種のアロマで嗅覚トレーニングのやり方|生活の木 

     
     

    新鮮な精油の香りを1回ごとに嗅ぎたいときは、ムエットがおすすめです。朝晩2回・12週間使ってもじゅうぶん余るし、また必要になったときのために予備として残しておくと良いですよ。

     

     

    嗅覚トレーニングは決まった香り(精油)を使わないとダメなの?

    嗅覚トレーニングに使う香り(精油)は、バラやラベンダー、クローブ、ユーカリ、レモンが主です。 
     
    ほかに、ペパーミントジャスミンタイムローズマリーベルガモットなども使われていることから、必ずしも決まった香りを使わないとダメということではないようです。 
     
    また、精油(エッセンシャルオイル)の代わりにアロマオイルを使うこともでき、要は何の香りなのか意識しながら嗅ぐことが重要みたいですね。 
     
    ただ、実際研究に使われ、かつ改善が見られた精油として、バラ、クローブ、ユーカリ、レモンが知られているため、嗅覚トレーニングを始めようとする方に勧められるのだと思います。 
     
    ちなみにアロマオイルはアルコールなどで希釈されていて、主に芳香浴に使われます。精油(エッセンシャルオイル)とは違うものなので、購入の際はご注意ください。 

    関連記事
    メディカルアロマにもおすすめの信頼できる精油メーカーは?
    メディカルアロマにもおすすめの信頼できる精油メーカーは?

      メディカルアロマは、精油に含まれる特定の薬理成分を活用して、心身のちょっとした不調をやわらげたり、自然治癒力を高めることを目的に使われることが多いです。    もちろん、香りを楽しんだり(芳香浴) ...

    続きを見る

    まとめ

    嗅覚トレーニングをお金をかけずにやりたいという方は、身の回りの食べ物や草木、花のにおいなどを意識してクンクン嗅ぐのがおすすめです。 
     
    アロマ(精油)の香りを利用した嗅覚トレーニングでは、嗅覚の改善が見られたケースもあります。 
     
    美容や心身のセルフケアにも役立てられるアロマですが、嗅覚の衰え予防にも期待されているようです。 
     
    ただ、アロマ(精油)は薬ではないので、治療として使うことはできないし、保険適用もありません。 
     
    いずれも香りの刺激を与えることで、嗅覚の衰え予防に役立つと期待されているので、嗅覚の低下を予防したい方や、嗅覚が鈍くなったと感じる方は、ぜひ取り入れてみてください。 

     

    精油の注意事項

    精油は飲めません。飲んでしまった場合はすぐに医師の診断を受けましょう。

    精油のふたを開けたままにすると劣化が進んでしまいます。精油のにおいを嗅ぐときは、直接瓶から嗅ぐのではなく、ムエットなどを使い、精油のふたはなるべく早く閉めるようにします。

    精油をそのまま皮膚や粘膜につけることはできません。お肌に使う場合は必ずホホバオイルなどキャリアオイルか、無水エタノールと精製水に混ぜて使います。

    精油は光や熱に弱いので、冷暗所で保管します。また、瓶は横にせず、立てて保管します。

    精油は揮発性が高く引火の可能性があるものなので、使用時は火器に注意します。

     
     

    あなたにおすすめのページ

     

     

     

     

     

     

     

     

      -メディカルアロマ