足のむくみや気分の切り替えが上手くいかない日は、体も心も重だるくなりませんか?
そんなときはサイプレス精油の出番です。
森林浴を思わせるウッディーな香りは、深呼吸するだけで体がほぐれるような安心感をもたらしてくれます。
さらに、古くから「体液の巡りを整える」作用があると言われ、むくみや足の疲れ、発汗ケアに役立つことでも知られています。
この記事では、サイプレス精油の心と体への効果、ブレンドのコツ、日常への取り入れ方まで詳しくご紹介します。
▷ サイプレス精油とは?
・基本情報
▷ サイプレス精油の主な成分と期待できる効果
・主な成分
・心と身体への効果
▷ サイプレス精油とブレンドの相性が良い精油
▷ おすすめのブレンドレシピと使い方
・デオドラントスプレー
・むくみケアオイル
・咳を楽にするブレンド
▷ サイプレス精油の禁忌、注意点
サイプレス精油とは?

サイプレスは、地中海沿岸に広がる常緑樹。生と死の象徴でもあり、イエス・キリストの十字架はサイプレスの樹で作られたという伝説もあります。
精油はすっきりとしたウッディー調の香りが特徴で、樹木系アロマの中でも、爽快さと落ち着きのバランスが絶妙です。
神聖な雰囲気を感じるサイプレスらしく、イライラや怒りなどを鎮めて落ち着かせたり、取り除きたいときに役立ちます。
また、デオドラント効果や多すぎる汗を抑える働きが期待でき、アロマスプレーやフットバス(足浴)などにも使いやすいです。
ホルモンバランスを調整する作用がある成分「セドロール」を含み、妊娠中は使えませんが、更年期や月経トラブルには◯。
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◆ 基本情報
精油名 | サイプレス |
学名 | Cupressus sempervirens |
科名 | ヒノキ科 |
和名 | セイヨウイトスギ(西洋糸杉) |
抽出部位 | 葉付き小枝 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
原産国 | モロッコ、フランス、スペイン |
オイルの色 | 薄い黄色 |
ノート | ミドル |
香り | ヒノキに似たウッディーでスッキリした香り |
サイプレス精油の主な成分と期待できる効果
サイプレス精油には、α-ピネンやδ-3-カレンなどのモノテルペン類が豊富に含まれています。
これらは森林の清々しい香りを生むだけでなく、呼吸を楽にしたり、気分を整える働きがあると報告されています。
むくみ対策
→ 体内の余分な水分を流しやすくし、足の重さをやわらげるサポートに。特に立ち仕事の後におすすめです。
発汗コントロール
→ さらっとした香りは、暑い季節の汗のにおい対策にも◎。
リラックス作用
→ 深い呼吸を促し、緊張をやわらげるので、仕事後のクールダウンや夜のリラックスタイムにぴったり。
◆ 主な成分

● α-ピネン+α-ツヨネン:45〜57%
● δ-3-カレン:16〜23%
● 酢酸テルピニル:1〜4%
● テルピノネン:〜3%
● セドロール:1〜3%
● リモネン:2〜3%
● ミルセン:2〜3%
● テルピネン-4-オール:〜2%
● サビネン:1〜2%
● ゲルマクレンD:1〜2%
● β-ピネン:〜1%
● γ-テルピネン:〜1%
◆ 心と身体への効果

【心への効果】
・イライラや怒りの気持ちを鎮めたいときに
【身体への効果】
・抗菌作用
・抗ウイルス作用
・抗感染作用
・抗炎症作用
・鎮痛作用
・鎮咳作用
・鎮痙作用
・うっ滞除去作用
・うっ血除去作用
・収れん作用
・癒傷作用
・瘢痕形成作用
・デオドラント作用
・女性ホルモンバランスを整えたいときに
・免疫力アップに
・頭皮の乾燥、フケ、かゆみに
サイプレス精油とブレンドの相性が良い精油

【ハーブ系】
クラリセージ、スイート・マージョラム、スパイクラベンダー、バジル、ペパーミント、ローズマリー(カンファー、シネオール、ベルベノン)
【柑橘系(シトラス)】
オレンジ・スイート、グレープフルーツ、プチグレン、ベルガモット、マンダリン、レモン、レモングラス
【花系(フローラル)】
ジャスミン、ゼラニウム、ネロリ、ラベンダー
【樹木系(ウッディ)】
アカマツ・ヨーロッパ、カユプテ、シダーウッド、ジュニパー、ティートリー、パイン、ブラックスプルース、ユーカリ(グロブルス、ラディアータ)、ラヴィンツァラ、ローズウッド
【樹脂系(バルサム)】
フランキンセンス
【スパイス系】
ブラックペッパー
【エキゾチック系(オリエンタル)】
サンダルウッド、パチュリ
サイプレスはブレンドの幅が広いのも魅力です。
* 柑橘系(レモン、グレープフルーツ):すっきり感を高め、朝の気分転換に。
* ラベンダーやクラリセージ:心の緊張をほどく穏やかな夜の香りに。
* ジュニパー:むくみケアを強化したいときに最適。

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おすすめのブレンドレシピと使い方
◆ デオドラントスプレー
● サイプレス:2滴
● ペパーミント:3滴
● レモンFCF(フロクマリンフリー):5滴
● 無水エタノール:5ml
● 精製水:45ml
● 50mlスプレーボトル
暑い日の外出前にシュッと一吹き。汗のにおいを抑え、爽やかな香りで気分もすっきり!
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◆ むくみケアオイル
● サイプレス:2滴
● ジュニパー:1滴
● グレープフルーツ:3滴
● ホホバオイル・クリア or アロエジェル
:20ml
● 30ml スポイト付きガラス遮光瓶
※ 夏はホホバオイルの代わりにアロエジェルでも◎。スーッとした清涼感で気持ち良い使用感ですよ。
夜のバスタイム後、足首からひざ下に向かってやさしくマッサージ。翌朝の軽さに驚くはず。
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◆ 咳を楽にするブレンド
● サイプレス:4滴
● ティートリー:2滴
● ラヴィンツァラ:2滴
● ホホバオイル・クリア or シアバター
:20ml
ホホバオイルやシアバターで希釈したものを適量とり、デコルテや胸元、背中に塗布したり、優しくマッサージ。
ブレンドしたものを1〜2滴、マグカップ吸入やディフューザーに使っても◎。
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サイプレス精油の禁忌、注意点
● 妊娠中の方は使用を避けましょう(セドロールを含むため)。
● 精油を直接肌につけるのはNG。必ず植物油で希釈(希釈濃度1%以下)しましょう。(要パッチテスト)。 「アロマオイルやアロマスプレーって、どのくらい精油を入れればいいの?」 アロマクラフトを始めてみたものの、希釈の濃度に迷う方は多いのではないでしょうか?精油はとてもパワフルな天然成分。 だからこそ、正 ...
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● 光毒性はありませんが、柑橘系精油とブレンドしたものは夜の使用が安心です。 特定の精油の中には、肌に塗った状態で日光(紫外線)を浴びると、たとえ短い時間でも炎症を起こしたり、シミの原因になることがあります。 このようなトラブルを引き起こしてしまうのが『光毒性』で、光 ...
シミの原因にもなる『フロクマリン』の光毒性とは?
● 精油は100%天然のエッセンシャルオイルを使用しましょう。 良質な精油を選ぶためには、信頼できるメーカーの製品を選び、目的に応じて自分に合った精油を選ぶことが大切です。 精油は心身に良い影響を与えると言われていますが、正しい選び方をしないとその効果を最大限に ...
信頼できる精油メーカーと選び方 - メディカルアロマに使える精油も紹介!
アロマを深く学びたい方へ
サイプレス精油は、森林を思わせる香りと巡りを助ける作用が魅力のアロマオイル。むくみや汗の悩みだけでなく、日々のストレスケアにも役立ちます。
もっと精油の知識を広げたい方は、アロマテラピーの資格講座をのぞいてみてください。
香りの世界は奥深く、学ぶほどに日常が豊かになりますよ。
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メディカルアロマ検定 公式サイト
精油は医薬品ではないため、薬の代わりや治療を目的に使用することはできません。当ブログに掲載されているのは一般的な精油の効果・効能であり、使用した人の心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。とはいえ、精油の芳香成分は、心身の健康に良い影響をもたらすことがわかっています。精油を使う際は、ご自身の体調や体質に合わせて取り入れてみてください。