精油の正しい希釈濃度まとめ|アロマオイル・スプレー別の早見表つき

精油の正しい希釈濃度まとめ|アロマオイル・スプレー別の早見表つき

「アロマオイルやアロマスプレーって、どのくらい精油を入れればいいの?」

アロマクラフトを始めてみたものの、希釈の濃度に迷う方は多いのではないでしょうか?精油はとてもパワフルな天然成分。

だからこそ、正しい濃度で使うことが大切です。この記事では、アロマオイルやアロマスプレー、バスオイルなど目的別の希釈濃度をわかりやすくまとめました。初心者の方も安心して使える早見表つきでご紹介します。

 

精油の希釈濃度って?基本を知ろう

◆ なぜ希釈が必要なの?

精油(エッセンシャルオイル)は、植物の香り成分がギュッと濃縮されたもの。ほんの1滴にも多くの有効成分が含まれているため、直接肌につけると刺激が強すぎたり、肌トラブルの原因になることもあります。そのため、植物油(キャリアオイル)や無水エタノールなどで薄めて使うのが基本です。

正しく希釈することで、精油の力を安全に最大限活用できます。

目的別|精油の希釈濃度早見表

目的 用途推奨濃度精油の量(10ml基材あたり)
フェイスケア0.5〜1%1〜2滴
ボディケア1〜2%2〜4滴
香水・ロールオン5〜10%10〜20滴
アロマスプレー
(空間用)
1〜3%10〜15滴
(30mlの精製水+無水エタノール)
バスオイル
(乳化剤併用)
1〜2%3〜5滴
トリートメントオイル
(肩こり・冷えなど)
2〜3%4〜6滴

※ 1%濃度=精油1滴(0.05ml)をキャリアオイル5mlに希釈 
 
💡 目的に合わせた精油ブレンドもチェック!
濃度がわかったら、次は「どんな香りを組み合わせるか」も大切。
「リラックス」「リフレッシュ」「保湿」など、目的別のアロマブレンドレシピを紹介しています▼

精油濃度に対する滴数早見表

精油

精油はブランド、メーカーによって1滴あたりのml数が異なることがあります。

「生活の木」や「プラナロム」など、多くの精油メーカーは1滴あたり約0.05mlですが、「フロリハナ」は1滴が約0.03mlです。

作りたい量に対する精油濃度と滴数を、それぞれまとめました。アロマクラフト作りの参考までに...。

◆ 精油1滴が約0.05mlの場合

生活の木やプラナロムなど、多くの精油メーカーが該当します。 

精油濃度\作りたい量5ml10ml15ml20ml25ml30ml50ml100ml
0.5%1滴2滴3滴5滴10滴
1%1滴2滴3滴4滴5滴6滴10滴20滴
2%2滴4滴6滴8滴10滴12滴20滴40滴
3%3滴6滴9滴12滴15滴18滴30滴60滴

◆ 精油1滴が約0.03mlの場合

フロリハナの精油や、生活の木の1ml精油に付属するガラススポイトが該当します。 

0.03mlだと滴数に小数点が出るため、小数点以下を四捨五入して滴数を出しています。 

0.05mlよりアバウトな滴数になりますので、正確さを求める方は他ブランド・メーカーの精油をおすすめします。 

精油濃度\作りたい量5ml10ml15ml20ml25ml30ml50ml100ml
0.5%1滴2滴3滴3滴4滴5滴8滴17滴
1%2滴3滴5滴7滴8滴10滴17滴33滴
2%3滴7滴10滴13滴17滴20滴33滴67滴
3%5滴10滴15滴20滴25滴30滴50滴100滴

アロマオイル・アロマスプレーの作り方と注意点

◆ アロマオイルの作り方(フェイスケア用)

アロマオイル

【材料例(10ml分)】
● キャリアオイル(ホホバオイルまたはスイートアーモンドオイルなど):10ml
● 精油:1〜2滴
10ml遮光瓶(スポイトまたはポンプ付き)

Karisugi
キャリアオイルはベースオイルとも呼ばれますが、意味ははほぼ同じで、精油を希釈するための植物油の総称です。

【作り方】
1)清潔な遮光瓶にキャリアオイルを入れる。
2)精油を加え、蓋をしてよく振り混ぜれば完成。

【ポイント】
冷暗所に保管し、1か月を目安に使い切る。
精油濃度は高すぎると逆に肌トラブルの原因になるため、目的に応じた希釈が大切。
子供や妊婦が使用する場合は、精油を慎重に選び、0.5%以下の濃度で。また、医師や専門家に相談するのも◯。

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◆ アロマスプレーの作り方(空間・リネン用)

アロマスプレー

【材料例(30ml分)】
無水エタノール:5ml
精製水:25ml
● 精油:6〜10滴(香りの強さで調整)
30ml遮光スプレーボトル(ガラス製推奨)

【作り方】
1)スプレーボトルに無水エタノールと精油を入れてよく混ぜる。
2)精製水を加えてさらに混ぜれば完成。

Karisugi
使う前によく振ってからスプレーします。冷暗所に保管し、約2〜3週間で使い切りましょう。
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初心者が気をつけたい3つのポイント

濃度を守る
精油は多く入れればよいわけではありません。入れすぎると、刺激や香害の原因になります。

パッチテストを行う
特に敏感肌の方は、必ずパッチテストをする。

保存方法
精油は光と熱に弱いため、遮光瓶で冷暗所に保管する。

まとめ|濃度を守って、安心・安全にアロマを楽しもう

アロマクラフトは、自分好みに香りを楽しめる魅力的なセルフケア。でも、精油の希釈濃度を守ることはとても大切な基本です。正しい濃度を知ることで、肌にもやさしく、香りも心地よく感じられます。

目的に応じた濃度で、安全で楽しいアロマライフを始めてみましょう! 
 

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この記事を書いた人Karisugi
主にアロマテラピーやCBDを用いたセルフケアに関する記事を発信。医療系、アロマテラピー、CBDの資格保持。人間の大敵「ストレス」を緩和する方法やアイテムを紹介している。ほかにも美容・健康、資格に関することなどのんびり更新中。

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