疲れや季節の変わり目に優しく寄り添う万能アロマ「ラヴィンツァラ」。
透明感のあるグリーン調の香りは、鼻や喉をスッと通し、疲れた頭をリフレッシュさせてくれます。
「ちょっと疲れたな」と感じたとき、香りを取り入れるだけで日常が少し軽やかになる——それがラヴィンツァラの魅力です。
この記事では、ラヴィンツァラ精油の特徴や効果、ブレンドレシピ、安心して使うための注意点まで、アロマ初心者でも分かりやすく解説します。
▷ ラヴィンツァラ精油とは?
・基本情報
▷ ラヴィンツァラ精油の主な成分と期待できる効果
・主な成分
・心と身体への効果
▷ ラヴィンツァラ精油とブレンドの相性が良い精油
▷ おすすめのブレンドレシピと使い方
・リラックス空間を作るディフューズ
・季節の変わり目に頼れるアロマバーム
・疲労回復のためのボディオイル
・ぐっすりナイトミスト
▷ ラヴィンツァラ精油の禁忌、注意点
ラヴィンツァラ精油とは?

ラヴィンツァラ精油は、ユーカリ・グロブルスのような、スッとした清涼感のある香りです。
抗菌・抗ウイルス作用、去痰作用、鎮痛作用などの働きを持つ成分「1,8-シネオール」を多く含みます。
似た名前に「ラベンサラ精油」がありますが、ラヴィンツァラ精油とは香りも作用も違うので、購入する際は名前ではなく学名を確認するようにしましょう。
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◆ 基本情報
精油名 | ラヴィンツァラ |
学名 | Cinnamomum camphora CT(Cineole) |
科名 | クスノキ科 |
和名 | ー |
抽出部位 | 葉、枝 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
原産国 | マダガスカル |
オイルの色 | 薄い黄色 |
ノート | トップ |
香り | ユーカリ・グロブルスのような、スッとした清涼感のある香り |
ラヴィンツァラ精油の主な成分と期待できる効果
すっきりとした清涼感を与える成分「1,8-シネオール」、スパイシーな香りの「サビネン」、やさしいフローラル調の香り「α-テルピネオール」。
この組み合わせが、ラヴィンツァラ特有の「クリアだけど柔らかい」香りを生み出しています。
呼吸を深めるサポート
→ 鼻や喉の不快感をやわらげ、呼吸を楽に。
リラックス&リフレッシュ
→ 交感神経を鎮めつつ集中力をサポート。
季節の変わり目のケア
→ 免疫のバランスを整える働きがあるとされ、アロマトリートメントにも人気。
◆ 主な成分

● 1,8-シネオール:54〜56%
● サビネン:〜13%
● α-テルピネオール:7〜9%
● α-ピネン:〜5%
● β-ピネン:〜4%
● テルピネン-4-オール:〜3%
● γ-テルピネン:1〜2%
● ミルセン:1〜2%
◆ 心と身体への効果

【心への効果】
・ストレスや不安をやわらげ、落ち着かせてくれる
・頭が疲れているときのリフレッシュに
【身体への効果】
・抗菌作用
・抗ウイルス作用
・抗炎症作用
・去痰作用
・抗カタル作用
・鎮咳作用
・鎮痛作用
・免疫賦活作用
・神経強壮作用
・誘眠作用
・呼吸器系の不調に
・空気の浄化に
ラヴィンツァラ精油とブレンドの相性が良い精油

【ハーブ系】
クラリセージ、スイート・マージョラム、スパイクラベンダー、セージ、タイム、ローズマリー(カンファー、シネオール、ベルベノン)
【柑橘系(シトラス)】
オレンジ・スイート、グレープフルーツ、ベルガモット、レモン
【花系(フローラル)】
ゼラニウム、パルマローザ、ラベンダー
【樹木系(ウッディ)】
サイプレス、シダーウッド、ジュニパー、ティートリー、パイン、ブラックスプルース、ユーカリ(グロブルス、ラディアータ)、ローレル
【樹脂系(バルサム)】
フランキンセンス
【エキゾチック系(オリエンタル)】
サンダルウッド
ラヴィンツァラはブレンドの幅が広く、気分や目的に合わせて自在に使えます。
* ティートリー:清涼感を強化。季節のケアに。
* オレンジ・スイート:フレッシュな甘さでリラックス。
* ラベンダー・アングスティフォリア:不安や緊張をやわらげる。
* ローズマリー・シネオール:集中力を高めたいときに。

おすすめのブレンドレシピと使い方
◆ リラックス空間を作るディフューズ
● ラヴィンツァラ:3滴
● ラベンダー:2滴
● オレンジ・スイート:5滴
仕事後や勉強タイムにおすすめ。緊張をほぐしつつ、頭はクリアに。空気清浄にも◯。
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◆ 季節の変わり目に頼れるアロマバーム
● ラヴィンツァラ:1滴
● ティートリー:1滴
● ユーカリ・ラディアータ:1滴
● ローレル:1滴
● シアバター:10g
胸や喉元に少量なじませて深呼吸。スーッとするのに、奥からじんわり温まるような感覚が心地良いです。
シアバターの代わりにファーナスオイルに代えても◎。ロールオンボトル
に詰めていつでもコロコロ。
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◆ 疲労回復のためのボディオイル
● ラヴィンツァラ:3滴
● ローズマリー・シネオール:2滴
● グレープフルーツ:3滴
● ホホバオイル・クリア:20ml
脚や肩に優しくマッサージ。筋肉のこわばりを緩めながら気分も軽く。風邪予防にも◎。
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◆ ぐっすりナイトミスト
● ラヴィンツァラ:3滴
● プチグレン:2滴
● ベルガモット:6滴
● フランキンセンス:1滴
● 無水エタノール:5ml
● 精製水:25ml
● 30ml 遮光ガラススプレー容器
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※ 精油の色移りが心配な場合は、ティッシュなどにスプレーして枕元に置いても◯。
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ラヴィンツァラ精油の禁忌、注意点
● 妊娠中、授乳中、乳幼児の方は使用を避けましょう。
● 精油を直接肌につけるのはNG。必ず植物油で希釈(希釈濃度1%以下)しましょう。(要パッチテスト)。 「アロマオイルやアロマスプレーって、どのくらい精油を入れればいいの?」 アロマクラフトを始めてみたものの、希釈の濃度に迷う方は多いのではないでしょうか?精油はとてもパワフルな天然成分。 だからこそ、正 ...
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アロマを深く学びたい方へ
ラヴィンツァラ精油をきっかけに、アロマテラピーを体系的に学ぶのもおすすめ。
私自身も最初は「ただいい香り」からスタートしましたが、成分やブレンド術を学んだことで、様々なシーンや悩みに合わせた使い分けができるようになりました。
協会認定スクールの入門講座や、オンライン講座での知識習得は、香りの世界をより豊かにしてくれます。
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精油は医薬品ではないため、薬の代わりや治療を目的に使用することはできません。当ブログに掲載されているのは一般的な精油の効果・効能であり、使用した人の心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。とはいえ、精油の芳香成分は、心身の健康に良い影響をもたらすことがわかっています。精油を使う際は、ご自身の体調や体質に合わせて取り入れてみてください。