皆さんは、おうちに常に置いておく精油(常備精油)というものをお持ちですか。
香りの好みや欲しい効能は人それぞれなので、"おすすめの精油"というものも、紹介する人によって少しずつ違ってきます。
精油を選ぶとき、効能重視で揃えようとすると、高い買い物になったり、使い回しがしにくくて、結局使用期限内に使いきれないということがあります。また、好きな香りだけで選ぶと、匂いに鼻が慣れて飽きてしまうことも。
今回は、
季節に関係なく、オールシーズン使い回せる精油
ブレンドの相性が良く、アレンジしやすい精油
心にも身体にも働きかける(リラックス&リフレッシュ)精油
半年〜1年で使い切れる容量の精油
安心のメーカーでリーズナブルな価格の精油
災害時にも使いやすい精油
を意識した、おすすめの10本をご紹介します。
精油選びに迷っている方や、はじめての常備アイテムを探している方はぜひ参考にしてください。
▷ 使い回しがきく香りと効能〜常備精油おすすめ10選
1. ティートリー
2. ユーカリ・ラディアータ
3. オレンジ・スイート
4. ベルガモット
5. レモン
6. サイプレス
7. ラベンダー
8. ゼラニウム
9. ペパーミント
10. ローズマリー・カンファー
▷ まとめ
使い回しがきく香りと効能〜常備精油おすすめ10選

それぞれの精油ごとに、どういうときに使えるか、どんな使い方があるのかご紹介しています。
使い回しに困ったときや、"どんなブレンドレシピ例があるんだろう" と思ったときにご覧ください。
1. ティートリー
ティートリーの香りは、フレッシュな木のにおい・松ヤニに似たにおいです。においが苦手と感じたら、相性の良い精油(ラベンダー、ユーカリ・ラディアータ、ペパーミントなど)とブレンドすると、独特の香りがやわらいで使いやすくなりますよ。
〜 使用シーン 〜
- 風邪などの感染症が心配。
- 鼻水・鼻づまりがツライ。
- 蚊に刺されてかゆい。
- 頭皮のフケや乾燥が気になる。
- 集中力を高めたい。
〜 使用例 〜
感染症対策 >>マウスウォッシュ >>花粉対策 >>頭皮ローション >>デオドラント >>デリケートゾーンのかゆみ >>掃除 >>
* 肌を刺激することがあるので、オイルトリートメントをする場合は狭い範囲から試して、様子見しながら使いましょう。
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2. ユーカリ・ラディアータ
ユーカリ・ラディアータの香りは、しみ通るようなフレッシュさの中に、レモンのような甘さも感じられます。ユーカリ・グロブルスと効能が似ていますが、香りや作用の穏やかさ、子供にも使いやすいなどの理由で選ぶなら、ユーカリ・ラディアータのほうが良いかもしれません。
〜 使用シーン 〜
- 風邪などの感染症が心配。
- 鼻水・鼻づまりがツライ。
- 体に痛みがある(筋肉痛など)。
- 蚊に刺されたくない。
- 頭皮のフケや乾燥が気になる。
〜 使用例 〜
マグカップ吸入 >>咳・痰のケア >>マウスウォッシュ >>花粉対策 >>ハンドローション >>浄化スプレー >>リンパケア >>
* 敏感肌の人は、肌を刺激することがあるので、様子見しながら使いましょう。
-
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3. オレンジ・スイート
みかんやオレンジの甘く優しい香りです。単品でもブレンドしても使いやすい精油なので、芳香浴からオイルトリートメントまで幅広く使えます。
〜 使用シーン 〜
- 緊張、不安、ストレス、眠れない。
- 気持ちを明るくしたい。
- 食欲がない。
- 下痢や便秘がある。
- 免疫力を高めたい。
- 体に痛みがある(筋肉痛)。
〜 使用例 〜
睡眠 >>アロマスプレー >>ネイルオイル >>ハンドトリートメント >>アロマフレグランス >>お財布香 >>掃除 >>
* 敏感肌の人は、肌を刺激することがあるので、様子見しながら使いましょう。
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4. ベルガモット
紅茶のアールグレイの香りです。気分を上げすぎず、下げすぎず、フラットな状態に戻してくれる、そんな働きが期待できます。単品での芳香浴がしやすく、他の精油とのブレンドの相性も良いです。
〜 使用シーン 〜
- 気持ちが落ち込む。
- イライラ、緊張、不安感がある。
- 肌トラブルがある(ニキビ、傷)。
- 風邪などの感染症が心配。
- 汗のにおい気になる
〜 使用例 〜
更年期のケア >>アロマフレグランス >>消臭スプレー >>スキンケア >>
デリケートゾーンのかゆみ >>ハンドトリートメント >>
* ベルガモットは光毒性の成分「フロクマリン」をある程度取り除いた「ベルガモットFCF(フロクマリンフリー、ベルガプテンフリー)」の精油がおすすめです。
* 敏感肌の人は肌を刺激することがあるので、様子見しながら使いましょう。
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5. レモン
フレッシュなレモンの香りです。明るく元気な気持ちにしてくれるので、疲れているときにおすすめ。ほかの精油とブレンドしやすいので、手作りアロマクラフトには欠かせない精油です。
〜 使用シーン 〜
- 集中したい、リフレッシュしたい。
- 体がむくむ、だるい。
- 食欲がない。
- 免疫力を高めたい。
- 肌を引き締めたい。
- 虫刺されがかゆい。
〜 使用例 〜
ネイルオイル >>リラックス&リフレッシュスプレー >>認知症対策 >>マウススプレー >>低血圧ケア >>梅雨の不調 >>掃除 >>お財布香 >>
* レモンは光毒性の成分「フロクマリン」をある程度取り除いた、レモンFCF(フロクマリンフリー)の精油がおすすめです。
* 皮膚刺激があるので、敏感肌の人は低濃度から試しましょう。
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6. サイプレス
森林浴効果が期待できる成分を含んでいて、その香りはヒノキを連想させます。むくみ改善やホルモンバランスを整える働きが期待できるので、マッサージに使うのも◎。
〜 使用シーン 〜
- 生理前は調子が悪い。
- 体がむくむ、だるい。
- 咳が出る。
- 汗のにおいが気になる。
- 抜け毛、フケ、かゆみが気になる
- イライラする、心が落ち着かない。
〜 使用例 〜
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* 妊娠中は使用を控えましょう。
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7. ラベンダー
ラベンダーの香りは、甘酸っぱさの中に、草のようなにおいも感じます。このページで紹介している精油のすべてと相性が良いので、ブレンドに困りません。
〜 使用シーン 〜
- イライラ、ストレス、不安、眠れない。
- 風邪などの感染症が心配。
- 肌トラブルがある(ニキビ、日焼け、蚊に刺されのかゆみ)。
- 体に痛みがある(頭痛、筋肉痛、月経痛、神経痛、リウマチなど)。
- 抜け毛が気になる。
〜 使用例 〜
足のにおい対策 >>ロールオン >>日焼け後のケア >>アロマ温湿布 >>嗅覚トレーニング >>アロマトリートメント >>アロマパウダー >>
* 妊娠中や低血圧の人は使用を控えましょう。
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8. ゼラニウム
ゼラニウムはバラの匂いに似ていて、華やかな印象です。ホルモンバランスの乱れや肌悩みに働きかけてくれるので、スキンケアやオイルトリートメントにおすすめ。香りも良いので単品で芳香浴も◎。
〜 使用シーン 〜
- 生理前は調子が悪い。
- 体がむくむ。
- 肌トラブルがある(肌荒れ、くすみ、傷跡)。
- 蚊に刺されたくない。
- 気持ちが落ち込む。
- イライラ、ストレス、眠れない。
〜 使用例 〜
芳香浴 >>女性特有の悩み >>アロマ化粧水 >>年齢肌ケア >> アロマスプレー >>フェイスパック >>アロマトリートメント >>
* 妊娠中は使用を控えましょう。
* 敏感肌の人は、肌を刺激することがあるので、様子見しながら使いましょう。
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9. ペパーミント
ペパーミントは、ミントのスッとした爽やかさと、優しい甘さのある香りです。冷湿布やロールオンボトル、アロマスプレーなど、クラフト作りに重宝します。
〜 使用シーン 〜
- 鼻水・鼻づまりがツライ。
- 咳・痰が出る。
- 頭がぼーっとする、眠い。
- 体に痛みがある(頭痛、筋肉痛、神経痛、リウマチなど)。
- お口の中をスッキリさせたい。
- 空気を浄化したい。
〜 使用例 〜
頭痛のケア >>虫除けスプレー >>アロマ冷湿布 >>マウススプレー >>むくみ、冷え >>花粉症ケア >>掃除 >>
* 妊産婦、授乳中の人は使用を控えましょう。
* 肌を刺激することがあるので、多量に使わないようにしましょう。特に目の近くでの使用は気をつけましょう。
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ペパーミント精油|香り、成分、効能、ブレンドの相性、使い方
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10. ローズマリー・カンファー
樟脳(しょうのう)に似た香り、しみ通るようなハーブの香りです。筋肉痛や肩こりなどの痛み対策にとても役立ちます。リフレッシュしたいとき、集中したいときにも◎。
〜 使用シーン 〜
- 風邪などの感染症が心配。
- 鼻水・鼻づまりがツライ。
- フケが気になる。
- 体に痛みがある(筋肉痛、神経痛、リウマチなど)。
- 頭がぼーっとする、眠い、だるい。
- 空気を浄化したい。
〜 使用例 〜
芳香浴 >>掃除 >>アロマ湿布 >>アロマスプレー >>筋肉痛 >>冷え・むくみケア >>
* 高血圧、妊娠中、子供、てんかんの人は使用を控えましょう。
* 敏感肌の人は、肌を刺激することがあるので、様子見しながら使いましょう。
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ローズマリー・カンファー精油|香り、成分、効能、ブレンドの相性、使い方
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まとめ
今回は、オールシーズン使い回せる精油10本を「常備精油」としてご紹介しました。
- ティートリー
- ユーカリ・ラディアータ
- オレンジ・スイート
- ベルガモット
- レモン
- サイプレス
- ラベンダー
- ゼラニウム
- ペパーミント
- ローズマリー・カンファー
季節に合わせて香りを楽しむのも素敵ですが、まずは“年間通して使える”信頼の精油を揃えておくと、日常のさまざまなシーンでアロマを取り入れやすくなります。
ブレンドして香りをカスタマイズしたり、バスソルトやルームスプレーにしたり。お気に入りの香りが、暮らしをもっと豊かにしてくれるはずです。
ぜひ、あなたのアロマライフの常備精油として、まずはこの10本からスタートしてみてはいかがでしょう。
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この記事を書いた人

主にアロマテラピーやCBDを用いたセルフケアに関する記事を発信。医療系、アロマテラピー、CBDの資格保持。人間の大敵「ストレス」を緩和する方法やアイテムを紹介している。ほかにも美容・健康、資格に関することなどのんびり更新中。