咳やたんの絡みは、風邪やアレルギー、空気の乾燥などが原因で多く見られる症状ですが、辛いだけでなく周囲の人にも気をつかわせてしまいますよね。
そんな時には、呼吸器系をサポートし、咳やたんの症状を軽減する精油が役に立ちます。この記事では、咳やたんにおすすめの精油と、ブレンドレシピ、使い方について紹介していきます。
▷ 呼吸器系をラクにする精油とおすすめの使い方
▷ アロマケアの方法
▷ 咳やたんに役立つアロマブレンドレシピ
▷ 精油を使う際の注意点
▷ まとめ
▷ 今回ご紹介した材料
▷ 関連記事
呼吸器系を楽にする精油とおすすめの使い方

咳や痰が出るときは、鎮痙作用、鎮咳作用、抗カタル作用、去痰作用のある成分(1.8シネオールなど)を含む精油が、呼吸器系を楽にし、風邪予防、免疫力アップにも役立ちます。ここでは、特に効果的な精油とおすすめの使い方を紹介します。
精油の抗菌作用、抗ウイルス作用、抗炎症作用、去痰作用
呼吸器系は風邪やインフルエンザなど、ウイルスや細菌による感染症にさらされやすい部分です。抗菌作用、抗ウイルス作用、抗炎症作用を持つ精油は、これらの病原菌に対して抵抗力を高め、呼吸器系を守るのに役立ちます。咳やのどの痛みを和らげたい時、呼吸を楽にしたい時、たんを出しやすくしたい時におすすめです。
【対応精油】
ユーカリ・グロブルス、ユーカリ・ラディアータ、ローズマリー・シネオール、ティートリー、ペパーミント、ラヴィンツァラ、ニアウリ、カユプテ、ローレル、サイプレス
、フランキンセンス
【おすすめの使い方】
ディフューザー、蒸気吸入、ハンカチやマスクを使った芳香浴、オイルマッサージ
精油のリラックス効果
精油には、心身をリラックスさせ、ストレスや緊張を和らげる効果もあります。咳やたんには直接関係ないように思えますが、実はストレスでも咳が長引くことがあるのです。そんな時には、リフレッシュとリラックスが同時にできる香りが役に立ちます。
【対応精油】
ベルガモット、オレンジ・スイート、グレープフルーツ、カモミール・ローマン、ラベンダー、レモンFCF
【おすすめの使い方】
ディフューザー、ハンカチやマスクを使った芳香浴、オイルマッサージ
精油の抗アレルギー作用
アレルギー反応による鼻詰まりや咳は、呼吸器に負担をかけます。一部の精油は抗アレルギー作用を持ち、皮膚の痒みを和らげたい時にも役立ちます。
【対応精油】
カモミール・ジャーマン、ラベンダー
【おすすめの使い方】
ディフューザー、蒸気吸入、ハンカチやマスクを使った芳香浴、オイルマッサージ


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アロマケアの方法
呼吸器系を楽にするアロマケアの方法には、ディフューザーなどを使った芳香浴や、蒸気吸入、オイルマッサージがあります。ご自身で、取り入れやすいものを無理のない範囲で行ってみてください。
1. ディフューザーを使った香りの拡散

精油を数滴ディフューザーに入れ、寝室やリビングに香りを広げます。呼吸を楽にし、リラックスしたい時におすすめです。

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2. マグカップ吸入(蒸気吸入法)

熱いお湯に精油を数滴垂らし、その蒸気(湯気)を吸い込む方法です。一般的な蒸気吸入法はボウルとバスタオルを使いますが、簡単に済ませたい時はマグカップ吸入でも十分です。
【手順】
マグカップにお湯を入れ、精油を2〜3滴垂らし、目を閉じ顔を近づけて蒸気を吸入します。
(※ ボウルとバスタオルを使った蒸気吸入法では、頭からバスタオルをかぶった上で、目を閉じ、顔を近づけて蒸気を吸入します。)
蒸気吸入法は、鼻とのどを温めて潤してくれるので、呼吸が楽になります。ただし、咳がひどい時には使えませんので、その場合はほかのアロマケアを行なってください。
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3. マスクやハンカチで芳香浴

外出時や就寝時にマスクやハンカチに精油を1〜2滴垂らし、鼻の近くに持っていき香りをゆっくり嗅ぎます。この方法はリラックスやリフレッシュしたい時にも手軽に行えるので、お気に入りの1本を常備しておくと良いですね。

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4. オイルトリートメント(マッサージ)




キャリアオイル(ホホバオイルやココナッツオイルなど)に精油を混ぜて、皮膚に塗布してマッサージする方法です。呼吸器系をサポートし、痰を出しやすくします。
【手順】
精油とキャリアオイルを混ぜたアロマオイルを適量手のひらにとり、耳の下から首周り、胸元まで、オイルを擦り込みながら優しくマッサージします。できるなら、背中にも塗布してください。
アロマオイルの作り方
30mlガラス遮光瓶、容器にホホバオイル・クリア20mlを入れ、精油6〜8滴を滴下します。ふたをしてよく振り混ぜたら完成です。
※ 余分なオイルはティッシュか使い捨てのペーパータオル等で、やさしく押さえるようにしてふき取ってください。
複数の精油をブレンドしたアロマオイルを皮膚に塗布することで、相乗効果が期待できます。


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咳やたんに役立つアロマブレンドレシピ

ここでは、咳やたんに役立つ精油のブレンドレシピと、身体のリラックスにおすすめのブレンドレシピをそれぞれ3つずつ紹介します。手作りアロマオイルやディフューザーでの芳香浴にお役立てください。

呼吸をスムーズにし、痰を出しやすくするクリアブレンド1
ユーカリ・グロブルス:3滴
ペパーミント:2滴
ティートリー:2滴
呼吸をスムーズにし、痰を出しやすくするクリアブレンド2
ペパーミント:3滴
ユーカリ・グロブルス:2滴
ローズマリー・シネオール:1滴
呼吸をスムーズにし、痰を出しやすくするクリアブレンド3
ペパーミント:3滴
ラベンダー:2滴
ユーカリ・グロブルスまたはニアウリ:2滴
夜間のリラックスブレンド1
ラベンダー:3滴
カモミール・ローマン:2滴
ユーカリ・ラディアータ:1滴
夜間のリラックスブレンド2
ベルガモット:4滴
カモミール・ローマン:2滴
フランキンセンス:1滴
夜間のリラックスブレンド3
ラベンダー:4滴
オレンジ・スイート:2滴
ペパーミント:1滴
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精油を使う際の注意点
精油は直接肌に塗らず、必ずキャリアオイル等で希釈してから使用してください。
精油を使った手作りアロマクラフトを肌に塗布する場合は、事前にパッチテストを行い、アレルギー反応がないことを確かめてから使用してください。
赤みやかゆみなど、お肌に異常が見られた場合は使用を中止し、オイルを水やぬるま湯で洗い流すか、濡れタオルでふき取ってください。
目の周りや敏感な部位には使用しないでください。
妊娠中や小さな子供への使用は控えるか、使用前に専門家に相談してください。
体調やアレルギーによって、使用を避けるべき精油もあるので、確認してから使いましょう。
手作りアロマオイルは直射日光や高温多湿を避け、3ヶ月以内に使い切りましょう。3ヶ月以内であっても、オイルのにおいが変だと感じたら処分してください。
まとめ:咳やたんをスッキリ解消するために精油を活用しよう
咳やたんを和らげる精油は、呼吸を楽にし、自然治癒力をサポートしてくれます。自分の症状や体調に合った精油やブレンドを選んで、効果的に活用しましょう。
より詳しく精油の知識を学びたい、セルフケアに役立てたいという方は、自宅で学べて資格も取れる講座もあります。この機会に精油の特徴や正しい使い方を学んでみてはいかがでしょう。
今回ご紹介した材料
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この記事を書いた人

主にアロマテラピーやCBDを用いたセルフケアに関する記事を発信。医療系、アロマテラピー、CBDの資格保持。人間の大敵「ストレス」を緩和する方法やアイテムを紹介している。ほかにも美容・健康、資格に関することなどのんびり更新中。