華やかさとやわらかさを併せ持つネロリの香りは、深く吸い込むだけで胸の奥にスペースが生まれるような安心感を与えてくれます。
日々の緊張やストレスで、ふと気づくと呼吸が浅くなっている...そんなときにおすすめです。
この記事では、ネロリ精油の特徴や効果、ブレンドの相性・レシピなどをたっぷり解説。
ストレスをやわらげたい方、心地よい香りで肌も心も整えたい方にぴったりの取り入れ方をご紹介します。
▷ ネロリ精油とは?
・基本情報
▷ ネロリ精油の主な成分と期待できる効果
・主な成分
・心と身体への効果
▷ ネロリ精油とブレンドの相性が良い精油
▷ おすすめのブレンドレシピと使い方
・スキンケアオイル
・芳香浴
・アロマフレグランス
▷ ネロリ精油の禁忌、注意点
ネロリ精油とは?

ビターオレンジ(ダイダイ)の白い花を水蒸気蒸留して得られるネロリ精油は、1kgの花からわずか1g程度しか採れない貴重なオイルで、その希少性が香りの高貴さを際立たせています。
別名「オレンジブロッサム」とも呼ばれ、幸福感をもたらす香りとして古くから愛されてきました。
◆ 基本情報
| 精油名 | ネロリ |
| 学名 | Citrus aurantium |
| 科名 | ミカン科 |
| 和名 | 橙(ダイダイ) |
| 別名 | オレンジフラワー オレンジブロッサム |
| 抽出部位 | 花 |
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
| 原産国 | モロッコ、チュニジア |
| オイルの色 | 薄い黄色 |
| ノート | ミドル |
| 香り | 柑橘のわずかな苦みと花の甘さがミックスされたような、優雅で華やかな香り |
ネロリ精油の主な成分と期待できる効果
ネロリの香りを形づくるのは、リナロール、リモネン、β-ピネンなど。
リラックス効果が高いので、ストレスや不安感があるときや、幸福感を感じたいときにおすすめです。
ストレスケア
→ 深呼吸しながら香りを嗅ぐと、張りつめていた心がふっと緩むのを感じます。
美肌サポート
→ 皮膚のターンオーバーを助けてくれます。乾燥やくすみが気になるときのスキンケアに人気。
安眠
→ 心地よいリラックス感をもたらす香りは、就寝前のルーティンに最適です。
◆ 主な成分

● リナロール:26〜40%
● リモネン:15〜18%
● β-ピネン:8〜16%
● trans-β-オシメン:6〜9%
● α-テルピネオール:3〜5%
● ネロリドール:1〜5%
● ファルネソール:〜4%
● 酢酸リナリル:2〜7%
● 酢酸ゲラニル:2〜3%
● サビネン:1〜3%
● ゲラニオール:2〜3%
● ミルセン:〜2%
● 酢酸ネリル:〜1.5%
● ネロール:〜1%
● α-ピネン:〜1%
● インドール:〜0.3%
◆ 心と身体への効果

【心への効果】
・抑うつや不安な気持ちをやわらげる
・幸せな気持ちになり、心と体をリラックスさせる
【身体への効果】
・抗菌作用
・抗ウイルス作用
・抗炎症作用
・鎮静作用
・鎮痙作用
・免疫力アップに
・PMSや更年期など、ホルモンの変化による不調に
・細胞成長促進作用
・皮膚軟化作用
・しみ、しわ、たるみなどの加齢肌や、妊娠線予防に役立つ
・心地よい眠りへと導いてくれる
ネロリ精油とブレンドの相性が良い精油

【ハーブ系】
クラリセージ、スパイクラベンダー、ペパーミント
【柑橘系(シトラス)】
オレンジ・スイート、プチグレン、ベルガモット、マンダリン、レモン
【花系(フローラル)】
カモミール・ローマン、ジャスミン、ゼラニウム、パルマローザ、ヘリクリサム(イモーテル)、ラベンダー、ローズ
【樹木系(ウッディ)】
サイプレス、ジュニパー、ティートリー、ローズウッド
【樹脂系(バルサム)】
フランキンセンス
【エキゾチック系(オリエンタル)】
イランイラン、サンダルウッド、パチュリ
ネロリ精油は、柑橘系やフローラル系精油との相性が抜群です。
* ベルガモット:朝の気分転換にぴったり。
* ラベンダー:就寝前の香りに最適。
* フランキンセンス:瞑想やヨガにおすすめ。
おすすめのブレンドレシピと使い方
◆ スキンケアオイル
アンチエイジングの精油としても知られるネロリは、新しい細胞の成長を促したり、皮膚をやわらかくしてくれることから、しみ・しわ・たるみなどの加齢肌や、妊娠線予防に役立ちます。
30ml スポイト付きガラス遮光瓶に、アルガンオイル20mlと、ネロリ+フランキンセンス+ラベンダー+ゼラニウム(またはローズオットー)を各1滴ずつ入れてよく混ぜたら、スキンケアオイルの出来上がり。
洗顔後にオイルを塗布したあと、化粧水、乳液(またはクリーム)の順にケアしていってください。
このスキンケアオイルは指先や髪の保湿にも使えます。冷暗所に保管し、1〜2ヶ月以内に使い切りましょう。
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ネロリ精油には副交感神経を優位にし、緊張や不安、ストレスを緩和する効果が期待できます。
ネロリだけでもいい匂いですが、ラベンダーやローズ、サンダルウッドとブレンドしてディフューザーやアロマストーンで使うのもおすすめです。
【ブレンドレシピ】
ネロリ2滴+ラベンダー2滴+ローズ1滴+サンダルウッド1滴
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◆ アロマフレグランス
香水の材料としてよく使われるネロリ精油は、アロマフレグランス作りに重宝します。
手作りアロマフレグランスは、使う精油や滴数によって印象が変わるので、自分だけのオリジナル香水を作ってみたい方におすすめです。
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ネロリ精油の禁忌、注意点
● 妊娠初期の使用は、専門家に相談を。
● 精油を直接肌につけるのはNG。必ず植物油で希釈(希釈濃度1%以下)しましょう。(要パッチテスト)。 「アロマオイルやアロマスプレーって、どのくらい精油を入れればいいの?」 アロマクラフトを始めてみたものの、希釈の濃度に迷う方は多いのではないでしょうか?精油はとてもパワフルな天然成分。 だからこそ、正 ...

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アロマを深く学びたい方へ
ネロリは、ストレスで硬くなった心をほぐし、美しい肌をサポートしてくれる精油です。
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精油の知識があれば、もっとブレンドの幅を広げることができますよ。
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精油は医薬品ではないため、薬の代わりや治療を目的に使用することはできません。当ブログに掲載されているのは一般的な精油の効果・効能であり、使用した人の心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。とはいえ、精油の芳香成分は、心身の健康に良い影響をもたらすことがわかっています。精油を使う際は、ご自身の体調や体質に合わせて取り入れてみてください。





