「気持ちが落ち着かない」「やる気が出ない」「寝つきが悪い」――そんな日が続くことはありませんか?
忙しい毎日を過ごす中で、“心だけが常に走り続けているような感覚”に悩んでいるなら、プチグレン精油を試してみてください。
ビターオレンジの葉と小枝から採れる、グリーンフローラルな香り。深呼吸した瞬間、胸の奥にスッと風が通るような安らぎを感じ、「ああ、ちゃんと呼吸できてる」と心から思えるはずです。
この記事では、プチグレン精油の特徴・効果・ブレンド相性・おすすめレシピ・注意点まで詳しくご紹介します。
▷ プチグレン精油とは?
・基本情報
▷ プチグレン精油の主な成分と期待できる効果
・主な成分
・心と身体への効果
▷ プチグレン精油とブレンドの相性が良い精油
▷ おすすめのブレンドレシピと使い方
・深い眠りを誘うリラックスブレンド
・仕事中のストレスリセットスプレー
・落ち込みを癒すアロマバス
・汗ばむ季節のデオドラントパウダー
▷ プチグレン精油の禁忌、注意点
プチグレン精油とは?

プチグレン精油は、ビターオレンジの葉と枝から水蒸気蒸留で抽出される精油です。
「プチグレン(小さな粒)」という名は、昔は未熟な果実から精油を採っていたことに由来します。
同じビターオレンジの木からは、
花 → ネロリ精油
果皮、実 → ビターオレンジ(オレンジビター)精油
葉と枝 → プチグレン精油
と、部位によって異なる香りが得られます。
リラックス・リフレッシュしたいときにおすすめの爽やかな香りで、ベルガモット精油と同じように、気分の落ち込みすぎや高ぶりすぎを抑え、バランスをとる働きをもちます。
◆ 基本情報
| 精油名 | プチグレン |
| 学名 | Citrus aurantium |
| 科名 | ミカン科 |
| 和名 | 橙(ダイダイ) |
| 抽出部位 | 葉、小枝 |
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
| 原産国 | イタリア、パラグアイ |
| オイルの色 | 淡黄色 |
| ノート | トップ〜ミドル |
| 香り | グリーン調のすっきりした香りの中に、ふわりとシトラスフローラルも感じる |
プチグレン精油の主な成分と期待できる効果
プチグレンには酢酸リラリルとリナロールが多く含まれていて、これらはストレス緩和・自律神経の安定に役立つとされています。ラベンダーにも同じように多く含まれている成分です。
心への効果
神経の興奮を鎮め、心のバランスを取り戻してくれます。
不安や緊張で眠れない夜、イライラして呼吸が浅くなっているときに香ると、スーッと気持ちが落ちついていきます。
ストレスやプレッシャーの多い環境で働く人、HSP気質の方にもおすすめです。
身体への効果
自律神経を整える作用が期待できます。動悸や不眠、肩こり、胃の不調など、ストレスからくる不定愁訴のサポートに...。
さらに、抗菌・消臭効果もあり、ルームスプレーやマスクスプレーとしても活用できます。
◆ 主な成分

● 酢酸リナリル:47〜48%
● リナロール:23〜25%
● α-テルピネオール:5〜6%
● 酢酸ゲラニル:〜4%
● ゲラニオール:〜3%
● 酢酸ネリル:〜3%
● trans-β-オシメン:2〜3%
● ミルセン:〜2%
● β-ピネン:〜1%
● リモネン:〜1%
● ネロール:〜1%
◆ 心と身体への効果

【心への効果】
・神経系への鎮静作用と強壮作用
・疲れているのに眠れないときに
・不安定な感情のバランスをとってくれる
【身体への効果】
・抗菌作用
・抗炎症作用
・鎮痛作用
・鎮痙作用
・健胃作用(ストレスによる胃腸の不調に)
・免疫調整作用
・自律神経調整作用
・誘眠作用
・瘢痕形成作用
・皮膚組織再生作用
・デオドラント作用
・シミ、シワ、ニキビなどに
プチグレン精油とブレンドの相性が良い精油

【ハーブ系】
スパイクラベンダー、タイム・リナロール、バジル、ローズマリー(カンファー、シネオール)
【柑橘系(シトラス)】
オレンジ・スイート、グレープフルーツ、シトロネラ、ベルガモット、マンダリン、ユーカリ・シトリオドラ(レモンユーカリ)、レモン
【花系(フローラル)】
カモミール・ローマン、ジャスミン、ゼラニウム、パルマローザ、ネロリ、ラベンダー
【樹木系(ウッディ)】
パイン、ラヴィンツァラ、ローズウッド
【樹脂系(バルサム)】
フランキンセンス
【スパイス系】
クローブ
【エキゾチック系(オリエンタル)】
イランイラン、サンダルウッド、パチュリ
プチグレンは香りのバランスがよく、ブレンドの中で“つなぎ役”としても優秀です。
* ラベンダー:よりリラックス効果を高め、眠りを誘う香りに。
* ベルガモット:爽やかで前向きなブレンドに。
* フランキンセンス:深呼吸を促し、瞑想や夜のリセット時間に最適。
* ゼラニウム:心のゆらぎやホルモンバランスを整えたいときに。
おすすめのブレンドレシピと使い方
プチグレン精油は、ストレス社会を生きる現代人にこそ必要な“心の安定剤”のような香りです。
過緊張や不安をそっとなだめ、静かな安心感をもたらしてくれます。
深呼吸を取り戻したい夜に、リセットのひとときに...。
◆ 深い眠りを誘うリラックスブレンド
● プチグレン:2滴
● マンダリン:2滴
● ラベンダー:1滴
就寝前にディフューザーで香らせるか、ティッシュに垂らして枕元へ。
心身がほぐれ、自然な眠りへと導かれます。
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◆ 仕事中のストレスリセットスプレー
● プチグレン:3滴
● ベルガモットFCF:3滴
● レモンFCF:2滴
● 無水エタノール:5ml
● 精製水:25ml
● 30ml スプレー容器
ルームスプレーとしてデスク周りにシュッと。呼吸が整い、集中力が戻ります。
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◆ 落ち込みを癒すアロマバス
● プチグレン:3滴
● ゼラニウム:2滴
● 天然塩(エプソムソルトも可):大さじ2
ぬるめのお湯でゆっくり浸かると、まるで森林浴のような深いリラックスを体感できます。
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◆ 汗ばむ季節のデオドラントパウダー
● プチグレン:2滴
● サイプレス:2滴
● コーンスターチ・ベースパウダー:15g(大さじ1)
● パフ付きパウダーケース(100均のものでもOK)
● チャック付きポリ袋、またはポリ袋(小):1枚
デオドラントパウダー以外に、香りケアやドライシャンプーとしても使えます。
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プチグレン精油の禁忌、注意点
プチグレンは比較的穏やかな精油ですが、以下の点に注意が必要です。
● 妊娠中の方は使用を避けましょう。
● 精油を直接肌につけるのはNG。必ず植物油で希釈(希釈濃度1%以下)しましょう。(要パッチテスト)。 「アロマオイルやアロマスプレーって、どのくらい精油を入れればいいの?」 アロマクラフトを始めてみたものの、希釈の濃度に迷う方は多いのではないでしょうか?精油はとてもパワフルな天然成分。 だからこそ、正 ...

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信頼できる精油メーカーと選び方 - メディカルアロマに使える精油も紹介!
アロマを深く学びたい方へ
プチグレンは、アロマ初心者にも扱いやすい精油のひとつ。香りのクセが少なく、心のメンテナンス精油として常備しておくと便利です。
私自身、最初は「香りが好き」という単純な理由から学び始めましたが、今では自身のメンタルサポートに欠かせないツールになっています。
もし「もっと香りの仕組みを学びたい」「自分に合うブレンドを作りたい」と感じたら、アロマテラピー検定用の書籍や精油セットを活用したり、通信講座を受講するのもおすすめ。
精油を実際に手に取りながら学ぶことで、香りの理解がぐっと深まりますよ。
精油は医薬品ではないため、薬の代わりや治療を目的に使用することはできません。当ブログに掲載されているのは一般的な精油の効果・効能であり、使用した人の心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。とはいえ、精油の芳香成分は、心身の健康に良い影響をもたらすことがわかっています。精油を使う際は、ご自身の体調や体質に合わせて取り入れてみてください。





