「手足が冷えて眠れない」「気持ちが沈んで何もしたくない」── そんな日はありませんか?
私も昔から冷え性で、お風呂に入っても足先が冷たく、なかなか眠りにつけないときがありました。
そんなとき出会ったのがジンジャー精油。
スパイシーなのに優しく、心と体の芯からぽかぽか温めてくれる香りです。
この記事では、ジンジャー精油の効果やブレンドの相性、初心者でも取り入れやすい活用法など、詳しくご紹介します。
▷ ジンジャー精油とは?
・基本情報
▷ ジンジャー精油の主な成分と期待できる効果
・主な成分
・心と身体への効果
▷ ジンジャー精油とブレンドの相性が良い精油
▷ おすすめのブレンドレシピと使い方
・温活マッサージオイル
・元気を取り戻すエネルギーブレンド
▷ ジンジャー精油の禁忌、注意点
ジンジャー精油とは?

ジンジャー精油は、私たちが食用でも馴染みのある生姜から抽出される精油。
スパイシーで温かみのある香りが特徴で、古代インドのアーユルヴェーダでは「生命力を高めるハーブ」として重宝されてきました。
冷えや倦怠感、気分の落ち込みなどに働きかけることから、冬場のアロマケアには欠かせない存在です。
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◆ 基本情報
精油名 | ジンジャー |
学名 | Zingiber officinale |
科名 | ショウガ科 |
和名 | 生姜(ショウガ) |
抽出部位 | 根茎 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
原産国 | 中国、マダガスカル、インドネシア、スリランカ |
オイルの色 | 薄い黄色 |
ノート | ミドル |
香り | ショウガのスパイシーで温かみのある香り |
ジンジャー精油の主な成分と期待できる効果
◆ 主な成分

● α-ジンギベレン:27〜33%
● β-セスキフェランドレン:5〜12%
● α-クルクメン:5〜11%
● カンフェン:6〜8%
● β-クルクメン+α-ファルネセン:〜4%
● β-フェランドレン:〜4%
● 1.8-シネオール:2〜3%
● α-ピネン:2〜3%
● ネラール:2〜3%
● ゲラ二アール:1〜2%
● リモネン:〜1%
● ミルセン:〜1%
◆ 心と身体への効果

ジンジャー精油は身体を内側から温めるオイル。血流を促し、筋肉を緩めてくれるため、冷えが原因のだるさや痛みにも◎です。
スパイシーな香りが、内側から活力を呼び覚ましてくれるよう...。
【心への効果】
・気持ちを前向きにする
・やる気を引き出す
・落ち込み、無気力感のサポート
【身体への効果】
・鎮痛作用
・抗炎症作用
・消化促進作用
・健胃作用
・駆風作用
・加温作用
・発汗作用
・免疫賦活作用
・冷え性、肩こり、むくみ対策に
・胃もたれ、食欲不振の改善に
・月経痛の緩和、冷えによる生理不順サポート
ジンジャー精油とブレンドの相性が良い精油

【ハーブ系】
スイート・マージョラム、ペパーミント、ローズマリー(カンファー、シネオール、ベルベノン)
【柑橘系(シトラス)】
オレンジ・スイート、グレープフルーツ、シトロネラ、プチグレン、ベルガモット、マンダリン、ユーカリ・シトリオドラ(レモンユーカリ)、レモン、レモングラス
【樹木系(ウッディ)】
ウィンターグリーン、サイプレス、シダーウッド(アトラス、バージニア)、ジュニパー、ユーカリ(グロブルス、ラディアータ)、ローズウッド、ローレル
【樹脂系(バルサム)】
ベンゾイン
【エキゾチック系(オリエンタル)】
イランイラン
「ジンジャー=強い香りだから苦手」と感じる方もいますが、精油のジンジャーは意外と穏やかで温かみのある香り。
たとえば、柑橘系(オレンジやマンダリン)とブレンドすると「ジンジャーティーのような温かく甘い香り」になります。
強い香りに感じる場合は、1滴から試すことがポイントです。
香りの強弱を調整しながら、自分に合う“温かさ”を見つけていきましょう。
おすすめのブレンドレシピと使い方
ジンジャー精油は温める力・巡らせる力をもちます。とくに注目されているのが、血流を促進する作用。
マッサージやアロマバスに取り入れることで、末梢血流量が増加し、体温上昇が期待できるので、温活におすすめです。
◆ 温活マッサージオイル
● ジンジャー:1滴
● スイート・マージョラム:1滴
● ホホバオイル・クリア:10ml
● 10ml スポイト付きガラス遮光瓶
手足の冷えや肩こりが気になるときに、入浴後の軽いマッサージを。
巡りが良くなり、体の芯からぽかぽかに。
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◆ 元気を取り戻すエネルギーブレンド
● ジンジャー:1滴
● レモングラス:1滴
● オレンジ・スイート:3滴
● 天然塩(エプソムソルトも可):大さじ2
スパイシー&フレッシュな香りが気分をシャキッと整えてくれます。明日への活力に。
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ジンジャー精油の禁忌、注意点
● 妊娠中は使用を避けましょう。
● 精油を直接肌につけるのはNG。必ず植物油で希釈(希釈濃度1%以下)しましょう。(要パッチテスト)。 「アロマオイルやアロマスプレーって、どのくらい精油を入れればいいの?」 アロマクラフトを始めてみたものの、希釈の濃度に迷う方は多いのではないでしょうか?精油はとてもパワフルな天然成分。 だからこそ、正 ...
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ジンジャー精油は、血流促進・消化サポート・メンタルアップなど多彩な効果をもちます。
もし、もっとブレンドの奥深さや精油の組み合わせを学びたい方は、アロマテラピー検定用の書籍や精油セットを活用したり、通信講座を受講するのもおすすめ。
精油を実際に手に取りながら学ぶことで、香りの理解がぐっと深まりますよ。
精油は医薬品ではないため、薬の代わりや治療を目的に使用することはできません。当ブログに掲載されているのは一般的な精油の効果・効能であり、使用した人の心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。とはいえ、精油の芳香成分は、心身の健康に良い影響をもたらすことがわかっています。精油を使う際は、ご自身の体調や体質に合わせて取り入れてみてください。