ベンゾイン精油は、バニラのような甘い香りがします。『安息香』とも呼ばれ、その名の通り、心に安らぎを与えてくれたり、息(呼吸)を楽にしてくれる香りです。
癒傷作用が高いので、無香料のクリームやホホバオイル等に混ぜて、あかぎれやしもやけといった傷のケアにも適しています。
香水作りの際は、保留剤(香りを長くとどめること)としての役割も持ちます。
ただ、ベンゾイン精油は溶剤抽出法で抽出されていることや、オイルの粘度が高いことから、お肌に使う際は注意が必要だし、ディフューザーで使いにくかったりします。
どうしてもお肌に使いたいときは低濃度(0.5〜1%)に希釈したり、芳香浴に使いたいときはアロマストーンやアロマシールなどを活用すると良いかもしれません。
◇ ベンゾイン精油|香り、成分、効能、ブレンドの相性
● ベンゾインの香り
● ベンゾインの成分
● ベンゾインの効能、禁忌
● ベンゾインとブレンドの相性が良い精油
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ベンゾイン精油|香り、成分、効能、ブレンドの相性
学名:Stras benzoin
Stras tonkinensis
科名:エゴノギ科
抽出部位:樹脂
抽出方法:溶剤抽出法または水蒸気蒸留法
オイルの色:褐色
ベンゾインの香り

バニラのような甘い香り。

ベンゾインの成分

● 安息香酸
● 安息香酸コンフィニル
● ケイ皮酸
● 安息香酸ベンジル
● バニリン
● イソオイゲノール 他

ベンゾインの効能、禁忌

強心作用。
血行促進作用。
鎮痛作用。
抗炎症作用。
鎮静作用。
血圧降下作用。
去痰作用。
呼吸器系のトラブルに(喉の炎症、咳、たん、気管支炎、喘息など)。
癒傷作用(あかぎれ、しもやけなどに)。
利尿作用。
デオドラント作用。
駆風作用。
ストレスや不安、悲しみ、うつ気分などをやわらげてくれる。
* 妊娠初期は使用を避けましょう。
* 鎮静作用が高いので、集中したいときは使用を避けましょう。
* 溶剤抽出法のため、皮膚に刺激になる場合があります。皮膚に使用する場合は低濃度から試しましょう(要パッチテスト)。
* 香りが強いので、ブレンドする際は低濃度に留め、多量使用は避けましょう。
ベンゾインとブレンドの相性が良い精油

◎ ベルガモット
◎ レモン
◎ イランイラン
◎ ネロリ
◎ ラベンダー
◎ ローズ
◎ サンダルウッド
◎ フランキンセンス
◎ ミルラ
◎ ローズウッド
◎ クローブ
◎ コリアンダー
◎ シナモン
◎ ペパーミント
◎ サイプレス
◎ ジュニパー
◎ プチグレン