ローズウッドやゼラニウム、ベルガモットなどの精油に多く含まれているのが、「リナロール」という成分です。
リナロールはリラックス効果が高く、ストレスやイライラ、精神的な疲れや緊張、不安感をやわらげたいときに役立ちます。
癒し、リラクゼーションといえばラベンダーの精油を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
フレッシュな甘い香りはストレスや不安を緩和し、リラックスさせてくれます。
リナロールとは
精油成分モノテルペンアルコール類に分類されます。
不安を軽減したい、リラックスしたいときにおすすめの香りです。
「リナロールを嗅がせたマウスの不安が軽減したり、リラックス効果をもたらす」という実験結果もあります。
(参照:鹿児島大学|【研究結果】「香り」が不安を軽減する脳の仕組みを発見)
リナロールの主な作用、期待できる効果
抗菌作用
抗ウイルス作用
抗けいれん作用
鎮静作用
抗真菌作用
免疫力の向上
血圧降下作用
抗不安作用
リナロールを含む精油
ホーリーフ、ホーウッド、(90%前後)
ローズウッド(80〜90%)
タイム・リナロール(70〜80%)
コリアンダー(約72%)
クロモジ(約47%)
ネロリ(30〜40%)
ラベンダー(30〜40%)
クラリセージ(20〜30%)
プチグレン(約24%)
バジル(約20%)
イランイラン(10〜20%)
ベルガモット(10〜20%)
ゼラニウム(〜10%)
ローレル(〜9%)
カユプテ(〜5%)
カルダモン(〜5%)
ラベンサラ(〜5%)
ジャスミン(〜4%)
パルマローザ(〜3%)
レモングラス(〜3%)
ローズ(〜2%)
ローズマリー・ベルベノン(〜2%)
ウィンターグリーン(〜1%)
オレンジ・スイート(〜1%)
ジンジャー(〜1%)
スイート・マージョラム(〜1%)
パイン(〜1%)
マンダリン(〜1%)
ラヴィンツァラ(〜1%)
次いでラベンダー、クラリセージ、イランイランも、リナロールを多く含みます。
リナロールの安全性
毒性はありません。ただ、ベルガモットには光毒性があるので、心配な方は「ベルガモットFCF(フロクマリンフリー)」をおすすめします。
ベルガモットFCFとは、光毒性を起こす「フロクマリン」という成分を取り除いた精油です。
ちなみにリナロールを多く含むホーリーフ(ホーウッド)、ローズウッドは、作用が穏やかで他の精油とブレンドの相性も良く使いやすいです。
むしろ少量でふわりと香るくらいのほうが、心地よく感じられますよ。
今回ご紹介した精油