アロマテラピーは香りを楽しむ以外にも、使い方次第でいろいろなアロマクラフトを作ることもでき、日常に簡単に取り入れることができますが、いくつか注意点もあります。
アロマ初心者さんでも安心して始められるように、精油の選び方や使い方、注意点などをまとめてご紹介していきます。
◇ 初心者歓迎♪ アロマテラピーの始め方
● アロマテラピーってなに?
● 精油(エッセンシャルオイル)ってなに?
● 精油の作り方(抽出方法)ってなに?
・水蒸気蒸留法
・圧搾法
・溶剤抽出法
● 精油の作り方(抽出法)について触れたワケ
◇ 失敗しない精油の選び方|精油を買う前に確認することは3つだけ
◇ 初心者でも簡単にできるアロマテラピーの使い方
● 芳香浴・吸入に
● アロマスプレーに
● マウスウォッシュや喉スプレーに
● 香水(アロマフレグランス)に
● オイルトリートメント(マッサージ)に
● フェイスケアに
● ボディケアに
● ヘアケアに
● ネイルケアに
● ハンドローションに
● アロマバスに
● 手浴・足浴に
● 温湿布・冷湿布に
● 掃除や消臭に
● 空間やモノ、自分自身の浄化に
● アロマキャンドルに
◇ 精油を使う前にチェック!10の注意点
◇ まとめ
初心者歓迎♪ アロマテラピーの始め方
アロマテラピーってなに?

アロマテラピーは「芳香療法(ほうこうりょうほう)」とも言われています。精油の香りで心と体をリラックスさせたり、心身のちょっとした不調予防・対策にも役立ちます。
香りをかぐだけじゃなく、手作りのアロマスプレーで虫除けや除菌、クリームでハンドケア、アロマオイルで全身トリートメント、普段の掃除などなど・・・様々なシーンに使えるんです。
香りが心身にもたらす影響やメカニズム、臨床例など、より詳しく知りたい方はこちらを参考までに ↓↓
アロマの香りは、使う人のその時の気分、健康状態、体質の変化によっても好き嫌いが左右されます。
香水もそうですよね。
「前はすごくいい香りだと思ったのに、今はそうではなくなった・・・」
逆に、「苦手だった香りが、今ではいい匂いに感じる」・・・そんな経験をしたことはありませんか?
アロマテラピーに使われる精油は単品では香りがきつかったり、好みではないものもあるかもしれません。
そんなときは、精油同士をブレンドしたり、キャリアオイルなどで希釈する(薄める)ことで、香りの印象がだいぶ変わります。
苦手な精油もブレンド次第で、とってもいい香りだと感じるようになるかもしれません。

体調によっても香りの感じ方がガラッと変わるのが、精油の不思議な魅力の1つです。
精油(エッセンシャルオイル)ってなに?

はじめに確認ですが、
精油=エッセンシャルオイル → ◯
精油=アロマオイル → ×
です。
アロマオイルは100%天然ではありません。精製水やエタノールなどであらかじめ希釈され(薄められ)ているので、手作りのアロマオイルや化粧水を作るときには使いません。
あくまで芳香浴(香りを楽しむ)向きのオイルです。
では精油(エッセンシャルオイル)とはどういったものなのでしょうか。
精油とは
*植物の花・葉・果皮から分泌される有機化合物
*100%天然のもの
*香りが強い
*水に溶けない(アロマスプレーやアロマオイルは無水エタノールや植物油などと混ぜて使う。)
*揮発性がある(火気厳禁)
*日光を嫌う(遮光瓶に入っているものがほとんど)
揮発性とは、「蒸発しやすい」ということです。

精油の作り方(抽出方法)ってなに?

大きく分けると、以下の方法で精油は抽出されます。
- 水蒸気蒸留法
- 圧搾法
- 溶剤抽出法
1. 水蒸気蒸留法
水蒸気で蒸して香りを抽出します。主に植物の花や葉がこの方法で抽出されます。
2. 圧搾法
果皮を潰してしぼって香りを抽出します。主に柑橘系がこの方法で抽出されます。
3. 溶剤抽出法
エタノールなどの有機溶剤に花を漬けて、香りを抽出します。主にバラやジャスミンがこの方法で抽出されます。
水蒸気蒸留法や圧搾法と違って、自然な状態で香りを抽出していません。
精油の作り方(抽出法)について触れたワケ
特に敏感肌・アレルギーの人にとっては大事なことだからです。
3番目の溶剤抽出法の精油は、抽出の過程で溶剤が残ってしまうことがあります。
敏感肌・アレルギーを持っている人が、この溶剤抽出法で抽出された精油でトリートメントやスキンケアをすると、肌を刺激することがあるので、注意しないといけません。
溶剤抽出法で抽出された精油だけに限りませんが、精油を肌に使いたいときは、必ずアレルギーテスト(パッチテスト)をして、肌に異常がないか確認してから使いましょう。
失敗しない精油の選び方|精油を買う前に確認することは3つだけ

いざ精油を買おうというとき、どこのメーカーにしようか迷ったことはありませんか?
ネット通販で探そうにも、種類は多いし値段もピンキリ。
精油を買う前にはいくつか確認した方が良いことがありますが、特に次の3点が確認できればOKです。
- 化学合成されていない、純粋なもの、つまり100%天然のオイルか。
- 精油名・学名・原産国など精油の情報が記載されているか。
- 成分表の記載があるか。
これらが全て確認できて、かつ初心者ユーザーにも使いやすいのが「生活の木」です。
精油やアロマ関連に必要なものは、「生活の木」でだいたい揃うし、1本3mlで660円(税込)〜購入できるので、香りの確認やお試しにもちょうど良い量・値段です。
「生活の木」が全てではありませんが、初心者さんでアロマ関連の材料に詳しくない方や、これからアロマの勉強や精油を買おうというときの参考までに・・・。
知らずに肌につけて、かぶれや炎症を起こしてしまった→「精油ってコワ〜イ」なんて思われたら、こんな残念なことはないですよね。

メーカーや値段で迷ったら、最後は成分表があるかないかで判断すれば良いと思います。
学名や原産国などは明記されているところも多いですが、成分表まで載せているところは少ないです。
初心者でも簡単にできるアロマテラピーの始め方
心身のちょっとした不調に働きかけてくれる精油。
精油を使ったアロマテラピーは、初心者でも簡単に普段の生活に取り入れることができます。
芳香浴・吸入に
精油を効率よく吸入できます。喉が痛い・鼻が詰まるという時にも役立ちます。
アロマスプレーに
アロマスプレーは、マスクスプレーやエアーフレッシュナー、虫除けスプレー、デオドラントスプレー、掃除の仕上げなど、様々なシーンに使える万能スプレーです。
自分好みの香りを簡単に作ることができます。
マウスウォッシュや喉スプレーに
お口の中を清潔に保ちたいときに。普段のうがいや、寝る前・朝起きたときに使うのがおすすめです。
香水(アロマフレグランス)に
100%天然香料で作る香水(アロマフレグランス)は、一般の香水と比べると香りが弱く、持続時間は短め。
ですが、合成香料にはない優しい香りと、ブレンドの楽しさにハマる人が多いんですよ♪
オイルトリートメント(マッサージ)に
オイルトリートメントは、自分だけじゃなく家族や身近な人も癒せる最高のリラクゼーションです。
初心者でも簡単にできる手順をご紹介しています。
フェイスケアに
普段のスキンケアやエイジングケアにもアロマを取り入れることができます。
自分だけのオリジナル化粧水やオイル、パック作りの参考までに・・・。
ボディケアに
汗やにおい対策に使えるボディパウダーとボディスプレーは、ジメジメした梅雨の時期や夏に重宝します。
ボディパウダーはドライシャンプーとしても使えるので、頭が洗えないときに役立ちますよ。
コーンスターチと精油で作るアロマパウダーは、自然素材で肌にやさしいアロマクラフトです。 首やわき、足など汗をかきやすく、あせもができやすい時期はボディパウダーに。災害時の停電や断水で入浴できない ... 続きを見る 汗のニオイが気になるときに使えるのが、精油を使ったアロマボディスプレーです。 毎年せっせと手作りしているアロマボディスプレーの材料がこちら。↓↓ 材料 ● 無水エタノール:3ml ● ... 続きを見る全身に使える♪ アロマパウダーの作り方、使い方
手作りアロマボディスプレーは汗のニオイが気になるときに使える!
ヘアケアに
頭皮のケアは綺麗な髪を作るために大切なケアです。
頭皮ローションの作り方のほか、ヘアパックや頭皮マッサージについてご紹介しています。
ネイルケアに
爪も肌の一部!きちんとケアすれば、指先のガサガサやささくれができにくくなりますよ♪
ハンドローションに
消毒+保湿+アロマのスペシャルハンドローションです。
消毒アイテムも手作りしたい方におすすめ☆
アロマバスに
お風呂に入るときに、精油をハチミツや天然塩、キャリアオイルに数滴混ぜ、湯船に入れてかき混ぜます。簡単アロマバスです♪
手浴・足浴に
アロマバスが難しい方は、手や足だけを温める方法もあります。バスソルトと精油を混ぜたアロマバスソルトで、体を温めてください☆彡
温湿布・冷湿布に
痛みやコリのある部位にあてて使います。作り方も簡単なので、リフレッシュにもおすすめです。
掃除や消臭に
精油には抗菌作用やデオドラント作用もあるので、掃除や消臭剤作りにも重宝します。
掃除に役立つアロマ精油を使った重曹やスプレーの簡単な作り方、使い方をご紹介します。 精油を使った掃除には、重曹クレンザーやスプレー作りがおすすめです。 アロマテラピーは心身のリラクゼー ... 続きを見る 保冷剤と重曹を使った、かんたんアロマ消臭剤の作り方をご紹介します。 ハッカ油の大量消費にも使えるので、おうちに余っているものがあれば、ぜひ試してみてください。 ー・ー・ー もくじ ー・ー・ー ... 続きを見る掃除に役立つアロマ精油【重曹クレンザー、スプレーの作り方&使い方】
保冷剤と重曹でアロマ消臭剤を手作り〜ハッカ油の大量消費にも使える♪
空間やモノ、自分自身の浄化に
浄化や邪気払いはアロマで簡単にできるんです。
空間やお財布などのモノ、自分自身の浄化にアロマの香りを役立ててみてはいかがでしょう。
アロマキャンドルに
自然素材でできたアロマキャンドルは、リラックス効果だけじゃなく、空気清浄効果も期待できます。
溶けたロウはお肌に使うこともでき、自分時間を満喫したい方におすすめです。
精油を使う前にチェック!10の注意点

1. アレルギーテスト(パッチテスト)をする。
2. 原液のまま肌につけない(一部例外あり)。
>> 風邪のひき始めに〜精油の原液塗布&マグカップ吸入
3. 絶対に飲まない。
4. 薬や治療の代わりに使わない。精油は薬ではなく、日本では雑貨扱いです。また、アロマテラピーは医療行為ではありません。
5. 冷暗所で立てて保管する(精油は直射日光を嫌います)。
>> 精油(アロマオイル)の収納&持ち運びにおすすめの木箱・ポーチ10選
6. 開封したら1年以内に使い切る(柑橘系の精油は半年以内)。
7. 火気の近くで使うときは注意する(精油は揮発性があるので)。
8. 柑橘系の精油には光毒性があるものが多いので、肌につけたら12時間くらいは日光に当たらないようにする(肌に使いたい場合は光毒性の成分「フロクマリン」を取り除いた「FCF(フロクマリンフリー)」の精油がおすすめ)。
>> シミの原因にもなる『フロクマリン』の光毒性とは?
9. 知識もないままおすすめしない(妊産婦・乳幼児だけじゃなく、「こういう人は使わないほうがいい」という精油もあるので)。
>> 高血圧の人に禁忌のアロマ精油ってなに?
10. 正しい効能と安全性を知った上で使う。
>> 精油一覧
>> 精油はプラスチックを溶かす?100均の容器は使っちゃダメ?

こんなに気をつかう雑貨も珍しいかもしれません。使い方に慣れてきたら、あとはもう楽しむだけですよ♪
まとめ
アロマ初心者さんでも安心して始められるように、精油の選び方や使い方、注意点などをまとめてご紹介しました。
アロマテラピーは「芳香療法(ほうこうりょうほう)」とも言われていますが、その使い方は香りをかぐだけでは終わりません。
精油の香りを使ったリラクゼーションで自然治癒力を高めるサポートをしたり、心身のちょっとした不調予防・対策にも役立てられているんです。
精油は「雑貨」扱いですが、植物の花・葉・果皮などから抽出した100%天然のオイルがギュッと詰まっています。その成分の働きを見ると、つい「〜に効果があるんだ」と思いがちですが、精油は薬ではありません。
とはいえ、実際その働きを体感すると、その魅力にハマってしまう人も多いです。
ただ、精油をディフューザーなど芳香浴以外で使う場合は、いくつか注意点もあるので、そこだけ気をつけつつ、日常にアロマテラピーを取り入れてみるといいですよ。