朝の通勤前や、午後の仕事中。気づけば頭がぼんやりしていたり、呼吸が浅くなっていませんか?
そんなとき、ローズマリー・シネオール精油のシャープで清々しい香りが呼吸を楽にし、集中力を高め、気持ちを切り替えるサポートをしてくれます。
この記事では、ローズマリー・シネオール精油の成分や効果、ブレンドの相性が良い精油や日常での使い方まで詳しくご紹介します。
▷ ローズマリー・シネオール精油とは?
・基本情報
▷ ローズマリー・シネオール精油の主な成分と期待できる効果
・主な成分
・心と身体への効果
▷ ローズマリー・シネオール精油とブレンドの相性が良い精油
▷ おすすめのブレンドレシピと使い方
・花粉や鼻づまりが気になるときの吸入法
・勉強・仕事前の集中スプレー
・疲労回復アロマバス
▷ ローズマリー・シネオール精油の禁忌、注意点
ローズマリー・シネオール精油とは?

ローズマリーにはいくつかのケモタイプがあり、その中でもシネオール(1,8-シネオール)を多く含むタイプは、すっきりとした香りと呼吸器系への働きで知られています。
また、頭をスッキリさせる働きが強く、現代の私たちの生活にもぴったりフィットする精油です。
◆ 基本情報
精油名 | ローズマリー・シネオール |
学名 | Rosmarinus officinalis CT(Cineol) |
科名 | シソ科 |
和名 | 万年郎(マンネンロウ) |
抽出部位 | 全草 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
原産国 | モロッコ |
オイルの色 | 透明 |
ノート | トップ〜ミドル |
香り | シャープで清々しい香り |
ローズマリー・シネオール精油の主な成分と期待できる効果
主な成分は1,8-シネオールで、呼吸を楽にし、集中力をサポートしてくれます。
1. 呼吸器サポート
シネオールには去痰作用があり、欧州では咳や鼻づまりのケアに利用されてきました。季節の変わり目や花粉シーズンに役立ちます。
2. 集中力・記憶力アップ
2012年の研究で、ローズマリーの香りが認知機能にポジティブな影響を与えることが示されています。勉強や仕事中におすすめ。
3. 疲労感の軽減
スッとした香りは気持ちを切り替えるサポートに。午後の眠気防止にも。
◆ 主な成分

● 1,8-シネオール:45〜46%
● α-ピネン:12〜15%
● カンファー:12〜15%
● β-ピネン:4〜7%
● カンフェン:4〜5%
● β-カリオフィレン:3〜4%
● ボルネオール:〜3%
● リモネン:2〜3%
● α-テルピネオール:〜2%
● リナロール:〜1%
● ミルセン:〜1%
◆ 心と身体への効果

【心への効果】
・心が疲れているときや弱気になっているときに
・やる気が起きないときに
・集中力や記憶力が必要なときに
・前向きな心を取り戻したいときに
【身体への効果】
・抗菌作用
・抗ウイルス作用
・抗炎症作用
・消化促進作用(食欲がないとき、消化が悪いときなどに)
・鎮痛作用(頭痛、筋肉痛、リウマチなどに)
・抗カタル作用(鼻水・鼻づまりなどに)
・免疫力アップに
ローズマリー・シネオール精油とブレンドの相性が良い精油

【ハーブ系】
クラリセージ、スイート・マージョラム、スパイクラベンダー、セージ、タイム、ペパーミント、ローズマリー(カンファー、ベルベノン)
【柑橘系(シトラス)】
オレンジ・スイート、グレープフルーツ、プチグレン、ベルガモット、マンダリン、ユーカリ・シトリオドラ(レモンユーカリ)、レモン、レモングラス
【花系(フローラル)】
ゼラニウム、ヘリクリサム、ラベンダー
【樹木系(ウッディ)】
アカマツ・ヨーロッパ、カユプテ、サイプレス、シダーウッド、ジュニパー、ティートリー、ニアウリ、パイン、ユーカリ(グロブルス、ラディアータ)、ローレル
【樹脂系(バルサム)】
フランキンセンス
【スパイス系】
クローブ、シナモン、ブラックペッパー
精油はブレンドすることでさらに力を発揮します。特にローズマリー・シネオールと相性が良いのは次の精油です。
* ユーカリ・ラディアータ:呼吸器系サポートに相乗効果
* ティートリー:免疫サポートにプラス
* レモン:集中力を高める爽快な香り
* ラベンダー:神経系の緊張をやわらげる

おすすめのブレンドレシピと使い方
◆ 花粉や鼻づまりが気になるときの吸入法
1)マグカップに熱湯を注ぎ、ローズマリー・シネオールを1〜2滴落とす。
2)目を閉じ、立ちのぼる蒸気を深く吸い込む。
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◆ 勉強・仕事前の集中スプレー
● ローズマリー・シネオール:6滴
● レモン:8滴
● ユーカリ・ラディアータ:6滴
● 無水エタノール:10ml
● 精製水:40ml
スプレーボトルに入れてよく振り、机周りにシュッとひと吹き。 気分転換、リラックス、虫よけ、空間の消臭…。 日常のあらゆるシーンで活躍してくれるアロマスプレーは、実は簡単に自分で作れることをご存知ですか? 市販品よりも精油の質を選べて、香りもカスタマイズ自在。肌 ...
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◆ 疲労回復アロマバス
● ローズマリー・シネオール:3滴
● ラベンダー:2滴
● バスソルト:大さじ2
バスタブに溶かし、15分ほどリラックス。心も体もスッキリ整います。 「なんだか、疲れが抜けない…」 そんな日には、お風呂で過ごす時間をちょっとだけ特別にしてみませんか? アロマの香りと温かいお湯に包まれながら、1日の疲れをゆっくりほぐす“アロマバス”。 精油の自然な香 ...
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ローズマリー・シネオール精油の禁忌、注意点
● 妊娠中、授乳中、乳幼児、てんかん、高血圧の方は使用を避けましょう。
● 皮膚に使用する場合は低濃度(希釈濃度1%以下)から試しましょう(要パッチテスト)。 「アロマオイルやアロマスプレーって、どのくらい精油を入れればいいの?」 アロマクラフトを始めてみたものの、希釈の濃度に迷う方は多いのではないでしょうか?精油はとてもパワフルな天然成分。 だからこそ、正 ...
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● 光毒性はありませんが、柑橘系精油とブレンドしたものは夜の使用が安心です。 特定の精油の中には、肌に塗った状態で日光(紫外線)を浴びると、たとえ短い時間でも炎症を起こしたり、シミの原因になることがあります。 このようなトラブルを引き起こしてしまうのが『光毒性』で、光 ...
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● 精油は100%天然のエッセンシャルオイルを使用しましょう。 良質な精油を選ぶためには、信頼できるメーカーの製品を選び、目的に応じて自分に合った精油を選ぶことが大切です。 精油は心身に良い影響を与えると言われていますが、正しい選び方をしないとその効果を最大限に ...
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アロマを深く学びたい方へ
ローズマリー・シネオールは日常に取り入れやすい精油のひとつですが、アロマの世界はもっと奥が深いです。
同じローズマリーでもカンファーやベルベノンタイプでは、また違った効果があります。
精油を正しく選び、適切に使うことがアロマを楽しむ最大のコツ。
もし「もっと知識を深めたい」と思ったら、アロマテラピー検定のテキストやオンライン講座を利用してみるのもおすすめですよ。
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精油は医薬品ではないため、薬の代わりや治療を目的に使用することはできません。当ブログに掲載されているのは一般的な精油の効果・効能であり、使用した人の心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。とはいえ、精油の芳香成分は、心身の健康に良い影響をもたらすことがわかっています。精油を使う際は、ご自身の体調や体質に合わせて取り入れてみてください。