「この香り、どんな気分に合う?」
精油は種類が多く、初めての方にとっては選び方が難しいと感じることもあります。そんなときは、香りが与える“印象”や“イメージ”から選ぶのがおすすめ!
この記事では、精油の香りを印象別に分け、それぞれにぴったりな使い方やシーンをご紹介します。アロマの活用幅を広げたい方は必見です。
▷ 精油の香りは「イメージ」で選ぶとわかりやすい
▷ 香り別|精油のイメージとおすすめシーン
1. シトラス系(明るい・爽やか・親しみやすい)
2. フローラル系(華やか・優雅・女性的)
3. ハーブ系(清涼感・すっきり・自然体)
4. ウッディ系(落ち着き・安心感・深み)
5. スパイス系(温かさ・刺激・活力)
6. レジン系(甘さ・神秘的・重厚感)
7. エキゾチック系(濃厚・官能的・個性派)
▷ 香り選びに迷ったら「なりたい気分」で選ぶのも◎
▷ まとめ
精油の香りは「イメージ」で選ぶとわかりやすい
精油には、気持ちをリフレッシュさせたり、リラックスさせたりと、香りごとに異なる“心理的な印象”があります。名前だけでは想像しにくい香りも、イメージワードと組み合わせて覚えると、選びやすくなります。
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香り別|精油のイメージとおすすめシーン
精油は大きく分けて7つの香りの系統に分類されます。それぞれのイメージと代表的な精油をご紹介します。
1. シトラス系(明るい・爽やか・親しみやすい)

【代表的な精油】
オレンジ・スイート、ベルガモット、レモン、グレープフルーツ、マンダリン
【香りの印象】
太陽のように明るく、前向きな気分を引き出す香り。
【こんなときに・おすすめシーン】
ストレス緩和・気分転換・朝の目覚めに
落ち込んだとき
子どもと過ごす空間に
朝のスキンケア後に
【ブレンド例】
オレンジ+マンダリン+フランキンセンス(明るさ × 奥行き)
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2. フローラル系(華やか・優雅・女性的)

【代表的な精油】
ラベンダー、ゼラニウム、ローズ、ネロリ、イランイラン、ローズ
【香りの印象】
華やかで女性らしさを感じる香り。リラックスしたいとき、気持ちを落ち着けたいときに◎。
【こんなときに・おすすめシーン】
緊張・不安・不眠・女性の心身バランス
就寝前
生理前後の気分の浮き沈み時
自分をいたわるバスタイム
【ブレンド例】
ラベンダー+ゼラニウム+オレンジ・スイート(やさしさ × 安心感)
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3. ハーブ系(清涼感・すっきり・自然体)

【代表的な精油】
ローズマリー、ペパーミント、クラリセージ、バジル
【香りの印象】
シャープで軽快。気分を切り替えたいとき、集中力アップにも◎。
薬草のような清潔感ある香りで、空間清浄にも◎
【こんなときに・おすすめシーン】
疲労感・集中力低下・頭痛対策
朝の目覚め、勉強中・作業中の香りに
空気清浄・抗菌目的での使用
風邪予防や呼吸を整えたいとき
【ブレンド例】
ティートリー+ユーカリ+レモン(清潔感 × 爽快感)
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4. ウッディ系(落ち着き・安心感・深み)

【香りの印象】
森や木のぬくもりを感じるような、心を静める深い香り。
【こんなときに・おすすめシーン】
心の安定・瞑想・グラウディング・深いリラックス
就寝前のルームスプレー
瞑想やヨガ前の空間づくり
ストレスを感じた日
【ブレンド例】
サンダルウッド+ベルガモット+ラベンダー(深い癒し × 軽さ)
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5. スパイス系(温かさ・刺激・活力)

【代表精油】
ジンジャー、ブラックペッパー、クローブ、シナモンリーフ
【香りの印象】
エネルギッシュで刺激的。気分を上げたいときや冷え対策に。
【こんなときに・おすすめシーン】
冷え・活力不足・気持ちの落ち込みに。
冬のバスソルト
疲労感が強い日のリフレッシュ
やる気を出したいとき
【ブレンド例】
ジンジャー+オレンジ+シナモン(温かみ × 明るさ)
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6. レジン系(甘さ・神秘的・重厚感)

【代表精油】
フランキンセンス、ミルラ、ベンゾイン、コパイバ
【香りの印象】
樹脂から抽出される香りは、深く心に響く包み込むような印象。
【こんなときに】
悲しみ・緊張・精神のバランス
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7. エキゾチック系(濃厚・官能的・個性派)

【香りの印象】
個性的で印象に残る香りは、自分らしさを出したいときにおすすめ。
【こんなときに】
自信をつけたい・官能性アップ・人と違う香りを楽しみたいときに。
香り選びに迷ったら「なりたい気分」で選ぶのも◎
「元気になりたい」「ゆっくり眠りたい」「集中したい」など、目的に合わせて香りを選ぶのもおすすめ。迷ったときは、シーン別や季節別の記事も参考にしてください。
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まとめ|香りの“印象”を知ればアロマはもっと楽しくなる!
精油の香りには、1つひとつ個性があります。イメージや印象から選ぶことで、自分にぴったりのアロマが見つけやすくなります。
まずは気になる系統から3種類ほど選び、ディフューザーやスプレーで気軽に香りを楽しんでみましょう。
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この記事を書いた人

主にアロマテラピーやCBDを用いたセルフケアに関する記事を発信。医療系、アロマテラピー、CBDの資格保持。人間の大敵「ストレス」を緩和する方法やアイテムを紹介している。ほかにも美容・健康、資格に関することなどのんびり更新中。