「最近、肌のハリや透明感がなくなってきた…」
「ストレスや疲れが取れない…」
40代以降の女性に多いこの悩み。鏡を見て、「若い頃とは違うな」と感じるようになったら、ヘリクリサム精油を。
ヘリクリサム(イモーテル)は『カレープラント』、『エバーラスティングフラワー』とも呼ばれ、乾燥させても花の色や形が変わりにくいことから、『永遠の若さを象徴する花』とも言われています。
ヨーロッパでは「若返りのオイル」として古くから珍重され、スキンケアや心身のケアに幅広く使われてきました。
この記事では、ヘリクリサム精油の特徴や効果、ブレンドの相性やおすすめの使い方まで、詳しくご紹介します。
▷ ヘリクリサム精油とは?
・基本情報
▷ ヘリクリサム精油の主な成分と期待できる効果
・主な成分
・心と身体への効果
▷ ヘリクリサム精油とブレンドの相性が良い精油
▷ おすすめのブレンドレシピと使い方
・スキンケアオイル(エイジングケア向け)
・心をほぐすリラックスブレンド(ディフューザー用)
・打撲や筋肉のケア用ジェル
▷ ヘリクリサム精油の禁忌、注意点
ヘリクリサム精油とは?

ヘリクリサムはキク科の多年草で、黄色い小さな花を咲かせます。その花が枯れても色褪せず、長期間美しいまま残ることから「イモーテル(不滅の花、永遠の花)」と呼ばれるようになりました。
精油は主に花から水蒸気蒸留で抽出され、甘さとスパイシーさが混ざったような独特の香りが特徴です。最初は少しクセを感じるかもしれませんが、慣れると「奥深い落ち着き」に魅了される方が多いです。
・肌のエイジングケア
・ストレスや心の傷のケア
・打撲や血流促進など体への働きかけ
これらをすべてカバーできる、オールラウンダーな存在。少しクセのある香りも、ブレンドすることで唯一無二の魅力に変わります。
◆ 基本情報
精油名 | ヘリクリサム |
学名 | Helichrysum italicum |
科名 | キク科 |
和名 | 永久花(エイキュウカ) |
抽出部位 | 花、葉 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
原産国 | フランス、スロベニア、イタリア |
オイルの色 | 薄い黄色 |
ノート | ミドル |
香り | 甘さとスパイシーさが混ざったような独特の香り |

ヘリクリサム精油の主な成分と期待できる効果
◆ 主な成分

● 酢酸ネリル(ネリルアセテート):7〜31%
● α-ピネン:3〜23%
● γ-クルクメン:11〜13%
● β-ジオン(イタリジオン):8〜9%
● β-セリネン:〜7%
● β-カリオフィレン:〜6%
● リモネン:3〜7%
● イタリセン:2〜4%
● α-セリネン:〜4%
● α-クルクメン:2〜3%
● α-コパエン:〜2%
● ネロール:1〜3%

◆ 心と身体への効果

【心への効果】
・鎮静作用
・強いストレスで緊張した心を緩める
・過去のトラウマや心の傷を癒すサポートに
【身体への効果】
・血腫抑制作用(アザ、打撲に)
・血液凝固阻止作用
・抗酸化作用
・うっ滞除去作用
・血行促進作用(むくみや冷えの改善に)
・抗菌作用
・抗炎症作用
・抗カタル作用(鼻水、たんなどに)
・抗痙攣作用
・胆汁分泌促進作用
・鎮痛作用(頭痛・筋肉痛・神経痛・関節痛に)
・瘢痕形成作用
・細胞成長促進作用
・シミ、しわ、たるみなどエイジングサインに働きかける
・肌の再生を促し、透明感を与える
ヘリクリサム精油とブレンドの相性が良い精油

【ハーブ系】
スイート・マージョラム、スパイクラベンダー、ペパーミント、ローズマリー(カンファー、シネオール、ベルベノン)
【柑橘系(シトラス)】
オレンジ・スイート、グレープフルーツ、プチグレン、ベルガモット、マンダリン、ユーカリ・シトリオドラ(レモンユーカリ)、レモン、レモングラス
【花系(フローラル)】
カモミール・ローマン、ゼラニウム、ネロリ、ネロリ、ヘリクリサム、ラベンダー、ローズ
【樹木系(ウッディ)】
サイプレス、シダーウッド、ジュニパー、ローレル
【樹脂系(バルサム)】
フランキンセンス
【スパイス系】
ブラックペッパー
【エキゾチック系(オリエンタル)】
イランイラン、サンダルウッド、ベチバー
特に、フランキンセンスとの組み合わせは「黄金ブレンド」と言えるほど人気。肌にも心にも深く働きかけるペアです。
* ラベンダー:肌トラブルをやさしく鎮める。
* フランキンセンス:エイジングケアで相乗効果。
* ローズマリー:血流促進と疲労回復をサポート。
* オレンジ・スイート:重めの香りを明るく引き立てる。
おすすめのブレンドレシピと使い方
◆ スキンケアオイル(エイジングケア向け)
● ヘリクリサム:2滴
● フランキンセンス:2滴
● ラベンダー:2滴
● ホホバオイル・クリアまたはアルガンオイル・クリア
:20ml
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エイジングケアの精油としてはローズやネロリ、フランキンセンスのほうが認知度が高いですが、実は美容にとても役立つのがヘリクリサム(イモーテル)精油。
ヘリクリサム(イモーテル)精油には、皮膚の傷を癒したり細胞の成長を促す働きがあり、年齢肌のケアに◎。
ロクシタンの『イモーテル オーバーナイトリセットセラム』は、乾燥による肌ダメージをケアしてくれる美容オイル。お肌にハリとうるおいが欲しい方、肌あれが気になる方におすすめです。
◆ 心をほぐすリラックスブレンド(ディフューザー用)
● ヘリクリサム:2滴
● オレンジ・スイート:3滴
● ラベンダー:2滴
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◆ 打撲や筋肉のケア用ジェル
● ヘリクリサム:3滴
● ローズマリー・カンファー:3滴
● アロエジェル:30g
軽い青あざや筋肉の張りに塗布。
ヘリクリサム精油の禁忌、注意点
● 妊娠中の方は使用を避けましょう。
● 香りが独特なため、ブレンドで使うほうが初心者にはおすすめです。
● キク科アレルギーのある方は慎重に使ってください。
● 出血傾向のある人、抗凝固薬を服用している人は要注意(血腫抑制作用、血流促進作用があるため)
● 皮膚に使用する場合は低濃度(希釈濃度1%以下)から試しましょう(要パッチテスト)。 「アロマオイルやアロマスプレーって、どのくらい精油を入れればいいの?」 アロマクラフトを始めてみたものの、希釈の濃度に迷う方は多いのではないでしょうか?精油はとてもパワフルな天然成分。 だからこそ、正 ...
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アロマを深く学びたい方へ
アロマは香りを楽しむだけでなく、ライフスタイル全体を豊かにするツールです。特にヘリクリサムのように少しマイナーだけれど奥深い精油は、使い方を知ることで大きな効果を発揮します。
もし「もっとブレンド術や具体的なレシピを学びたい」と思った方には、精油の知識を体系的に学べる 通信講座、オンライン講座をおすすめします。
私自身も長年の学びで「香り=ただの癒し」ではなく、「心身を支えるツール」としての力を実感しました。
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メディカルアロマ検定 公式サイト
精油は医薬品ではないため、薬の代わりや治療を目的に使用することはできません。当ブログに掲載されているのは一般的な精油の効果・効能であり、使用した人の心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。とはいえ、精油の芳香成分は、心身の健康に良い影響をもたらすことがわかっています。精油を使う際は、ご自身の体調や体質に合わせて取り入れてみてください。