ここでご紹介するアロマオイルは、精油とキャリアオイル(精油を薄めるときに使うオイル)を混ぜて作るほうのアロマオイルです。
アロマディフューザーなど芳香浴に使うアロマオイルではありませんのでご注意ください。
手作りアロマオイルは、全身のトリートメントやハンドトリートメント、フェイシャルトリートメント、リンパケアなど、マッサージオイルとして全身に使うことができます。
効果的にアロマオイルを活用するなら、部位ごとに精油濃度を変えるのがおすすめです。
この記事では、マッサージオイルとして使えるアロマオイルの作り方と、精油の希釈濃度・滴数、目的別に使えるアロマオイルの作り方についてご紹介します。
◇ 基本のアロマオイルの作り方、材料
◇ 使う部位によって精油の希釈濃度を変える
◇ 精油の希釈濃度・滴数 一覧表
* 精油1滴が約0.05mlの場合
* 精油1滴が約0.03mlの場合
◇ 目的別アロマオイルの作り方とブレンドレシピ〜心身のプチトラブルに
* イライラや不安などストレスケアに
* 眠れないときに
* 運動後のケアに
* 頭痛に
* のどのケアに
* 蚊に刺されのかゆみに
* 梅雨の時期特有の不調に
* 日焼け後のケアに
* ネイルケアに
* フェイストリートメントに
* ハンドトリートメントに
* 全身のトリートメントに
◇ まとめ
◇ 今回ご紹介した材料
基本のアロマオイルの作り方、材料
◆ 材料
◆ 作り方
step
1遮光瓶にキャリアオイルを入れる。
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21に精油を垂らす。
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3ふたをしめて上下によく振り混ぜたら、完成!
注意
手作りアロマオイルは、事前にパッチテストをして、お肌に赤みやかゆみなどアレルギー反応がないことを確認してから使いましょう。
3ヶ月以内を目安に使い切りましょう。3ヶ月以内であっても、古い油のようなにおいになっていたり、においが変だと感じたら使用せず処分してください。
直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。
"少量ずつ塗りたい"、"手を汚したくない" 、"いつも持ち歩きたい" というときは、ロールオンボトルがおすすめです。
ほどよい圧を加えながらコロコロ転がせば、手を汚さず塗りたい部位に使えます。
肩にコロコロしてコリをほぐしたり、手首の内側にコロコロして香りを楽しんだり、爪の保湿に使ったり・・・ ガラス製のボトルは洗って再利用できるので、1本あると便利ですよ♪
使う部位によって精油の希釈濃度を変える
手作りアロマオイルは、全身のトリートメントやハンドトリートメント、フェイシャルトリートメント、リンパケアなど、マッサージオイルとして全身に使うことができます。
ただ、部位ごとに精油濃度を変える必要があります。特に敏感肌の方は、顔でも体でも、まず低濃度(0.5%)で作ることをおすすめします。
部位別 精油濃度の目安
* 顔、頭皮、手 → 0.5〜1%
* 全身のトリートメント(マッサージ) → 1〜2%
* 肩だけ、腰だけなど、部分的なトリートメント(マッサージ) → 2〜3%
精油の希釈濃度・滴数 一覧表
精油はブランド、メーカーによって1滴あたりのml数が異なることがあります。
「生活の木」や「プラナロム」など、多くの精油メーカーは1滴あたり約0.05mlですが、「フロリハナ」は1滴が約0.03mlです。
作りたい量に対する精油濃度と滴数を、それぞれまとめました。アロマオイル作りの参考までに・・・。
精油1滴が約0.05mlの場合
生活の木やプラナロムなど、多くの精油メーカーが該当します。
精油濃度\作りたい量 | 5ml | 10ml | 15ml | 20ml | 25ml | 30ml | 50ml | 100ml |
0.5% | ー | 1滴 | ー | 2滴 | ー | 3滴 | 5滴 | 10滴 |
1% | 1滴 | 2滴 | 3滴 | 4滴 | 5滴 | 6滴 | 10滴 | 20滴 |
2% | 2滴 | 4滴 | 6滴 | 8滴 | 10滴 | 12滴 | 20滴 | 40滴 |
3% | 3滴 | 6滴 | 9滴 | 12滴 | 15滴 | 18滴 | 30滴 | 60滴 |
精油1滴が約0.03mlの場合
フロリハナの精油や、生活の木の1ml精油に付属するガラススポイトが該当します。
0.03mlだと滴数に小数点が出るため、小数点以下を四捨五入して滴数を出しています。
0.05mlよりアバウトな滴数になりますので、正確さを求める方は他ブランド・メーカーの精油をおすすめします。
精油濃度\作りたい量 | 5ml | 10ml | 15ml | 20ml | 25ml | 30ml | 50ml | 100ml |
0.5% | 1滴 | 2滴 | 3滴 | 3滴 | 4滴 | 5滴 | 8滴 | 17滴 |
1% | 2滴 | 3滴 | 5滴 | 7滴 | 8滴 | 10滴 | 17滴 | 33滴 |
2% | 3滴 | 7滴 | 10滴 | 13滴 | 17滴 | 20滴 | 33滴 | 67滴 |
3% | 5滴 | 10滴 | 15滴 | 20滴 | 25滴 | 30滴 | 50滴 | 100滴 |
目的別アロマオイルの作り方とブレンドレシピ〜心身のプチトラブルに
手作りアロマオイルで行うトリートメント(マッサージ)は、イライラや気分の落ち込み、不安感、不眠、体が緊張してこわばるなどのプチトラブルを、癒したりやわらげたいときに役立ちます。
また、肩こりや筋肉痛、頭痛など痛み対策にも使えるので、いつでも使えるようにロールオンボトルに小分けにして持ち歩いても◎。
セルフケアとして、いろいろなシーンで取り入れてみてください。
香りによる心身への効果など、「アロマが〇〇に良い」という根拠を知りたい方へ。↓↓
イライラや不安などストレスケアに
ストレスは筋肉の緊張を高めるため、肩や首のコリ、背中や腰の痛みなどを引き起こすこともあります。また、自律神経のバランスやホルモンバランスが乱れる原因にもなります。
何かとイライラしてしまうとき、ストレスを溜め込んでしまうときは、リラックス&リフレッシュ効果が高い香りのブレンドレシピがおすすめです。
ご紹介するのは、30mlのキャリアオイルに精油濃度2%で作る場合のブレンドレシピです。
手首の内側や胸元など部分的に塗って香りを楽しんだり、ボディ用のマッサージオイルとして使うことができます。
ブレンドレシピ1
〜甘酸っぱい花の香り〜
ベルガモットFCF:6滴
ラベンダー:5滴
ブレンドレシピ2
〜柑橘とミントのフレッシュな香り〜
グレープフルーツFCF:6滴
ベルガモットFCF:5滴
ペパーミント:1滴
ブレンドレシピ3
〜ハーブ系のスッキリした香り〜
サイプレス:5滴
レモンFCF:5滴
ローズマリー・カンファー:2滴 日本でもさまざまなCBD製品が販売されるようになり、雑誌やSNSなどでも目にする機会が増えたのではないでしょうか。 この記事では、CBDとはどんなものか、どんな効果や副作用(危険性)があるの ... 続きを見る
アロマのほかに、ストレス緩和や睡眠の質改善に役立つのがCBD。興味のある方はチェックしてみてください。↓↓
CBDとは?効果、副作用、摂取量、摂取方法【まとめ】
眠れないときに
「眠れない」理由はいくつかあります。例えば、体はくたくたなのに眠れないのは、日中のストレスや緊張などで興奮した状態が続くことで、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなることが原因の1つと考えられています。
ほかにも、不安・心配事があって眠れなくなることもあります。
気力・体力の回復には質の良い睡眠が欠かせません。疲れているのに眠れないときや、不安や心配事でモヤモヤするときは、リラックス効果が高い花系の精油と、気持ちを明るくする柑橘系精油でブレンドレシピを作ります。 身体が疲れすぎている、頭を使いすぎた、または頭も身体も使ってクタクタという日は、『疲れているのに頭は冴えて眠れない』という状態になりやすかったりします。 夜、コーヒーや紅茶を飲んでいる 1時間以 ... 続きを見る
『疲れているのに眠れない』ときにおすすめの精油と使い方
ご紹介するのは、30mlのキャリアオイルに精油濃度2%で作る場合のブレンドレシピです。
手首の内側や胸元など部分的に塗って香りを楽しんだり、ボディ用のマッサージオイルとして使うことができます。
どのブレンドレシピも、なんども深呼吸したくなるような心地よい香りですよ♪
ブレンドレシピ1
〜甘酸っぱい柑橘とエキゾチックな花の香り〜
イランイラン:1滴
レモンFCF:3滴
ラベンダー:4滴
ブレンドレシピ2
〜ほんのりバラのような香りで落ち着きのある香り〜
ゼラニウム:3滴
フランキンセンス:4滴
ラベンダー:5滴
ブレンドレシピ3
〜温かみのある香り〜
オレンジ・スイート:4滴
スイート・マージョラム:3滴
ラベンダー:5滴
運動後のケアに
「いつもより体を動かしたな」「普段使わない部位を酷使したな」と感じたら、その日の夜のうちにセルフケアをするのがポイントです。筋肉痛になってから行っても、あまり効果を実感できません。 「仕事でめちゃくちゃ動いた!」 「腰が痛すぎる、脚全体がダル重。」 「これは明日ギックリいくんじゃないか・・・?」 というときに度々お世話になるのが、"ローズマリー・カンファー" の精油 ... 続きを見る
ローズマリー・カンファーで筋肉痛とは無縁な体に!当日のケア必須!
翌日に筋肉痛になりそうなときは、疲れやだるさをやわらげたり、痛みを鎮める効果が期待できる精油をブレンドします。
ご紹介するのは、30mlのキャリアオイルに精油濃度2%で作る場合のブレンドレシピです。
運動前か後に、またはお風呂上がりに、痛くなりそうな部位に塗ってみてください。自分で作るのが面倒な方は、スポーツ専用に作られたアロマオイルもあるので、活用してみると良いですよ。 普段からスポーツやトレーニングの習慣がある方、日常のセルフケアにアロマを取り入れたい方におすすめなのが、『イナーメ スポーツアロマ』。 今回はイナーメ・スポーツアロマの中から、「夏のおすすめ4本 ... 続きを見る
イナーメ アロマ『夏のおすすめ』香りと使用感をレビュー!
ブレンドレシピ1
〜目が覚めるようなスッキリとした香り〜
ローズマリー・カンファー:4滴
ユーカリ・グロブルス:3滴
レモングラス:5滴
ブレンドレシピ2
〜フレッシュな花の甘い香り〜
ゼラニウム:2滴
ラベンダー:7滴
スイート・マージョラム:3滴
ブレンドレシピ3
〜ちょっぴりスパイシーな香り〜
ブラックペッパー:3滴
ローズマリー・カンファー:2滴
レモンFCF:7滴
頭痛に
こめかみや肩、首にコロコロ塗ってマッサージしつつ、香りに癒されたいときに作るアロマオイル。
鎮静作用、鎮痛作用が期待できる精油をブレンドしたアロマオイルを、ロールオンボトルにINした使い方をご紹介しています。 頭痛には、ストレスや睡眠不足からくるもの、首・肩のコリからくるもの、気圧・気候の変化からくるものなど様々あり、特にストレスや睡眠不足は、頭痛だけでなくホルモンバランスや自律神経の乱れの原因にもなり ... 続きを見る
頭痛におすすめのアロマケア〜ロールオンアロマの作り方
のどのケアに
のどの違和感や、咳、痰に対するアロマオイルをご紹介しています。
どのブレンドレシピも、甘さのないスッキリした香りです。 風邪のあとに残る咳や痰は、長引くと体力も消耗するし、胸や背中も痛くなってつらいですよね。 精油の中には、長引く咳・痰による粘膜の炎症や痛みを鎮めたり、やわらげる作用が期待できるものがあります ... 続きを見る
咳、痰が出るときにおすすめの精油と使い方
蚊に刺されのかゆみに
かゆみ止め用のアロマオイルをロールオンボトルにIN。
少量ピンポイントで塗れて、手も汚れません。 今回は、ハッカ油を使ったかゆみ止めロールオンボトルの作り方をご紹介します。材料はハッカ油とホホバオイル、ロールオンボトルだけです。 外出中、いつの間にか蚊に刺されてた! ということはよくある ... 続きを見る
蚊に刺されに即対処!ハッカ油のかゆみ止めロールオンボトルの作り方
梅雨の時期特有の不調に
梅雨の時期に起こりやすい不調(頭痛や下痢、だるい)におすすめの精油とブレンドレシピをご紹介!
夏に向けて体調を整えておきたいときに・・・。 体の中に水分がたまりやすい梅雨の時期は、特に頭痛や下痢、だるいといった不調に悩まされます。 何もしないと、"頭痛薬と胃腸薬をヘビロテ" なんてことになりかねないので、普段からのセルフケアは欠 ... 続きを見る
梅雨の「頭痛」「下痢」「だるい」におすすめのアロマレシピ
日焼け後のケアに
日焼けをしたあとの肌はひどく乾燥した状態で、シミ・シワもできやすくなっています。
抗酸化作用のある精油を使ったアロマオイルでしっかり保湿を。
フェイス用アロマオイルは、精油濃度低めで作ります。 日焼けをした肌は、やけどをした状態と同じようなものです。 こんなときは、抗炎症作用や冷却作用のあるラベンダー、ペパーミントの精油を使ったアロマケアが役に立ちます。 また、日焼けによる肌 ... 続きを見る
日焼け後のアロマケアに、ラベンダーとペパーミント、どう使う?
ネイルケアに
ネイルケアを行うことで、ささくれや乾燥による爪のひび割れ予防に役立ちます。丈夫な爪を作りたいときにもおすすめ。
ホホバオイルの代わりに、ベタつきにくいスクワランを使ったネイル用アロマオイルです。 ネイルオイルは爪の根元にある甘皮の保湿や、乾燥予防を目的にしたオイルです。 このネイルオイルでケアすることで、ささくれや乾燥による爪のひび割れ予防になります。 ネイル(爪)ケアに使うオ ... 続きを見る
爪の乾燥、ささくれに〜アロマでネイルケア
フェイストリートメントに
健康で明るい肌作りに役立つ精油を使ったアロママッサージオイルです。
フェイス用アロマオイルは、精油濃度低めで作ります。ブレンドレシピも参考までに。 精油を使ったアロマケアでシミ・シワ・くすみ・たるみを集中ケア!普段のお手入れにプラスしてみてはいかがでしょう。 シミの原因は紫外線によるものが大きいですが、ほかにも、加齢、喫煙、睡眠不足やス ... 続きを見る
精油でシミ・シワ・くすみ・たるみを集中ケア【年齢肌アロマケア】
ハンドトリートメントに
手にはたくさんのツボがあり、刺激することで血行が良くなって手や肩の凝りがやわらいだり、脳の血流も良くなるので認知症予防も期待できます。
強すぎず心地よい香りのアロマオイルは、ハンドケアにピッタリ。
また、手は肌の老化があらわれやすいパーツでもあるので、ハンドトリートメントをすることで印象もだいぶ変わってきますよ。 セルフハンドトリートメント(マッサージ)のやり方を、簡単な手順イラスト付きでご紹介します。毎日酷使する手に癒しの時間を・・・。 手は1番肌の老化が現れやすいパーツでもあるので、ハンドトリート ... 続きを見る
セルフハンドトリートメント(マッサージ)のやり方【手順イラスト付】
全身のトリートメントに
全身のトリートメントやリンパケアは、心身の疲れやストレスからの回復を助けたり、深いリラクゼーション効果が期待できます。
美容や健康維持のセルフケアとして取り入れてみてはいかがでしょう。 アロマテラピーは、ストレス緩和やリラクゼーションのほか、免疫力を高めたいときや風邪対策などにも活用されています。 ある実験では、高齢者へラベンダー精油を使用したアロマトリートメントを行った結果、精 ... 続きを見る
免疫力アップに効果的なアロマトリートメント〜おすすめの精油と使い方
まとめ
マッサージオイルとして使える基本のアロマオイルの作り方と、精油の希釈濃度・滴数、目的別に使えるアロマオイルの作り方についてご紹介しました。
手作りアロマオイルで行うトリートメント(マッサージ)は、ストレスや気分の落ち込み、不安感、不眠、体が緊張してこわばるなどのプチトラブルを癒したりやわらげたいときに役立ちます。また、普段のスキンケアやボディケアにも使えます。
セルフケアの1つとして、ぜひ取り入れてみてください。
今回ご紹介した材料