「毎日マスクをしていたら、肌が荒れてしまった…」
「季節の変わり目は、喉のイガイガや鼻づまりがつらい」
そんな悩みを抱える方に、ティートリー精油はとても頼もしい味方です。
オーストラリアの先住民アボリジニが、古くから傷の手当てや感染予防に使ってきた歴史を持ち、現代でもスキンケアから空間ケアまで幅広く活用されています。
清潔感のある香りは、慌ただしい日常に不思議と安心感をもたらしてくれますよ。
この記事では、ティートリー精油の特徴や効果、ブレンドのコツ、そして日常に取り入れる具体的な方法をお伝えします。
「自然の力で、自分と家族をやさしく守りたい」そんな方にぴったりの内容です。
▷ ティートリー精油とは?
・基本情報
▷ ティートリー精油の主な成分と期待できる効果
・主な成分
・心と身体への効果
▷ ティートリー精油とブレンドの相性が良い精油
▷ おすすめのブレンドレシピと使い方
・空気清浄&マスクスプレー
・ニキビケア用ジェル
・花粉症対策アロマバーム
・お部屋をリフレッシュするディフューズ
・感染対策マウスウォッシュ
・デオドラントアロマパウダー
・カビ予防ホームケア
▷ ティートリー精油の禁忌、注意点
ティートリー精油とは?

ティートリー(ティーツリー、ティートゥリー)は、オーストラリアの先住民たちが感染症や皮膚の傷などの治療に昔から用いているほど、「清める」という働きに優れています。今でも感染症対策のアロマクラフト作りには欠かせない精油です。
清潔感のあるすっきりとした香りで、抗菌・抗ウイルス作用など感染症対策のほか、抗真菌作用というカビや水虫に対する働きもあります。
◆ 基本情報
精油名 | ティートリー |
学名 | Melaleuca alternifolia |
科名 | フトモモ科 |
和名 | ゴセイカユプテ コバノブラシノキ |
抽出部位 | 葉 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
原産国 | オーストラリア |
オイルの色 | 透明 |
ノート | トップ |
香り | 爽やかで清潔感のある香り |
ティートリー精油の主な成分と期待できる効果
ティートリー精油の代表的な成分はテルピネン-4-オールで、抗菌・抗ウイルス・抗真菌作用を持ちます。
免疫サポート:風邪やインフルエンザ流行時の予防に。
呼吸器のケア:花粉症や鼻づまり対策に。
肌トラブル:ニキビ、傷のケア、フケ予防に。
メンタルサポート:心をスッキリさせたいときに。
◆ 主な成分

● テルピネン-4-オール:37〜40%
● γ-テルピネン:19〜21%
● α-テルピネン:9〜11%
● α-テルピネオール:2〜3%
● 1,8-シネオール:〜3%
● α-ピネン:2〜3%
● α-テルピノレン:〜3%
● アロマデンドレン:〜2%
● β-ピネン:〜1%
● ミルセン:〜1%
● リモネン:〜1%
◆ 心と身体への効果

【心への効果】
・気持ちを強く持ちたいときに
・ストレスが溜まっているときに
【身体への効果】
・抗菌作用
・殺菌作用
・抗ウイルス作用
・抗感染作用
・抗真菌作用(カビ、水虫に)
・抗酸化作用
・抗アレルギー作用
・抗カタル作用(鼻水・鼻づまりなどに)
・抗炎症作用
・鎮痛作用
・癒傷作用
・瘢痕形成作用
・口臭・口内炎・歯周病対策に
・日焼け、やけど、切り傷、吹き出物のケアに
・虫刺され後のケアに
・体を温めたいときに
・免疫力アップに
・頭皮の乾燥、フケ、かゆみに
ティートリー精油とブレンドの相性が良い精油

【ハーブ系】
クラリセージ、スイート・マージョラム、スパイクラベンダー、ペパーミント、ローズマリー(カンファー、シネオール、ベルベノン)
【柑橘系(シトラス)】
オレンジ・スイート、グレープフルーツ、レモン、レモングラス
【花系(フローラル)】
カモミール(ローマン、ジャーマン)、ラベンダー、ゼラニウム、ネロリ
【樹木系(ウッディ)】
アカマツ・ヨーロッパ、サイプレス、シダーウッド、ニアウリ、パイン、ブラックスプルース、ヒノキ、ホーリーフ、ユーカリ(グロブルス、ラディアータ)、ラヴィンツァラ、ローズウッド
【エキゾチック系】
サンダルウッド
ブレンドの基本は「ティートリーをベースに、目的に合わせて2〜3種類を組み合わせる」こと。
清潔感を保ちつつ、香りに奥行きを与えられます。
* ユーカリ精油:呼吸器系のケアにおすすめ。
* ラベンダー精油:肌ケアを穏やかにサポート。
* レモン精油:集中力アップや空気清浄に。
* ローズマリー精油:免疫力サポートや疲労回復に。集中したい作業時に。

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おすすめのブレンドレシピと使い方
◆ 空気清浄&マスクスプレー
● ティートリー:3滴
● ペパーミント:1滴
● レモン:4滴
● 無水エタノール:5ml
● 精製水:25ml
マスクの外側や空間にシュッとスプレーするだけで、リフレッシュ&抗菌対策に。
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※ 初心者の方は市販のアロマスプレーから始めても◎。ティートリーと相性の良い精油がバランスよくブレンドされているので香りもきつくなく、花粉対策に手軽に試せますよ。
◆ ニキビケア用ジェル
● ティートリー:1滴
● アロエジェル:5g
気になる部分にピンポイントで。炎症をやわらげてくれます。
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◆ 花粉症対策アロマバーム
● ティートリー:2滴
● ユーカリ・グロブルス:1滴
● ペパーミント:1滴
● シアバター:10g
鼻の下に薄く塗ると呼吸がラクになります。
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◆ お部屋をリフレッシュするディフューズ
● ティートリー:3滴
● レモン:2滴
● ユーカリ・ラディアータ:1滴
加湿器やディフューザーに入れると、空気がすっきり。季節の変わり目のルームケアに最適です。
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◆ 感染対策マウスウォッシュ
ティートリー精油は抗菌作用、抗ウイルス作用、抗炎症作用が期待でき、マウスウォッシュや喉スプレーとして取り入れることができます。うがいや口臭対策、風邪予防、喉の違和感があるときにおすすめです。
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◆ デオドラントアロマパウダー
コーンスターチと精油で作るアロマパウダーは、首や脇、足など汗をかきやすく、あせもができやすい時期のボディパウダーに。
また、災害時の停電や断水で入浴できないときはドライシャンプーとして使えます。
ティートリー精油には抗菌作用や抗炎症作用があり、汗によるかゆみや湿疹、炎症を鎮めてくれます。デオドラント作用や皮脂のバランスをとる精油とブレンドして使うと◎。
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アロマパウダーはデオドラントや災害時のドライシャンプーに使える!
暑さや湿気が気になる季節、汗や皮脂のベタつき、ニオイが気になることはありませんか? でも、市販の制汗剤やドライシャンプーは成分が気になる……。そんな方にぴったりなのが、「アロマパウダー」。 自然素材を ...
◆ カビ予防ホームケア
ティートリー精油をおうちのカビ予防・におい対策に活用!
お風呂にも、キッチンにも、クローゼットにも。爽やかな香りのナチュラルケアが叶います。
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ティートリー精油で叶えるカビ対策と梅雨の快適ホームケア
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ティートリー精油の禁忌、注意点
● 妊娠中の方は使用を避けましょう。
● 精油を直接肌につけるのはNG。必ず植物油で希釈(希釈濃度1%以下)しましょう。(要パッチテスト)。 「アロマオイルやアロマスプレーって、どのくらい精油を入れればいいの?」 アロマクラフトを始めてみたものの、希釈の濃度に迷う方は多いのではないでしょうか?精油はとてもパワフルな天然成分。 だからこそ、正 ...
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信頼できる精油メーカーと選び方 - メディカルアロマに使える精油も紹介!
アロマを深く学びたい方へ
ティートリー精油は、家庭でのセルフケアから医療の現場まで幅広く使える心強いアロマです。
もし「もっと知りたい」と思った方は、アロマ検定用のテキストや自宅で学べる通信・オンライン講座がおすすめ。
正しい知識があれば、日常生活の中で安心してアロマを楽しめますよ。
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メディカルアロマ検定 公式サイト
精油は医薬品ではないため、薬の代わりや治療を目的に使用することはできません。当ブログに掲載されているのは一般的な精油の効果・効能であり、使用した人の心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。とはいえ、精油の芳香成分は、心身の健康に良い影響をもたらすことがわかっています。精油を使う際は、ご自身の体調や体質に合わせて取り入れてみてください。