メディカルアロマで本格エイジングケア|年齢肌に効く精油ブレンドとフェイストリートメント法

アロマオイル

加齢とともに気になり始めるシワ、たるみ、くすみ…。
年齢肌の悩みには、単なる保湿ケアだけでは物足りないと感じる方も多いのではないでしょうか?

そんなとき注目したいのが「メディカルアロマ」
メディカルアロマは精油の薬理作用を活用し、肌や体に働きかける「植物の力」をスキンケアに活かす本格的なケア方法です。

今回は、

メディカルアロマがエイジングケアに効果的な理由
肌悩みに応じた精油ブレンドレシピ
自宅でできるフェイストリートメントの手順

について、詳しくご紹介していきます。

 

年齢肌とは?加齢による肌の変化

鏡を見る女性

まず、「年齢肌」とは具体的にどのような状態でしょうか。

以下は、加齢とともに起こる代表的な肌変化です。

コラーゲン・エラスチンの減少
→ ハリ・弾力の低下
皮脂・水分の減少
→ 乾燥、シワ、かさつき
ターンオーバーの遅れ
→ くすみ、ゴワつき、色ムラ
抗酸化力の低下
→ 紫外線ダメージが蓄積しやすい 
 
これらに対して、メディカルアロマは「抗酸化」「細胞修復」「皮膚再生促進」「ホルモン様作用」など多角的なアプローチができるのが強みです。

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メディカルアロマがエイジングケアに有効な理由

精油に含まれる有効成分は、肌表面にとどまらず角質層を通過し、血流や細胞活動に働きかける力を持っています。

1. 精油の薬理作用が肌の再生をサポート

スキンケア

多くの精油には、皮膚の細胞を修復・再生する作用があります。たとえば…

抗酸化作用
活性酸素を抑えてエイジングの進行を防ぐ
例:ローズイモーテル

皮膚細胞の再生、シワ予防
肌のターンオーバーを促進
例:フランキンセンスネロリ

血行促進・代謝アップ
くすみやむくみ改善
例:ローズマリー・ベルベノン

これらを安全かつ的確に組み合わせることで、肌の悩みにアプローチできます。

2. 抗酸化作用で老化を防ぐ

精油

たとえば、ジュニパーネロリパルマローザプチグレン真正ラベンダーの精油は、一重項酸素(紫外線を浴びることによって肌を老化させる物質)を消去する機能が高いことがわかっています(参考図書:<香り>はなぜ脳に効くのか)。 

シミやシワは紫外線だけじゃなく、乾燥による肌の炎症も原因の1つ。保湿作用や抗炎症作用のある精油は肌荒れからの回復をサポートしてくれます。 

また、「ゲラニオール」や「α-テルピネオール」、「ネロール」、「シトロネロール」、「ミルセン」には、肌の弾力を回復させる作用、肌細胞の再生を助ける作用、収れん作用が期待できます。

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3. 自律神経やホルモンバランスにもアプローチ

女性

精油の香りは脳の視床下部や下垂体に直接作用し、ホルモンバランスやストレスケアにもつながります。
特に女性ホルモンの減少が影響する年齢肌には、心と体の両方を整えるケアが重要です。

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年齢別・肌悩み別のアロマレシピ集

アロマ化粧水

肌の変化は年代やライフステージごとに異なります。ここでは、年齢別の肌悩みとそのケアに適した精油レシピを紹介します。
以下は10mlの植物オイル(例:ホホバオイル、アルガンオイルなど)に対するブレンド例です。

◆ 30代|ゆらぎ肌・乾燥の始まりに

【お悩み】
乾燥・くすみ・肌荒れしやすい

【おすすめ精油】
ラベンダーゼラニウムフランキンセンス

【レシピ例】
・ラベンダー:1滴
・ゼラニウム:1滴
ホホバオイル:10ml

*肌バリアを整え、乾燥や生理周期による肌荒れをやさしくケア。

ワンポイントアドバイス

ホホバオイルは低温で固まるので、冷蔵庫保管は避けましょう。固まったとしても温めれば液体に戻りますが、すぐに使いたいときに不便なので、念のため…。

◆ 40代|ハリ不足・シミの予兆

【お悩み】
ハリ低下・くすみ・紫外線ダメージの蓄積

【おすすめ精油】
フランキンセンスネロリローズマリー・ベルベノン

【レシピ例】
・フランキンセンス:1滴
・ローズマリー・ベルベノン:1滴
アルガンオイル:10ml

*細胞再生と血行促進で肌の弾力・明るさを取り戻す。

ワンポイントアドバイス

アルガンオイルは水になじみやすいので、洗顔後すぐ、化粧水前のブースターとして取り入れるがおすすめ。
アロマ美容オイル → 化粧水 → 乳液(またはクリーム)』の順番です。

肌にすーっとなじみ、しっとりするのにべたつきません。肌がモチっとやわらかくなりますよ♪
Karisugi

◆ 50代以降|シワ・たるみ・透明感の低下

【お悩み】
深いシワ、たるみ、乾燥によるキメの乱れ

【おすすめ精油】
ローズイモーテル(ヘリクリサム)サンダルウッド

【レシピ例】
・イモーテル:1滴
・サンダルウッド or ローズ:1滴
ローズヒップオイル:10ml

*抗酸化・抗炎症・皮膚再生作用で肌の若々しさを底上げ。

◆ 肌悩み別おすすめレシピ(男女共通)

■ くすみ・血色改善1
ネロリローズマリー・ベルベノン
アルガンオイル:10ml

■ くすみ・血色改善2
レモンFCF(フロクマリンフリー)+ラベンダー・アングスティフォリア
アルガンオイル:10ml

■ 保湿&弾力アップ1
ラベンダーサンダルウッド or ローズウッド
ホホバオイル:10ml

■ 保湿&弾力アップ2
フランキンセンスイモーテル or ネロリ or ローズマリー・ベルベノン
アルガンオイル:10ml

■ ニキビ跡や色素沈着
イモーテルスパイクラベンダー(ラベンダー・スピカ)
ローズヒップオイル:10ml

※ 敏感肌の場合は、精油滴数を1滴に調整してください。
パッチテストは必須。敏感肌の方は精油濃度を1%以下に調整しましょう。

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自宅でできる!エステ並みアロマフェイシャルメソッド

アロマオイル

精油の効果をしっかり届けるには、フェイストリートメント(アロママッサージ)が効果的。
だいたい5〜7分でできるトリートメントです。力を入れず、肌にやさしいタッチで。

夜のスキンケアに週2〜3回がおすすめ。

以下は自宅でできる基本の手順です。 
 

準備するもの

・アロマオイル(年齢別・肌悩み別のアロマレシピ集からお好きなレシピを)
・蒸しタオル
・クレンジング
・化粧水

 

step
1
クレンジング&洗顔

メイクや皮脂汚れを落とし、精油の浸透を高めます。

step
2
ホットタオルで蒸気ケア

ホットタオルを顔全体に30秒〜1分のせて、精油の成分浸透&毛穴汚れを柔らかく。

step
3
アロマフェイストリートメント(マッサージ)

アロマブレンドオイルを使い、以下の順でやさしくなでるようにマッサージ。

1. あご先から耳の下→こめかみに向かって流します。
2. 小鼻の横からこめかみに向かって流します。

フェイストリートメントのやり方

3. 鼻の横からこめかみに向かって、下から持ち上げるように流します。
4. 眉頭からこめかみに向かって流します。

フェイストリートメントのやり方

5. おでこは左右の手のひらで下から上へ交互に流し、最後に指の腹でこめかみに流します。
6. あごの下から耳の下、首筋から鎖骨、鎖骨の中心から肩先へと流します。

Karisugi
首筋から鎖骨までトリートメントすることで、顔の血行やリンパの流れを良くしてくれます。
フェイストリートメントのやり方
敏感肌・お肌が弱い方の場合、数分のオイルトリートメントでも赤みやかゆみが出ることがあります。
Karisugi
Karisugi
オイルトリートメントが合わない場合は、オイルを塗布して優しくハンドプレスするだけにとどめてくださいね。

step
4
化粧水&保湿

化粧水→ブレンドオイルまたは美容オイル(クリームも◯)で仕上げます。
ネロリやローズは夜のナイトケアにおすすめ。

step
5
アロマクレイパック(週1回)

週1回のスペシャルケアに加えたいのが、アロマクレイパック。
洗顔後、アロマ精油を加えたクレイで毛穴の老廃物&くすみをケア!

すぐに使いたい方におすすめの美容オイル

自分で作るのはめんどう」、「あらかじめブレンドされたアロマオイルが欲しい」という方におすすめの「ビューティーオイル」をご紹介します。 

自分でブレンドする手間が一切ない、お肌にやさしく香りも良い、おすすめオーガニックオイルです。 

◆ ロクシタン イモーテル オーバーナイトリセットセラム

エイジングケア精油としてはあまり知られていませんが、実は美容にとても役立つのがイモーテル(ヘリクリサム)精油
独特の香りで特有の成分を含み、アロマテラピーとして使うより、メディカルアロマとして使われることの多い精油です。
そんな個性ある精油ですが、ロクシタンにかかれば最強のエイジングケア化粧品になってしまうんですね♪

◆ CBDフェイス・ヘアセラム

CBD70mgほか、世界で話題の超保湿オイル "マルラオイル" を配合した合成香料不使用の美容オイルです。顔にも髪にも使えて乾燥対策にも◎。
ゼラニウム、オレンジ、パルマローザの爽やかでリラックスできる香り。肌なじみが良くベタつきません。
洗顔・化粧水後の肌に。髪の毛やひげにも◯。


NATURECAN(ネイチャーカン)公式で見る >>

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◆ 生活の木 ローズエッセンスバーム

生活の木のローズエッセンスバームは体温で溶けるバーム美容液で、目元、口元、ほうれい線など、乾燥から守ってツヤを与えてくれます。
甘く温かみのある香り。
肌に直接塗れるスティックタイプなので、ポイント塗りができるし、持ち歩きもしやすいです。

メディカルアロマを取り入れるときのポイント

● 精油は100%天然・オーガニックグレードを選ぶ。

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● 作用を知り、目的に合ったブレンドにする。

● 精油は原液使用NG、必ずキャリアオイルで希釈(1%以下)する。

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● 使用前はパッチテストを行う。

● 光毒性のある精油(レモンなど)は夜のみ使用する。

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● 妊娠中・持病がある場合は医師または専門家に相談する。

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まとめ|自然の力を借りて、自分らしい美しさを育てよう

年齢肌のケアに必要なのは、ただ高価な化粧品に頼ることではなく、肌の本来の力を呼び覚ますようなケアです。

メディカルアロマは、植物の薬理作用を活かした「攻めと癒し」のWアプローチ
肌に、そして心にやさしく働きかけながら、毎日のケアを特別な時間に変えてくれます。

自分の肌と丁寧に向き合うひとときが、未来の美しさへの第一歩。
ぜひ今日から、あなたも植物の力を味方にしてみませんか? 
 

今回ご紹介した精油&材料

※ 精油(エッセンシャルオイル)を使う際の注意点
精油は医薬品ではないため、薬の代わりや治療を目的に使用することはできません。当ブログに掲載されているのは一般的な精油の効果・効能であり、使用した人の心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。とはいえ、精油の芳香成分は、心身の健康に良い影響をもたらすことがわかっています。精油を使う際は、ご自身の体調や体質に合わせて取り入れてみてください。
 
 
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この記事を書いた人

この記事を書いた人Karisugi
主にアロマテラピーやCBDを用いたセルフケアに関する記事を発信。医療系、アロマテラピー、CBDの資格保持。人間の大敵「ストレス」を緩和する方法やアイテムを紹介している。ほかにも美容・健康、資格に関することなどのんびり更新中。

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