「アロマで免疫をサポートしたいけれど、刺激の強い香りは苦手…」そんな方におすすめしたいのがタイム・リナロール精油です。
タイムと聞くと、強烈でスパイシーな香りを想像するかもしれませんが、リナロール成分を多く含むこの精油は柔らかく、フローラル調の優しい香りが特徴。
実際に私自身、冬場に家族が風邪をひきやすい時期には、ディフューザーにこの精油を数滴落とすのが習慣です。お部屋の空気がすっきりするだけでなく、心もほっと緩む感覚があります。
この記事では、タイム・リナロール精油の成分と効果、相性の良いブレンド術、日常での使い方、そして禁忌や注意点まで詳しくご紹介します。
▷ タイム・リナロール精油とは?
・基本情報
▷ タイム・リナロール精油の主な成分と期待できる効果
・主な成分
・心と身体への効果
▷ タイム・リナロール精油とブレンドの相性が良い精油
▷ おすすめのブレンドレシピと使い方
・心のエネルギーチャージ
・空気清浄スプレー
・ぐっすり眠れるナイトアロマ
・風邪予防のバスソルト
▷ タイム・リナロール精油の禁忌、注意点
タイム・リナロール精油とは?

タイムはシソ科の多年草で、古代エジプトでは防腐やミイラ作りに、ギリシャでは浄化や儀式に用いられてきた歴史があります。
タイムの学名は「Thymus Vulgaris」ですが、この中にはたくさんのケモタイプが存在します(CTリナロール、CTツヤノール、CTパラシメン、CTチモール、CTゲラニオールなど)。
数あるタイム精油の中でも「タイム・リナロール」は1番作用が穏やかと言われていますが、肌への刺激は強いため、スキンケアやオイルマッサージに使用する際は低濃度で試すのがおすすめ。
芳香浴や手作りアロマスプレーとして使いやすいので、心の疲れを癒したいときや、元気になりたいときに取り入れてみると良いですよ。
◆ 基本情報
精油名 | タイム・リナロール |
学名 | Thymus Vulgaris CT(Linalool) |
科名 | シソ科 |
和名 | 立麝香草(タチジャコウソウ) |
抽出部位 | 花、葉、茎 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
原産国 | フランス、スペイン |
オイルの色 | 薄い黄色 |
ノート | トップ〜ミドル |
香り | フレッシュでやさしい甘さのあるハーバルスパイシーの香り |
タイム・リナロール精油の主な成分と期待できる効果
◆ 主な成分

● リナロール:42〜76%
● ミルセン:〜7%
● γ-テルピネン:〜7%
● 酢酸リナリル:〜5%
● β-カリオフィレン:〜4%
● α-テルピネン:〜4%
● チモール:〜4%
● リモネン:〜3%
● p-サイメン:〜2%
◆ 心と身体への効果

・抗菌作用
・抗ウイルス作用
・抗炎症作用
・抗真菌作用
・抗不安作用
・抗疲労作用
・鎮静作用
・神経強壮作用
・咳や喉の不快感をやわらげるサポート
・ニキビや水虫に
・頭皮のフケや抜け毛に
・集中したいときに
・ストレス、不安、気分の落ち込みをやわらげ、元気付けてくれる
・靴箱などニオイが気になるところの消臭に
タイム・リナロール精油とブレンドの相性が良い精油

【ハーブ系】
スイート・マージョラム、ローズマリー(カンファー、シネオール)
【柑橘系(シトラス)】
オレンジ・スイート、グレープフルーツ、プチグレン、ベルガモット、マンダリン、レモン
【花系(フローラル)】
ゼラニウム、ネロリ、ラベンダー、ローズ
【樹木系(ウッディ)】
ティートリー、パイン、ラヴィンツァラ、ユーカリ(グロブルス、ラディアータ)
【樹脂系(バルサム)】
フランキンセンス

* ベルガモット:気分を明るくし、ストレスケアにも◯。
* ティートリー:抗菌力を高め、冬の空気清浄に。
* フランキンセンス:呼吸を深め、瞑想やリラックスタイムに。
おすすめのブレンドレシピと使い方
◆ 心のエネルギーチャージ
タイム・リナロール精油は心の疲れを癒したいときや、元気になりたいときに役立つリナロールを多く含みます。
アロマストーンに数滴染み込ませて香らせたり、お湯が入ったマグカップに1〜2滴垂らして香りを吸い込んで。
リラックスタイムや風邪のシーズンにおすすめです。
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◆ 空気清浄スプレー
● タイム・リナロール:3滴
● ティートゥリー:2滴
● ベルガモット:2滴
● 無水エタノール:5ml
● 精製水:25ml
● 30ml 遮光ガラススプレー容器
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◆ ぐっすり眠れるナイトアロマ
ラベンダー2滴+タイム・リナロール2滴をディフューザーへ。穏やかな香りが心を落ち着かせてくれます。
● ラベンダー:3滴
● タイム・リナロール:3滴
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◆ 風邪予防のバスソルト
● タイム・リナロール:3滴
● ユーカリ・ラディアータ:2滴
● 天然塩(エプソムソルト・無香料):大さじ2
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タイム・リナロール精油の禁忌、注意点
● 妊娠中、子供、高血圧の方は使用を避けましょう。
● 皮膚刺激が強いので低濃度(1%以下に希釈)から試すか、芳香浴やアロマスプレーなど肌に触れない方法で使用しましょう。 「アロマオイルやアロマスプレーって、どのくらい精油を入れればいいの?」 アロマクラフトを始めてみたものの、希釈の濃度に迷う方は多いのではないでしょうか?精油はとてもパワフルな天然成分。 だからこそ、正 ...
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アロマを深く学びたい方へ
アロマをただ「いい香り」で終わらせず、成分や作用を理解して生活に活かすことができれば、その効果はぐっと広がります。
私自身も長年の学びで「香り=ただの癒し」ではなく、「心身を支えるツール」としての力を実感しました。タイム・リナロールのような精油を知ることで、アロマライフは確実にレベルアップしますよ。
もし「もっと専門的に学んでみたい」と思った方は、アロマセラピスト養成講座やオンライン講座もおすすめです。興味のある方はぜひチェックしてみてください。
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メディカルアロマ検定 公式サイト
精油は医薬品ではないため、薬の代わりや治療を目的に使用することはできません。当ブログに掲載されているのは一般的な精油の効果・効能であり、使用した人の心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。とはいえ、精油の芳香成分は、心身の健康に良い影響をもたらすことがわかっています。精油を使う際は、ご自身の体調や体質に合わせて取り入れてみてください。