「なんだか最近、体も心も“重い”」と感じることはありませんか?特に女性は、ホルモンバランスや冷え、胃腸の不調など、季節や気分の波に左右されやすいもの。
そんなとき頼りになるのが、フェンネル精油です。
スパイシーで甘く、温かく、心まで優しく包み込むような香りで安心させてくれます。
この記事では、フェンネル精油の特徴や効果、ブレンド相性、注意点まで詳しく解説します。
▷ フェンネル精油とは?
・基本情報
▷ フェンネル精油の主な成分と期待できる効果
・主な成分
・心と身体への効果
▷ フェンネル精油とブレンドの相性が良い精油
▷ おすすめのブレンドレシピと使い方
・心を整えるリラックスバス
・お腹の冷えにやさしいマッサージオイル
▷ フェンネル精油の禁忌、注意点
フェンネル精油とは?

◆ 基本情報
精油名 | フェンネル |
学名 | Foeniculum vulgare |
科名 | セリ科 |
和名 | 茴香(ウイキョウ) |
抽出部位 | 種子 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
原産国 | ハンガリー |
オイルの色 | 薄い黄色 |
ノート | ミドル |
香り | 独特の甘さとスパイシーさを持った、温かみのある香り |
フェンネル精油の主な成分と期待できる効果
◆ 主な成分

● trans-アネトール:71〜75%
● フェンコン:2〜13%
● リモネン:3〜9%
● α-ピネン:3〜8%
● チャビコールメチルエーテル:〜4%
● エストラゴール:〜4%
● α-フェランドレン:〜1%
◆ 心と身体への効果

【心への効果】
・鎮静作用
・抗ストレス作用
・不安や緊張、自己否定感が強いときに
【身体への効果】
・抗菌作用
・鎮痛作用
・鎮痙作用
・抗炎症作用
・エストロゲン様作用
・消化促進作用
・健胃作用
・駆風作用
・去痰作用
・血行促進作用
・胃もたれ、便秘、ガスの溜まりやすいときに
・むくみ、冷えに
・PMS(月経前症候群)や更年期の不調緩和に
フェンネル精油とブレンドの相性が良い精油

【ハーブ系】
スイート・マージョラム、スパイクラベンダー、ペパーミント、ローズマリー・カンファー、ローズマリー・シネオール
【柑橘系(シトラス)】
オレンジ・スイート、グレープフルーツ、マンダリン、レモン
【花系(フローラル)】
カモミール(ローマン、ジャーマン)、ゼラニウム、ラベンダー、ローズ
【樹木系(ウッディ)】
パイン
【樹脂系(バルサム)】
フランキンセンス
【スパイス系】
カルダモン、クローブ、ジンジャー、バジル、ブラックペッパー
【エキゾチック系(オリエンタル)】
サンダルウッド、パチュリ
フェンネル精油特有のスパイシーで甘い香りは、他の精油とのブレンドで香りの丸みや深みを増します。
〜 おすすめブレンド 〜
* フェンネル × ペパーミント × レモン
→ 爽快感が増し、食べすぎ後のリフレッシュにも使いやすい。
* フェンネル × ラベンダー
→ 緊張や不安が強い夜に。ぐっすり眠れるおやすみブレンド。
* フェンネル × ジンジャー
→ 冷え性さんにおすすめの温活ブレンド。

おすすめのブレンドレシピと使い方
◆ 心を整えるリラックスバス
● フェンネル:1滴
● オレンジ・スイート:2滴
● ラベンダー:2滴
● 天然塩(エプソムソルトも可):大さじ2
バスタブに入れると、甘く温かい香りが湯気とともに広がります。
体も心も芯からほぐれるようなリラックス感を味わえます。
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◆ お腹の冷えにやさしいマッサージオイル
● フェンネル:1滴
● ジンジャー:1滴
● スイート・マージョラム:2滴
● ホホバオイル・クリア:10ml
● 10ml スポイト付きガラス遮光瓶
お風呂上がりにお腹を「の」の字を描くように優しくマッサージ。
ガスや冷えによるハリをやわらげ、消化を助けてくれます。
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フェンネル精油の禁忌、注意点
● 妊娠中・授乳中・エストロゲン依存性疾患(乳がん、子宮筋腫など)の方は使用を避けましょう。
● 精油を直接肌につけるのはNG。必ず植物油で希釈(希釈濃度1%以下)しましょう。(要パッチテスト)。 「アロマオイルやアロマスプレーって、どのくらい精油を入れればいいの?」 アロマクラフトを始めてみたものの、希釈の濃度に迷う方は多いのではないでしょうか?精油はとてもパワフルな天然成分。 だからこそ、正 ...
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アロマを深く学びたい方へ
フェンネル精油は、心とお腹をやさしく解きほぐすスパイスの香り。女性特有の不調や心の揺らぎに寄り添いながら、あなたの中の“しなやかな強さ”を引き出してくれます。
もし、もっとブレンドの奥深さや精油の組み合わせを学びたい方は、アロマテラピー検定用の書籍や精油セットを活用したり、通信講座を受講するのもおすすめ。
精油を実際に手に取りながら学ぶことで、香りの理解がぐっと深まりますよ。
精油は医薬品ではないため、薬の代わりや治療を目的に使用することはできません。当ブログに掲載されているのは一般的な精油の効果・効能であり、使用した人の心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。とはいえ、精油の芳香成分は、心身の健康に良い影響をもたらすことがわかっています。精油を使う際は、ご自身の体調や体質に合わせて取り入れてみてください。