ブラックスプルース精油の効果とは?成分や使い方、ブレンドの相性を紹介

ブラックスプルース針葉樹

ブラックスプルースは北アメリカが原産の針葉樹で、モミの木とよく似ています。パルプ材として、また、香料として石鹸や入浴剤、ルームフレグランス、男性の整髪料に使用されることが多いです。 

ブラックスプルース精油は、"深みのある森の香り" が特徴で、リラックス効果やストレス軽減、呼吸器系のサポートに優れています。香りの好みが分かれる精油ではありますが、苦手でなければ芳香浴やアロマクラフト作りに活用してみてはいかがでしょう。 

この記事では、ブラックスプルース精油の具体的な効果、成分、ブレンドの相性、使い方を紹介します。

 

ブラックスプルース精油とは?

精油の基本情報、特徴

基本情報

学名:Picea mariana

和名:黒唐檜(クロトウヒ)

科名:マツ科

抽出部位:葉・枝、針葉

抽出方法:水蒸気蒸留法

原産国:カナダ

オイルの色:ほぼ無色

ノート:トップ〜ミドル

香り:ウッディ系、深みのある森の香り

主な成分と効果

精油成分

ブラックスプルース精油の主成分である「酢酸ボルニル」には、疲れやストレスなどで作業の効率が落ちてしまうのを防いだり(作業効率低下の抑制作用)、自律神経の緊張を緩和する作用などが認められています。

また、九州大学の50代以上の女性を対象とした実験では、酢酸ボルニルの香りをかぐことで、睡眠を促進する効果と、それによって肌質改善の可能性があることがわかっています。

Karisugi
ブラックスプルースの香りは好き嫌いが分かれるところではありますが、苦手な香りでなければ、芳香浴に取り入れてみてはいかがでしょう。

また、カンフェンには抗菌作用、抗ウイルス作用、鎮痛作用、抗炎症作用などがあり、風邪予防や身体の痛みを和らげる効果が期待できます。

● 酢酸ボルニル:24〜25%

カンフェン:21〜22%

α-ピネン:16〜17%

● δ-3-カレン:7%

ミルセン:3.6〜3.8%

リモネン:3.6〜3.8%

β-ピネン:3.5%

1.8シネオール:0.5〜0.6%

リナロール:0.1〜0.2%

ブラックスプルース精油の心と身体への効果

精油の心と身体への効果
風邪や喘息など呼吸器系のサポート、筋肉痛・関節炎など痛みの緩和、疲れた心を癒し気分を明るくしたい時におすすめです。また、乾燥による肌荒れや痒みを抑えたい時にも役立ちます。
Karisugi

【心への効果】
・ストレス緩和
・リラックス効果
・リフレッシュ
・気分を明るくする
・心身のバランス調整


ブラックスプルース精油【フロリハナ公式】

【身体への効果】
・抗菌作用
・抗ウイルス作用
・抗炎症作用
・鎮痛作用
・去痰作用
・鎮咳作用
・鎮痙作用
・強壮作用
・免疫調整作用
・コーチゾン様作用
・不整脈調整作用
・自律神経調整作用
・睡眠の質改善
・肌質改善
・呼吸器系のサポート
・風邪予防
・筋肉の緊張緩和
・免疫力アップ

禁忌事項は特にありませんが、希釈してお肌に使用する場合は、必ずパッチテストを行うようにしましょう。
Karisugi
あわせて読む
精油の安全な使用方法と注意点|購入時に気をつけたいポイントも紹介
精油の安全な使用方法と注意点|購入時に気をつけたいポイントも紹介

精油には、香りによるリラックス効果や、肌のケア、さらには気分の改善など多くの健康効果が期待できますが、その使用にはいくつか注意が必要です。  正しく使用すれば、精油は心身に良い影響を与えますが、誤った ...

ブラックスプルース精油のブレンドの相性と活用法

精油のブレンドの相性と活用法
ここからは、ブラックスプルース精油を使用したブレンドレシピと、アロマテラピーを日常に取り入れるためのアイデアを紹介していきす!
Karisugi

相性が良い精油

【ハーブ系】
タイム・リナロールペパーミントローズマリー・シネオール

【柑橘系(シトラス)】
オレンジ・スイートグレープフルーツベルガモットマンダリン

【花系(フローラル)】
ゼラニウムラベンダー

【樹木系(ウッディ)】
サイプレスシダーウッド・アトラスアカマツ・ヨーロッパプチグレンユーカリ・グロブルス

【樹脂系(バルサム)】
フランキンセンス

ブレンドレシピ

【瞑想に】
ブラックスプルース × フランキンセンス

【リラックスに】
ブラックスプルース × ラベンダー × ゼラニウム

【呼吸器系のサポートに】
ブラックスプルース × ペパーミント × ユーカリ・グロブルス

【エネルギーチャージに】
ブラックスプルース × ローズマリー・シネオール × オレンジ・スイート

あわせて読む
信頼できる精油メーカーと選び方-メディカルアロマに使える精油も紹介!
信頼できる精油メーカーと選び方 - メディカルアロマに使える精油も紹介!

良質な精油を選ぶためには、信頼できるメーカーの製品を選び、目的に応じて自分に合った精油を選ぶことが大切です。  精油は心身に良い影響を与えると言われていますが、正しい選び方をしないとその効果を最大限に ...

使い方

【芳香浴】
ディフューザーをかけて部屋の空間浄化や感染症対策、リラックスに。

【蒸気吸入】
マグカップに熱いお湯と精油を入れて、蒸気をゆっくり吸い込む方法。鼻や喉を潤してくれます。

【マッサージオイル】
風邪予防には、耳の下から首周り、胸や背中にオイルを塗布して軽くマッサージします。運動やスポーツの後には、気になる部位に優しくオイルマッサージすることで筋肉痛対策になります。

【アロマクリーム】
オイルが苦手な方にはクリームタイプがおすすめです。乾燥による皮膚の痒みや炎症に、ブラックスプルースにカモミール(ローマンジャーマン)やミルララベンダーとブレンドしても◎。

【アロマバス】
バスソルトやキャリアオイルに精油をブレンドし、お風呂に入れてかき混ぜます。心身のリフレッシュに。

 

精油の活用方法やブレンドレシピに興味のある方には、↓↓の本が参考になります。

より詳しく精油の知識を学びたいセルフケアに役立てたいという方は、自宅で学べて資格も取れるオンライン講座もあります。この機会に精油の特徴や正しい使い方を学んでみてはいかがでしょう。


メディカルアロマ検定 公式サイト

あわせて読む
精油
メディカルアロマとは?アロマとの違いやおすすめ資格など詳しく紹介!

現代人が抱える不調のケアや、予防医療が重要視されている今、自然で効果的なアプローチを提供する手段としてメディカルアロマが注目されています。メディカルアロマとは、精油(エッセンシャルオイル)をリラクゼー ...

※ 精油(エッセンシャルオイル)を使う際の注意点
精油は医薬品ではないため、薬の代わりや治療を目的に使用することはできません。当ブログに掲載されているのは一般的な精油の効果・効能であり、使用した人の心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。とはいえ、精油の芳香成分は、心身の健康に良い影響をもたらすことがわかっています。精油を使う際は、ご自身の体調や体質に合わせて取り入れてみてください。
 

この記事を書いた人

この記事を書いた人Karisugi
主にアロマテラピーやCBDを用いたセルフケアに関する記事を発信。医療系、アロマテラピー、CBDの資格保持。人間の大敵「ストレス」を緩和する方法やアイテムを紹介している。ほかにも美容・健康、資格に関することなどのんびり更新中。

-精油一覧