1mlのローズ精油を水蒸気蒸留法で抽出するためには、1000本以上のバラの花びらが必要といわれています。精油1滴(=0.05mlの場合)につき、最低でも約50本は必要ということですね。
そんなローズ精油には、ローズオットーと、ローズアブソリュートがあります。
今回はそれぞれの違いを比較一覧にまとめました。
ローズ精油の効能やブレンドの相性、本物とニセモノの見分け方などもお伝えしていきます。
◇ ローズ精油〜オットーとアブソリュートの違い【比較一覧】
◇ ローズ精油の効能、禁忌
◇ ローズ精油の本物とニセモノの決定的な見分け方
◇ ローズ精油とブレンドの相性が良い精油
◇ まとめ
◇ 関連ページ
ローズ精油〜オットーとアブソリュートの違い【比較一覧】

ローズオットー ダマスクローズ | ローズアブソリュート ダマスクローズAbs. | |
学名 | Rosa damascena | Rosa centifolia Rosa damascena |
科名 | バラ科 | バラ科 |
抽出部位 | 花 | 花 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 | 溶剤抽出法 |
オイルの色 | 薄い黄色 | 濃いオレンジ色 |
香り | 甘く華やかなバラの香り | バラ本来の濃い香り |
成分 | ・ネロール ・メチルオイゲノール ・ノナデカン ・ノナデセン 他 | ・フェニルエチルアルコール ・オイゲノール ・ネロール 他 |
おすすめの使い方 | ・スキンケアに ・オイルトリートメントに ・アロマスプレーに ・芳香浴に ・アロマバスに | ・芳香浴に ・香水作りに ・アロマスプレーに ・嗅覚トレーニング |
ローズ精油の効能、禁忌


鎮静作用。
強壮作用(循環器系、消化器系、肝臓)。
抗菌作用。
抗ウイルス作用。
エストロゲン様作用。
血圧降下作用。
皮膚弾力回復作用(しみ、たるみなど老化肌に)。
瘢痕形成作用。
収れん作用。
PMSや生理痛を和らげたいときに。
ストレスや緊張を和らげたいときに。
マイナスの感情を落ち着かせたいときに。
気持ちを明るく上向きにしたいときに。
* 妊娠中の使用は避けましょう。
* 皮膚に刺激になる場合があるので、敏感肌の方は少量から試しましょう。
ローズ精油の本物とニセモノの決定的な見分け方
ローズ精油(ローズオットー)の本物とニセモノの決定的な見分け方は、低温でオイルが固まるかどうかです。
本物のローズ精油なら、低温(13度前後以下)になるとオイルが固まります。
これは、ローズオットーに天然の「パラフィン」という成分が入っているためです。

冷蔵庫に入れて固まらない場合は、本物ではない可能性が極めて高いです。 良質な精油を選ぶためには、信頼できるメーカーの製品を選び、目的に応じて自分に合った精油を選ぶことが大切です。 精油は心身に良い影響を与えると言われていますが、正しい選び方をしないとその効果を最大限に ... 続きを見る
ローズ精油を購入する際は、信頼できるブランド・メーカーから選びましょう。
信頼できる精油メーカーと選び方 - メディカルアロマに使える精油も紹介!
ローズとブレンドの相性が良い精油

◎ グレープフルーツ
◎ ベルガモット
◎ レモン
◎ イランイラン
◎ ゼラニウム
◎ ジャスミン
◎ ラベンダー
◎ クラリセージ
◎ サンダルウッド
◎ パチュリ
◎ フランキンセンス
◎ ローズウッド
まとめ
ローズオットーは水蒸気蒸留法、ローズアブソリュートは溶剤抽出法、というように、精油の抽出方法に違いがあります。
ローズオットーとローズアブソリュートで効能に大きな違いはありませんが、アブソリュートは溶剤が残ってしまうことがあり、お肌に使うことには適していません。
お肌に使いたいときはローズオットーが、芳香浴や香水作りにはオットーよりバラの香りが濃く、深いローズアブソリュートが適しています。
ちなみに、値段でいうとローズアブソリュートのほうが安く買えます。
自分の目的に合ったほうを選んでみてください。
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