パチュリ精油は土に似た香りですが、希釈して(薄めて)使うとエキゾチックな甘さも感じます。好き嫌いがはっきり分かれる個性ある香りです。
少量の使用なら鎮静作用が期待できますが、多く用いると刺激となるので、他の精油とブレンドする際も少量からの使用がおすすめです。
利尿作用や食欲を抑える作用があるのでダイエットやむくみ対策に、また、抜け毛やニキビ、しわなど肌トラブルに役立ちます。
柑橘系やウッディー系、フローラル系の精油とのブレンドの相性が良く、パチュリ独特の香りの印象をやわらげ、深みのある香りにしてくれます。
成分はセスキテルペン炭化水素類が主で、抗炎症作用やうっ滞除去作用、かゆみなどにも使えます。
◇ パチュリ精油の香り、成分、効能、ブレンドの相性、使い方
● パチュリ精油の香り
● パチュリ精油の成分
● パチュリ精油の効能、禁忌
● パチュリ精油とブレンドの相性が良い精油
● パチュリ精油のおすすめの使い方
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パチュリ精油の香り、成分、効能、ブレンドの相性、使い方
学名:Pogostemon cablin
科名:シソ科
和名:霍香(カッコウ)
抽出部位:葉(または花と葉茎)
抽出方法:水蒸気蒸留法
オイルの色:薄い茶色
原産国:インドネシア
パチュリ精油の香り
土に似た香りですが、希釈して(薄めて)使うとかすかに甘さも感じます。濡れた土のにおい、スモーキー、墨汁のようなにおいとも表現されます。
パチュリ精油の成分
● パチュロール
● δ-グアイエン
● α-グアイエン
● α-パチュレン
● β-パチュレン
● ボゴストール
パチュリ精油の効能、禁忌
抗菌作用。
抗炎症作用。
うっ滞除去作用(むくみ、頭痛、下痢などに)。
収斂(しゅうれん)作用。
鎮静作用。
弱い血圧降下作用。
デオドラント作用。
抗真菌作用(水虫などに)。
防虫作用。
食欲抑制(ダイエットに)。
皮膚の傷を癒したり、細胞の成長を促す(年齢肌、ニキビなど)。
頭皮トラブル(抜け毛、フケなどに)。
* 妊娠中の方は使用を避けましょう。
* 少量の使用なら鎮静作用が期待できますが、多く用いると刺激になるので、少量から使用しましょう。
* 時間がたっても香りが残ります。希釈したものであっても衣類やタオルなどに付くと、洗濯してもにおいが消えないので注意しながら使いましょう。
パチュリ精油とブレンドの相性が良い精油
◎ グレープフルーツ
◎ ベルガモット
◎ レモン
◎ イランイラン
◎ ラベンダー
◎ ゼラニウム
◎ ネロリ
◎ ローズ
◎ サイプレス
◎ ジュニパー
◎ クローブ
◎ クラリセージ
◎ サンダルウッド
◎ フランキンセンス
◎ ミルラ
◎ ベンゾイン
◎ ホーリーフ
パチュリ精油のおすすめの使い方
パチュリの香りは単品だと使いづらいですが、他の精油とブレンドすることで香りに深みが出て印象がグッと変わります。また、保留剤(香りを長くとどめること)としての役割も期待できるので、フレグランスやキャンドル作りにおすすめです。 香水の代わりにもなる、精油を使ったアロマフレグランスの作り方をご紹介します。 スプレーにしてもいいし、香油にして使うのも◎。 シトラス系・フローラル系・ハーブ系の香りは誰でも簡単に作れちゃいます ... 続きを見る
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