「最近、気持ちが落ち着かない」「年齢とともに肌の乾燥やハリ不足が気になる」…そんな時は、古代から人々に愛されてきたフランキンセンス精油を...。
かつては「黄金」と並ぶほどの価値があったこの香りは、今もなお心を静める力と肌を整える効果で注目されています。
仕事で頭がいっぱいになっているときにフランキンセンスを香らせて深呼吸すると、胸のつかえがすっと軽くなり、夜も眠りやすくなります。スキンケアに取り入れれば、肌がしっとりして「なんだか若返った?」と驚かれるかもしれません。
この記事では、フランキンセンス精油の特徴や心身への効果、ブレンドの相性や具体的な使い方まで、生活に自然に取り入れられるヒントをたっぷりお届けします。
▷ フランキンセンス精油とは?
・基本情報
▷ フランキンセンス精油の主な成分と期待できる効果
・主な成分
・心と身体への効果
▷ フランキンセンス精油とブレンドの相性が良い精油
▷ おすすめのブレンドレシピと使い方
・瞑想タイムの香りブレンド
・夜のリラックスアロマ〜深い眠りブレンド
・エイジングケア美容オイル〜美肌ブレンド
▷ フランキンセンス精油を選ぶときのポイント
フランキンセンス精油とは?

フランキンセンスは「オリバナム」や「乳香」とも呼ばれていて、古代エジプトでは神聖な儀式やミイラ作りに欠かせないものでした。聖書にも登場し、「黄金・乳香・没薬」と並んで東方の三賢者が贈り物としたことは有名です。現在でも寺院や儀式等で薫香として焚かれています。
フランキンセンス精油は、カンラン科の樹木から採れる樹脂を水蒸気蒸留して得られる精油です。その香りは、木の落ち着きのある甘さと、ほのかにレモンのような爽やかさをあわせ持ち、どこか神秘的。深い呼吸を促し、静けさを取り戻す手助けをしてくれます。
α-ピネン、リモネンが主な成分で、鎮静作用、抗炎症作用、細胞成長促進作用などがあります。年齢肌のスキンケアに取り入れられることが多く、ブレンドの幅もある精油です。
◆ 基本情報
精油名 | フランキンセンス |
学名 | Boswellia carterii |
科名 | カンラン科 |
和名 | 乳香(ニュウコウ) |
抽出部位 | 樹脂 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
原産国 | ソマリア、スペイン |
オイルの色 | 淡黄色 |
ノート | ミドル〜ベース |
香り | 木の落ち着きのある甘さと、ほのかにレモンのような酸味も含んだ奥深い香り |

フランキンセンス精油の主な成分と期待できる効果
フランキンセンス精油には、α-ピネンやリモネンといったモノテルペン類が多く含まれています。これらは呼吸を楽にしたり、ストレスを軽減しリラックス効果をもたらすとされ、心と身体の両方に良い影響を与えてくれます。
スキンケア面では、細胞のターンオーバーをサポートし、肌のキメを整える効果が期待できます。
呼吸を深めるサポートと肌のエイジングケア。この2つがフランキンセンスの大きな特徴です。
◆ 主な成分

● α-ピネン:41〜50%
● リモネン:14〜17%
● ミルセン:4〜8%
● β-カリオフィレン:1〜3%
● β-ピネン:1〜2%
● サビネン:3%
● パラシメン:〜3%
● α-ツヨネン:〜2%
◆ 心と身体への効果

心の面では、不安をやわらげ、落ち着きをもたらす効果が注目されています。仕事や家事に追われて「常に頭がフル回転」という人に、フランキンセンスの香りは深呼吸のきっかけを与えてくれます。
身体への働きかけでは、特にスキンケアで人気。乾燥や小ジワ、ハリ不足に悩む人が使うと、肌が柔らかくなり、透明感が戻る実感を得やすい精油です。年齢とともに「なんとなく肌が疲れて見える」と感じる方にぴったり。
呼吸をサポートする働きもあり、冬の乾燥や風邪の季節にも心地よく取り入れられます。
【心への効果】
・ストレスや不安をやわらげる
・深い呼吸を促し、瞑想やヨガに最適
・気持ちを切り替えたい時にも◯
・空間の浄化に
【身体への効果】
・抗菌作用
・抗炎症作用
・抗ウイルス作用
・鎮痛作用
・鎮静作用
・去痰作用
・うっ血除去作用
・利尿作用
・消化促進作用
・乾燥肌・年齢肌のケア
・新しい細胞の成長を促す
・咳や呼吸器の不快感をやわらげる
・冷えや緊張からくる体のこわばりをほぐす
「夜になると考え事をして眠れない」という時、フランキンセンスの香りを使ったアロマトリートメントをすると「呼吸が自然と深くなる」のを感じますよ。
美容の面では、フランキンセンスはアンチエイジング精油として有名です。肌のハリやツヤを保ちたい人には、化粧水やクリームに数滴加えて使うのがおすすめです。
フランキンセンス精油とブレンドの相性が良い精油

【ハーブ系】
クラリセージ、スイート・マージョラム、ローズマリー(カンファー、シネオール、ベルベノン)
【柑橘系(シトラス)】
オレンジ・スイート、グレープフルーツ、ベルガモット、マンダリン、レモン
【花系(フローラル)】
ネロリ、ゼラニウム、ヘリクリサム(イモーテル)、ラベンダー、ローズ
【樹木系(ウッディ)】
サイプレス、シダーウッド(アトラス、バージニア)、ジュニパー、プチグレン、ホーリーフ、ローズウッド
【樹脂系(バルサム)】
ミルラ
【スパイス系】
シナモン
【エキゾチック系(オリエンタル)】
サンダルウッド、パチュリ、ベチバー
フランキンセンスは意外とどんな精油とも相性が良いのですが、特におすすめは以下の組み合わせです。
* ラベンダー:リラックスと睡眠サポートに。
* ベルガモット:気分のリフレッシュと落ち込み対策に。
* サンダルウッド:瞑想やヨガの時間にぴったり。
* ゼラニウム:女性のバランスケアにおすすめ。
* ローズ:スキンケアに◎。
フランキンセンス精油は香りが独特なため、「ちょっと苦手かも」と思う方もいます。そんな時は柑橘系とブレンドすることで、ぐっと使いやすくなりますよ。
おすすめのブレンドレシピと使い方
ここからは実際の使い方をご紹介します。初心者でも気軽に試せる方法ばかりです。
◆ 瞑想タイムの香りブレンド
● フランキンセンス:3滴
● サンダルウッド:1滴
● ベルガモット:1滴
ヨガや瞑想、呼吸法の前に香らせると、心を静め、集中力を高めてくれます。 香りのある暮らしに憧れるけど、アロマディフューザーやキャンドルは「火を使うのが心配」「置き場所に困る」…そんな方にぴったりなのがアロマストーン。 火も電気も使わず、優しい香りと可愛いデザインで、おうち ...
アロマストーンに垂らして香らせてもいいし、ティッシュに垂らして香りを吸い込むだけでもOKです。
初心者でも簡単♪ アロマストーンの使い方、注意点【おすすめアイテムも紹介】
◆ 夜のリラックスアロマ〜深い眠りブレンド
● フランキンセンス:2滴
● ラベンダー:2滴
● オレンジ・スイート:2滴
ディフューザーに入れて香らせるだけで、深い呼吸と安眠をサポートしてくれます。 アロマの香りに癒やされたいけれど、「火を使うのは不安…」「水を入れるのが面倒」「コンセントがない場所でも使いたい」と感じたことはありませんか? そんな方におすすめなのが、水や火、電気を使わない、持ち運 ...
水・火・電気いらず!どこでも香る“持ち運びアロマディフューザー”おすすめ10選
◆ エイジングケア美容オイル〜美肌ブレンド
● アルガンオイル・クリア:10ml
● フランキンセンス:1滴
● ゼラニウム(またはラベンダー):1滴
アルガンオイル10mlに混ぜて、洗顔後の保湿やフェイシャルマッサージに。
使い方は、朝晩の洗顔後にオイルを塗布し、軽くマッサージするだけです。首やデコルテまでなじませると、ハリを感じやすくなります。
お肌が敏感な方や皮膚が薄い方はオイルマッサージは刺激になることがあるので、その場合はオイルを塗布するだけでOK。優しくハンドプレスして顔になじませたら、いつものスキンケアを行なってください。 年齢とともに感じる肌の変化——乾燥やハリ不足、くすみなど、鏡の前で「なんだか元気がない…」と感じたことはありませんか? そんなとき、肌と心にやさしく働きかけてくれるのが“アロマのちから”。 今回は、ス ...
40代からの年齢肌に。アロマで始めるナチュラルエイジングケア
『ニールズヤードレメディーズ』の保湿ミストとあわせて使っても◎。お肌のたるみや乾燥が気になる時に...。
フランキンセンス フェイシャルミスト >>
フランキンセンス精油を選ぶときのポイント
精油は品質が命です。選ぶときは以下を意識しましょう。
オーガニック認証を受けているか
100%ピュアなエッセンシャルオイルか
遮光瓶に入っているか
信頼できるブランドか
私自身、最初は趣味で始めたのですが、体系的に学んだことで香りを生活に活かす幅がぐんと広がったのを実感しました。
もし「精油の効果をもっと深く学んで、正しく生活に取り入れたい」と思ったら、アロマテラピー講座の受講をおすすめします。今は自宅で好きな時間に学べて、資格取得を目指すことも可能です。
-
アロマを深く学びたい人へ|おすすめの資格講座と選び方を徹底解説【初心者〜本格派まで】
香りで癒されるだけでなく、心と体にしっかり働きかけるアロマテラピー。 「もっと深く学んで、自分や家族の健康管理に活かしたい」 「趣味から一歩進んで、資格を取って活動の幅を広げたい」 そんな方に向けて、 ...
精油は医薬品ではないため、薬の代わりや治療を目的に使用することはできません。当ブログに掲載されているのは一般的な精油の効果・効能であり、使用した人の心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。とはいえ、精油の芳香成分は、心身の健康に良い影響をもたらすことがわかっています。精油を使う際は、ご自身の体調や体質に合わせて取り入れてみてください。