生理前のイライラやむくみ、ストレスで気持ちが揺れるとき、あなたはどう対処していますか?
「自分をコントロールできない」と感じる瞬間があるのは、とても自然なことです。
そんな揺らぎをやさしく包み込み、バランスを整えてくれる香りが「ゼラニウム精油」。
華やかなフローラルの香りにほんのりグリーンが混じり、まるで“心に春を呼び込むような香り”と表現されることもあります。
この記事では、ゼラニウム精油の特徴や成分、期待できる効果、ブレンドの相性、具体的なレシピ、そして使用上の注意点まで解説します。
「ゼラニウム精油を生活にどう取り入れたらいいの?」という方も、読み終えるころにはすぐに使ってみたくなるはずです。
▷ ゼラニウム精油とは?
・基本情報
▷ ゼラニウム精油の主な成分と期待できる効果
・主な成分
・心と身体への効果
▷ ゼラニウム精油とブレンドの相性が良い精油
▷ おすすめのブレンドレシピと使い方
・リラックスブレンド
・PMS対策ブレンド
・スキンケアブレンド
▷ ゼラニウム精油の禁忌、注意点
ゼラニウム精油とは?

ゼラニウム精油は、フウロソウ科の植物「ペラルゴニウム」の葉や花から水蒸気蒸留で抽出されます。特に「ローズゼラニウム」と呼ばれる品種は、バラに似た甘く優雅な香りを持つため、香水の原料としても重宝されてきました。
歴史的には、古代エジプトで美肌や若返りのためのオイルとして使われていた記録が残っています。現代でもアロマテラピーの現場では「女性の味方」と呼ばれる精油のひとつです。
◆ 基本情報
精油名 | ゼラニウム |
学名 | Pelargonium graveolens Pelargonium asperum |
科名 | フウロソウ科 |
和名 | 天竺葵(テンジクアオイ)、ニオイテンジクアオイ |
抽出部位 | 葉、花 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
原産国 | エジプト |
オイルの色 | 薄い緑色 |
ノート | ミドル |
香り | バラに似た甘く重たい香りの中に、わずかにグリーン調の香りも残る |
ゼラニウム精油の主な成分と期待できる効果
◆ 主な成分

ゼラニウム精油には以下の成分が多く含まれています。
シトロネロール:フローラルで甘い香り。抗菌作用やリラックス効果。
ゲラニオール:バラに似た香気成分。抗酸化作用や皮膚弾力のサポート。
リナロール:鎮静・抗不安作用。安眠をサポート。
これらが組み合わさることで「心の安定」「ホルモンバランスの調整」「スキンケアへの有用性」など幅広い効果が期待されています。
● シトロネロール:33〜40%
● ゲラニオール:13〜17%
● リナロール:4〜8%
● 蟻酸シトロネリル:〜9%
● イソメントン:5〜6%
● 蟻酸ゲラニル:2〜5%
◆ 心と身体への効果

1. ホルモンバランスを整える
PMS(月経前症候群)や更年期の不調に寄り添う香りとしてよく紹介されます。研究でも、ゼラニウムの香りが女性ホルモンの分泌に関与する可能性が示されています。
2. ストレス・不安の緩和
甘く華やかな香りは自律神経を整え、気持ちを明るく前向きにしてくれます。
3. スキンケア効果
皮脂分泌のバランスを整える働きがあり、脂性肌・乾燥肌の両方に使える万能オイル。ニキビや肌荒れ対策にもおすすめです。
【その他】
・抗菌作用
・抗ウイルス作用
・抗炎症作用
・鎮痛作用
・鎮痙作用
・デオドラント作用
・防虫作用
・自律神経調整作用
・抗うつ作用
・神経強壮作用
・ストレス緩和
・リラックス効果
・緊張を和らげる
・感情の起伏を安定させる
ゼラニウム精油とブレンドの相性が良い精油

【ハーブ系】
クラリセージ
【柑橘系(シトラス)】
オレンジ・スイート、グレープフルーツ、ベルガモット、マンダリン、レモングラス、レモン、ユーカリ・シトリオドラ(レモンユーカリ)
【花系(フローラル)】
ネロリ、パルマローザ、ラベンダー、ローズ
【樹木系(ウッディ)】
ブラックスプルース、ホーウッド、ローズウッド
【スパイス系】
クローブ
【エキゾチック系(オリエンタル)】
イランイラン、サンダルウッド、パチュリ
アロマテラピーのある暮らしを【フレーバーライフ】
ゼラニウムはブレンドのつなぎ役としても優秀です。フローラル系から柑橘系、ハーブ系まで幅広い精油と調和します。特におすすめは以下の組み合わせです。
* ラベンダー精油:安眠やリラックスを深める。
* ベルガモット精油:落ち込んでいる時におすすめ。
* クラリセージ精油:女性特有の不調をやわらげる最強コンビ。
* ローズ精油:ラグジュアリーな香りに。贅沢なスキンケアブレンド。
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おすすめのブレンドレシピと使い方
ゼラニウムを日常に取り入れるのはとても簡単。ここでは初心者でも試せるレシピをご紹介します。
◆ リラックスブレンド
● ゼラニウム:2滴
● ラベンダー:2滴
● オレンジ・スイート:1滴
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◆ PMS対策ブレンド
● ゼラニウム:1滴
● クラリセージ:1滴
● ベルガモット:1滴
● ホホバオイル・クリア:10ml
● 10mlスポイト付き 遮光ガラスボトル
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◆ スキンケアブレンド
● ゼラニウム:1滴
● ローズ、またはフランキンセンス:1滴
● アルガンオイル・クリア、またはホホバオイル・クリア
:10ml
● 10mlスポイト付き 遮光ガラスボトル
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ゼラニウム精油の禁忌、注意点
● 妊娠初期の使用は避けましょう。
● ペットや小さなお子さんの近くでの使用には注意が必要です。
● 高濃度での使用は肌刺激の原因になることがあります。必ず1%以下に希釈して使用しましょう。 「アロマオイルやアロマスプレーって、どのくらい精油を入れればいいの?」 アロマクラフトを始めてみたものの、希釈の濃度に迷う方は多いのではないでしょうか?精油はとてもパワフルな天然成分。 だからこそ、正 ...
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精油は医薬品ではないため、薬の代わりや治療を目的に使用することはできません。当ブログに掲載されているのは一般的な精油の効果・効能であり、使用した人の心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。とはいえ、精油の芳香成分は、心身の健康に良い影響をもたらすことがわかっています。精油を使う際は、ご自身の体調や体質に合わせて取り入れてみてください。