麻には様々な化合物が含まれています。
「ヘンプ?カンナビノイド?よくわからないけど良いらしい」から使うよりも、含有成分の潜在的効果や日本での違法性について知ってから使うほうが、より安心・安全にCBD製品を取り入れることができます。
このページでは、CBD製品でよく目にする用語をまとめています。参考までに・・・。
◇ ヘンプ(麻)、産業用ヘンプ
◇ 大麻草(マリファナ)、医療用大麻
◇ カンナビノイド:Cannabinoid
◇ THC(テトラヒドロカンナビノール)
◇ THCV(テトラヒドロカンナビバリン)
◇ CBD(カンナビジオール)
◇ CBN(カンナビノール)
◇ CBG(カンナビゲロール)
◇ CBC(カンナビクロメン)
◇ CBDV(カンナビジバリン)
◇ テルペン
ヘンプ(麻)、産業用ヘンプ
アサ科アサ属の植物で、THC含有量が0.3%未満の品種をヘンプ(麻)、または産業用ヘンプといいます。
CBD製品や化粧品などにも使われています。ちなみにCBDは大麻草、ヘンプのどちらからも採れます。
日本で販売ができるCBD製品は、ヘンプ由来のもので、かつ大麻草の茎、種子から抽出されたもの、THCを含まないものに限られます。
大麻草(マリファナ)、医療用大麻
アサ科アサ属の植物で、THC含有量が0.3%以上の品種を大麻草(マリファナ)とか医療用大麻といいます。
嗜好品としての大麻草(マリファナ)も医療目的で栽培されている医療用大麻も、同じ麻の有効成分(THC)を活用しています。
日本では大麻草(マリファナ)も医療用大麻も使用することはできません。
カンナビノイド:Cannabinoid
カンナビノイドとは、大麻(カンナビス)から抽出される生理活性物質で、100種類以上が知られています。 CBDを取り入れようとするときに必ず目にするのが、エンドカンナビノイド・システム(ECS)という言葉。 「聞きなれない上に、意味もよくわからない。」と思った方も多いはず。 この記事では ... 続きを見る
THC(テトラヒドロカンナビノール)、CBD(カンナビジオール)、CBN(カンナビノール)は、3大カンナビノイドと呼ばれ、カンナビノイドの主成分です。
ヘンプ(麻)も大麻草(マリファナ)も大麻(カンナビス)ですが、それぞれのTHC含有量は、ヘンプが0.3%未満、大麻草が0.3%以上と違いがあります。
また、カンナビノイドにはCBDのような植物性(フィト)カンナビノイドと、体内で作られる内因性カンナビノイド(エンドカンナビノイド)があり、内因性カンナビノイド(エンドカンナビノイド)は、私たち人間を含む哺乳類に大切な機能であるエンドカンナビノイド・システム(ECS)に影響を与えるものです。
健康維持に不可欠!エンドカンナビノイド・システム(ECS)とは?
THC(テトラヒドロカンナビノール):Δ9-Tetrahydrocannabinol(△9-THC)
麻の主成分で、3大カンナビノイドの1つ。 日本でTHCを含む製品の所持や購入、使用は違法とされています。 THC(テトラヒドロカンナビノール)は、大麻(マリファナ)の主成分で、大麻草の葉や花穂から抽出されます。 同じ大麻草由来 ... 続きを見る
精神活性作用(陶酔感、多幸感など)があり、日本で所持・使用することは禁止(違法)されています。
主な作用は、食欲増進、鎮痛、鎮静、抗がんなど。副作用は依存性、脳・精神への悪影響、吐き気などがあります。
日本では違法のTHC どんな症状や副作用があらわれるの?
THCV(テトラヒドロカンナビバリン):Tetrahydrocannabivarin
麻に含まれるカンナビノイドの一種。THCと名称が似ているので、日本では違法なんじゃないかと思われるかもしれませんが、違法性はありません。 CBDの『アイソレート』、『ブロードスペクトラム』、『フルスペクトラム』というのは、CBDの製造方法のことです。 この製造方法の違いによって、CBDに含まれる成分や価格、期待される効果も違っ ... 続きを見る
THCVはTHCの4分の1程度の精神作用がありますが、体に悪影響を及ぼすような精神作用ではないといわれています。とはいえ、詳細な研究はまだ行われていません。
また、抽出量が少ないため希少で単体で販売されておらず、だいたいフルスペクトラムCBD製品(THCフリー)に含まれています(参考:+WEED【プラスウィード公式】)。
カンナビノイドが複数配合されたフルスペクトラムCBD製品(THCフリー)は、アントラージュ効果(相乗効果)が期待できます。
潜在的な効果は、食欲抑制、THCの作用抑制、抗けいれん、吐き気抑制、骨の成長促進などがああります。
CBD製品のアイソレート、ブロードスペクトラム、フルスペクトラムとは?
CBD(カンナビジオール):Cannabidiol
大麻草(マリファナ)やヘンプ(麻)に含まれるカンナビノイドの一種で3大カンナビノイドの1つ。THCに次いで多く採れるカンナビノイドです。日本での違法性はありません。 日本でもさまざまなCBD製品が販売されるようになり、雑誌やSNSなどでも目にする機会が増えたのではないでしょうか。 この記事では、CBDとはどんなものか、どんな効果や副作用(危険性)があるの ... 続きを見る
CBDオイルやCBDグミ、CBDクリーム、CBDベイプなど、多くの製品が流通しています。
CBDの潜在的な効果として、抗不安、鎮痛、神経保護、抗炎症、抗けいれん、抗がん、吐き気の抑制、抗菌、睡眠補助、骨の成長促進などがあります。THCのような精神作用はありません。
CBD単体(アイソレート)より、CBD以外のカンナビノイドやテルペンが含まれるブロードスペクトラムのほうがアントラージュ効果が期待できます。
お酒やタバコ、カフェインにみられる依存性や禁断症状がなく、副作用については、あらわれたとしても軽度であるとされています。
例:下痢、疲労感、食欲の変化など。また、薬との相互作用の可能性もあるので、治療中や薬を服用中の方は医師や薬剤師に相談することが大切です。
CBDとは?効果、副作用、摂取量、摂取方法【まとめ】
CBN(カンナビノール):Cannabinol
麻に含まれるカンナビノイドの一種で3大カンナビノイドの1つ。日本での違法性はありません。 CBNやCBGは、CBDやTHCに次いで注目されている成分で、希少なカンナビノイドです。 この記事では、CBDとCBN、CBGの違いや、それぞれに期待される効果、さらに、CBDとCBN、CB ... 続きを見る
THCの分解によって生まれる物質で、THCの10分の1程度の精神作用がありますが、THCのような陶酔作用、高揚感は得られません。
CBNは全体の麻に1%程度の割合で存在していて、レアカンナビノイドの1つでもあります。
テルペンとの相性が良いです。
潜在的な効果として、抗菌、抗炎症、鎮痛、鎮静、睡眠補助、神経保護、骨の成長促進などがあります。
CBD、CBN、CBGとは?違いはなに?
CBG(カンナビゲロール):Cannabigerol
麻に含まれるカンナビノイドの一種。日本での違法性はありません。 CBDのテルペン、アントラージュ効果(相乗効果)とは? CBD製品を選ぶ際に、濃度(%)やCBD含有量をみることが多いと思いますが、もう1つ、CBDの効果を引き出す成分として重要なのものに、CBD以外 ... 続きを見る
CBGはCBNと同じく、全体の麻に1%程度の割合で存在していて、レアカンナビノイドの1つでもあります。
THCの働きに近いものがありますが、精神作用はありません。
潜在的な効果として、抗菌、鎮痛、抗炎症、抗うつ、神経保護、鎮痙、抗がん、骨の成長促進などがあります。
テルペンとの相性が良いです。
CBDのテルペン、アントラージュ効果(相乗効果)とは?
CBC(カンナビクロメン):Cannabichromene
麻に含まれるカンナビノイドの一種。日本での違法性はありません。
また、精神作用もありません。
潜在的な効果として、抗菌、抗真菌、鎮痛、抗炎症、抗がん、抗不安、抗うつ、骨の成長促進などがあります。
CBDV(カンナビジバリン):Cannabidivarine
麻に含まれるカンナビノイドの一種。日本での違法性はありません。
また、精神作用もありません。
潜在的な効果として、強い抗けいれん、吐き気抑制があり、海外ではてんかんなどに向けたCBDVベースの薬剤が開発中です。
テルペン
テルペンとは、植物、昆虫、菌類などに含まれる脂溶性の有機化合物の総称です。 karisugi blog内で精油成分について紹介している記事を一覧にまとめました。 精油一覧から成分を見ても良いし、成分から目的の精油を探しても良いです。 ちなみに、テルペンは麻(ヘン ... 続きを見る
α-ピネン、リモネン、リナロール、β-カリオフィレン、ミルセンは大麻品種の多くに含まれているテルペンです。
カンナビノイド自体に香りはなく、大麻の特徴的な香りはテルペンによるもの。
また、テルペンは植物の精油にも多く含まれていて、香りや作用に特徴があります。
ちなみに、精油にもテルペンが含まれているものがあります(ピネン、リモネン、リナロール、カリオフィレン、ミルセン他)。
精油成分 一覧
通販などで "CBDオイル" と検索すると、たくさんの製品やブランド・メーカーがずらりと並び、「どれを選んだら良いのかわからない」「そもそも正しい選び方がわからない」と、結局ページを閉じてしまった ... 続きを見る 自分に合ったCBD摂取量が分からないときに役立つのが、NATURECAN(ネイチャーカン)のCBD摂取量計算機(利用無料。下にスクロールしていくと『あなたに最適なCBD摂取量を知る』でチェックでき ... 続きを見るCBDオイルの選び方、11のおすすめブランド・メーカーを紹介
自分に合ったCBD摂取量が分からない方に朗報!自動計算ツールが便利で使える