花粉症の原因である花粉は、春だけじゃなく夏から秋にも飛散しています。
鼻のムズムズや鼻づまりをスッキリさせたくて、すでにアロマテラピーを取り入れている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ただ、アロマテラピーで使う精油によっては、花粉症対策には向かないものもあるので注意が必要です。
今回は、花粉症対策におすすめの精油とアロマブレンドレシピ、具体的な花粉症ケア、花粉の時期には控えたほうが良い精油についてご紹介します。
花粉症対策におすすめの精油とアロマブレンドレシピ
花粉シーズンによくある鼻のムズムズや鼻づまり、肌のかゆみには、抗炎症作用・粘液溶解作用・免疫調整作用・鎮痛作用・鎮静作用のある精油がおすすめです。
花粉症対策におすすめの精油
ユーカリ・グロブルス
・すーっとしみ通るような香り。
・抗炎症作用、粘液溶解作用、免疫調整作用 ほか。
・粘膜の炎症を鎮め、鼻水・鼻づまりをやわらげる効果が期待できる。
・ユーカリ・ラディアータ、ティートリーで代用可。
ペパーミント
・メントールのすっとした爽やかさと優しい甘さを含んだ香り。
・抗炎症作用、鎮痛作用 ほか。
・鼻づまりや頭痛をやわらげる効果が期待できる。眠気覚まし、リラックスにも◯。
・ローズマリー・シネオールで代用可。
レモン
・フレッシュなレモンの香り。
・抗炎症作用、鎮痛作用、免疫調整作用 ほか。
・集中したいとき、リラックスしたいときに。頭が重だるいときにも◯。
・光毒性があるので肌への使用には注意が必要。心配な方は光毒性の成分「フロクマリン」をある程度取り除いた「レモンFCF(フロクマリンフリー)」の精油がおすすめ。
ラベンダー
・甘酸っぱい花の香り。わずかに草の香りも感じる。
・抗炎症作用、鎮痛作用、免疫力の向上 ほか。
・自律神経のバランスを整えたいとき、疲れやストレスをやわらげたいときに。
カモミール・ジャーマン
・えぐみのある独特の香り。
・抗炎症作用、抗アレルギー作用、鎮静作用 ほか。
・かゆみなど肌の炎症を落ち着かせる効果が期待できる。
・キク科アレルギーのある方は注意が必要。
呼吸が楽になる〜スッキリアロマブレンドレシピ
花粉症対策におすすめの精油を使ったアロマブレンドレシピです。芳香浴や手作りアロマスプレー、アロマオイルに...。
ブレンドレシピ1
〜フレッシュな松のような香り〜
・ティートリー:2滴
・ユーカリ・グロブルス:2滴
ブレンドレシピ2
〜ミントと柑橘の爽やかな香り〜
・ペパーミント:1滴
・ユーカリ・ラディアータ:3滴
ブレンドレシピ3
〜スッキリとしたハーブ系の香り〜
・ラベンダー:2滴
・ローズマリー・シネオール:2滴
アロマテラピーで花粉症ケア
花粉シーズンは、鼻水・鼻づまりで自然と口呼吸になりませんか。口呼吸だと鼻呼吸より十分な酸素が取り込めません。そのため、頭がぼーっとして集中力が低下したり、よく眠れなかったり、イライラしたりします。
こんなときにおすすめなのが、芳香浴などを用いたアロマケアです。
アロマ芳香浴
芳香浴は、アロマディフューザーを使ってお部屋に香りを広げる方法や、マグカップに入れたお湯に精油を入れて香りを吸う方法があります。
アロマディフューザーを使う場合は『スッキリアロマブレンドレシピ』の滴数をそのまま使えます。マグカップで吸入するときは、ブレンドレシピの滴数から1滴ずつ減らして合計3滴にして使ってください。
精油の扱いに慣れていない方には、花粉症対策に効果的な精油がブレンドされた「ブレンドエッセンシャルオイル」もあります。
香りが整えられているので、アロマシールやマスク、ハンカチに1〜2滴たらして香りを吸い込む芳香浴が手軽にできますよ。
パーソナルスペースで芳香浴を楽しみたい方には、小型サイズのアロマディフューザーが役立ちます。 お部屋いっぱいに香りを拡散できるアロマディフューザーもありますが、アロマの香りは万人受けするものではなく、香りの好みも人それぞれ。なので、周りに配慮するという意味でも、パーソナルスペースで楽しめる小型 ...
持ち運びできるアロマディフューザーで、いつでもリラックス&リフレッシュ!
アロマ化粧水
お肌がかゆいというときは、カモミール・ジャーマンを使ったアロマ化粧水を試してみてください。
スプレーボトルにグリセリン、精油の順に入れて、ふたをしてよくふり混ぜたら完成です。
洗顔後やお風呂上がりに、顔・体にスプレーします。
※ お肌にかゆみや赤み、刺激を感じたら使用を中止し、ぬるま湯か水で洗い流してください。
※ アロマ化粧水は2〜3週間以内に使い切ってください。冷蔵庫保管も可。
アロマスプレー
レモン、ユーカリ、ペパーミント、ラベンダー、ティートリーがバランスよくブレンドされたアロマスプレーは、マスクの除菌や空間の浄化に適したアイテムです。
また、頭がぼーっとしてスッキリしないときは、水で濡らしたタオルにスプレーしておでこや鼻を冷やすと気持ち良いですよ。
ロールオンアロマ×ツボ押し
アロマイオルを小分けにして持ち歩けるロールオンボトルは、部分的に少量だけ使いたいときに重宝します。
ロールオンボトルにホホバオイル・クリア(またはスクワラン)と精油を入れたら、ローラー部分をしっかりはめてよく振り混ぜます。これでロールオンアロマの完成です。
鼻詰まりがつらいときや、呼吸をスッキリさせたいときは鼻の下や、首〜デコルテに擦り込むように塗ります。また、こめかみや肩周りに塗ると、痛みやコリの緩和に役立ちますよ。
鼻水や鼻づまりをやわらげてくれるツボ「攅竹(さんちく)」と「迎香(げいこう)」を押すのも効果的です。
自分が気持ちいいと思う力加減でツボ押ししてみてください。アロマの香りを感じながら同時に行うと、相乗効果が期待できそうです♪
花粉シーズンには控えたほうが良い精油
花粉症対策にアロマテラピーを試したのに、逆効果になってしまったらガッカリですよね。
今まで問題なく使えた精油が、花粉シーズンにスキンケアで使ったらお肌がチクチクしたり、なんだか体に合わなくなった...。
そんな経験をしたことはないでしょうか。もしかしたらそれは、花粉症の原因となる花粉の種類と、使った精油の種類が関係しているかもしれません。
そんなときは、どの花粉にアレルギーがあるか、なんの精油を使ったかもう一度テェックしてみてください。
例えば、イネ科アレルギーの方はイネ科に属する精油(レモングラス、パルマローザなど)は控えたほうが良い、ブタクサやヨモギアレルギーの方はキク科に属する精油(カモミール、ヘリクリサム)は控えたほうが良い、など花粉シーズンによって注意したい精油がいくつかあります。
● ヒノキ科精油;サイプレス、ジュニパー、シダーウッド・バージニア、ヒノキ
● イネ科精油;レモングラス、パルマローザ、シトロネラ、ベチバー
● キク科精油;カモミール・ローマン、カモミール・ジャーマン、ヘリクリサム(イモーテル)、ヤロウ
ヒノキ花粉は2〜6月中旬まで、イネ花粉は3〜10月いっぱい、キク花粉は8〜10月いっぱいまで飛散しています。
花粉症の方が全員、これらの精油に反応するとは限りませんが、念のため、それぞれの花粉が飛散する時期には控えたほうが無難だということです。
ちなみにKarisugiは、スギ科・イネ科・ヒノキ科・キク科で花粉症の症状があるので、真冬以外ほぼ花粉症ということになりますが、これらの精油を使って症状がひどくなったという経験はありません。ただ、花粉シーズンはこれらの精油に注意しながら使うようにはしています。
まとめ
花粉症対策におすすめの精油とアロマブレンドレシピ、具体的な花粉症ケア、花粉の時期には控えたほうが良い精油についてご紹介しました。
少しでも花粉シーズンを快適に過ごしたいときのお供に、アロマテラピーを取り入れてみてはいかがでしょう。
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この記事を書いた人
主にアロマテラピーやCBDを用いたセルフケアに関する記事を発信。医療系、アロマテラピー、CBDの資格保持。人間の大敵「ストレス」を緩和する方法やアイテムを紹介している。ほかにも美容・健康、資格に関することなどのんびり更新中。