夏の外出後やアウトドア帰り、ふと気づくと肌がヒリヒリ…それ、日焼けかもしれません。
そんなときに頼れるのが、自然の恵み「アロマ精油」。日焼け後の肌をやさしくケアしながら、気持ちまでリフレッシュしてくれる心強いアイテムです。
この記事では、精油を使った日焼け後のアロマケア方法や、おすすめのクーリング商品をご紹介します。
▷ 日焼け後の肌に起こる変化
▷ 紫外線が肌に与える影響
▷ 日焼け直後のNG行動
▷ 日焼け後におすすめのアロマ精油と使い方
▷ 日焼け肌へのアロマケア方法
・アロマミスト(スプレー)でクールダウン&保湿
・アロマ冷湿布でクーリング
・アロマジェルでひんやり&保湿
・アロマオイルで乾燥した肌を保湿
▷ 日焼け後におすすめのクーリンググッズ5選
1. Perfect Potion パーフェクトポーション クールミント ボディスプレー
2. Seabreeze シーブリーズ 全身薬用ローション
3. メイコー化粧品 アフターサンケア ボディジェル
4. コーセー エスカラット -4℃ 極寒タオル
5. numbuzin ナンバーズイン シートマスク
▷ まとめ
▷ 今回ご紹介した材料
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日焼け後の肌に起こる変化

日焼けは皮膚にとって軽度の火傷(炎症)にあたり、以下のような変化が起こります。
● 赤み・ヒリヒリ感
紫外線B波(UV-B)による急性の炎症反応です。血管が拡張し、肌が赤くなり、熱をもったり、ヒリヒリとした痛みを伴います。サンバーンと呼ばれる状態です。
● 乾燥とつっぱり感
紫外線は肌の角質層のバリア機能を破壊します。水分が蒸発しやすくなり、肌は乾燥してごわつきやすくなります。放っておくと、肌荒れや粉ふきの原因に。
● 肌のくすみ・色素沈着
紫外線によってメラノサイトが刺激され、メラニン色素が大量に作られます。その結果、数日〜数週間後にくすみやシミとして残ってしまうことも。
● 皮むけ・かゆみ
数日後に古くなった角質がはがれ落ち、皮がむけることがあります。これは自然なターンオーバーの一環ですが、乾燥と刺激によってかゆみが生じやすくなります。
紫外線が肌に与える影響

紫外線には主に「UV-A」と「UV-B」の2種類があり、どちらも肌に異なるダメージを与えます。
● UV-A(長波長紫外線)
・肌の奥(真皮)にまで届く。
・コラーゲンやエラスチンを破壊し、シワやたるみの原因に。
・雲や窓ガラスを通過するので、室内でも油断大敵。
・長年浴びることで「光老化」が進行する。
● UV-B(中波長紫外線)
・肌の表面(表皮)に強く作用。
・日焼け・赤み・炎症・シミの主な原因。
・急性のダメージをもたらしやすく、短時間の外出でも強い影響が出ることがある。

日焼け直後のNG行動

日焼け直後は「とにかく冷やしたい!」「保湿しなきゃ!」と思いますが、やり方を間違えると逆効果になることも。以下の行動には要注意です。
熱いお湯でシャワーを浴びる
日焼けした肌はすでに炎症状態。熱いお湯で刺激すると、さらに炎症が悪化し、赤みやヒリヒリが長引きます。シャワーはぬるめ(35〜37℃)のお湯で優しく洗いましょう。
氷や保冷剤を直接肌に当てる
冷やすことは正解ですが、氷や冷却ジェルを肌に直接当てると、刺激が強すぎて凍傷のようなダメージを与えることも。清潔な布やガーゼで包んで使いましょう。
肌をゴシゴシ洗う・こする
皮膚のバリア機能が低下しているため、摩擦はNG。泡で包むようにやさしく洗い、拭くときもポンポンと押さえるようにタオルドライを。
そのまま放置
「冷やしたからOK」と思って何もしないと、乾燥やシミ、肌荒れの原因になります。炎症が落ち着いたら、低刺激の保湿ケアやアロマミストでしっかりケアを。
柑橘系精油を塗る
一部の精油(特にベルガモット・レモン・ライムなど)には光毒性があり、紫外線に反応してシミや赤みの原因になることがあります。
光毒性:精油に含まれる成分が紫外線と反応し、色素沈着などを引き起こす現象。


日焼け後におすすめのアロマ精油と使い方

日焼け後の肌は非常に敏感で乾燥しやすく、適切なクールダウンと保湿ケアが欠かせません。ここからは、日焼け肌に優しく寄り添うアロマ精油と使い方、ケア方法、さらにおすすめのクーリンググッズをご紹介します。
精油名 | 特徴・作用 | おすすめの使い方 |
ラベンダー | 抗炎症・鎮静・皮膚再生を サポート | 化粧水やミストに数滴、またはアロマ 冷湿布に |
ティートリー | 抗菌・抗炎症作用があり、 肌荒れ防止に◎ | 精製水に混ぜてミストに、またはボデ ィジェルに数滴 |
カモミール・ローマン | 赤みやかゆみを和らげる | キャリアオイルに混ぜてトリートメン トに |
フランキンセンス | 肌の修復や保湿、老化予防 にも期待 | 保湿クリームに混ぜてナイトケアに活 用 |
ペパーミント | クールダウン、爽快感を与 える | アロマミストやアロマジェル、冷タオ ルに数滴(※ 刺激に注意) |

肌老化の原因の7割は紫外線による光老化といわれていますが、この光老化対策には抗酸化作用のある精油が効果的。ラベンダーのほか、パルマローザやジュニパー、ネロリ、プチグレンがそれにあたります。 加齢とともに気になり始めるシワ、たるみ、くすみ…。 年齢肌の悩みには、単なる保湿ケアだけでは物足りないと感じる方も多いのではないでしょうか? そんなとき注目したいのが「メディカルアロマ」。 メディカル ...
(参照:<香り>はなぜ脳に効くのか〜アロマテラピーと先端医療)
そこに、フランキンセンスやゼラニウム、レモンをブレンドすることで、肌の回復やエイジングケアにも役立ちます。
メディカルアロマで本格エイジングケア|年齢肌に効く精油ブレンドとフェイストリートメント法
落ち着いてきたら、フランキンセンス、ゼラニウム、ラベンダー、レモンで傷ついた肌の修復を。と使い分けても良いですね。

日焼け肌へのアロマケア方法

アロマミスト(スプレー)でクールダウン&保湿
30mlスプレー容器(遮光ガラス推奨)に、グリセリン
3ml+精製水
27ml+精油9滴を入れて、よく混ぜます。
赤みやほてりに、シュッとひと吹きでクールダウン&保湿。外出先にも持ち運びやすく便利!
冷蔵庫で冷やしてから使っても気持ち良いですよ。使う前によく振ってからスプレーしてください。
作ったアロマミスト(スプレー)は冷暗所で保管(冷蔵庫保管OK)し、2週間以内に使い切りましょう。
お肌に異常がある場合は使用を中止し、水かぬるま湯で洗い流してください。
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アロマ冷湿布でクーリング
洗面器の水に精油を1〜2滴落とし、タオルを浸して絞ります。
冷蔵庫で冷やすと、即席クーリングシートに!精油が直接肌につかないように注意してください。
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アロマジェルでひんやり&保湿
アロエベラジェルにラベンダーやカモミールの精油を1%濃度(精油の希釈濃度を見る >>)で加えます。
ひんやり保湿と鎮静を兼ねたジェルが完成!顔・首・デコルテ・背中にも◎。
アロマオイルで乾燥した肌を保湿
肌の赤みやヒリヒリ感など、炎症が落ち着いたタイミングで行いたいのが、手作りアロマオイルの塗布です。日焼けした肌はひどく乾燥し、シミやシワになりやすい状態なので、しっかり肌を保湿しましょう。
30mlオイルボトル容器(遮光ガラス推奨)に、ホホバオイル・クリア
orスイートアーモンドオイル
を30ml+ラベンダー精油5滴+ペパーミント精油1滴を入れ、よく混ぜます。
これを日焼け後の肌に、少量ずつ薄くのばすように塗布します。
※ 精油とキャリアオイルが分離しやすいので、使う前によく振ってください。
作ったアロマオイルは冷暗所で保管し、1〜2ヶ月以内に使い切りましょう。
ホホバオイルは冷蔵庫で保管するとガッチリ固まってしまうので、常温で日光の当たらない場所で保管しましょう。
お肌に異常がある場合は使用を中止し、水かぬるま湯で洗い流してください。
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日焼け後におすすめのクーリンググッズ5選
Perfect Potion パーフェクトポーション クールミント ボディスプレー
植物由来の天然メントールや、ハッカ、ペパーミント、ユーカリなどの天然精油を配合した、爽やかなアロマが香るクーリングアロマスプレー(冷感ミスト)。全身に使えます。
Seabreeze シーブリーズ 全身薬用ローション
全身に使える薬用ローション。肌を清潔に整え、肌をクールにひきしめてくれます。スーッとした爽快なつけ心地です。
メイコー化粧品 アフターサンケア ボディジェル
日焼け後の肌の保湿に。すーっとなじんでベタつきません。日本原産15種の植物エキス使用、日々のスキンケアとしても使えるマルチなボディジェルです。
コーセー エスカラット -4℃ 極寒タオル
外出時やレジャー後のクールダウンに最適!-4℃のひんやりがずっと続く大判タオル。個包装タイプで持ち運びにも便利です。
numbuzin ナンバーズイン シートマスク
赤みや乾燥が気になるときの即効ケアにおすすめのアイテム。気持ち良い冷感と水分感で火照った肌をクーリングしてくれます。ティーツリー葉エキス・ティーツリー油配合でナチュラルな香り。
まとめ
日焼け後の肌は、見た目以上にデリケート。まずはしっかり冷やして炎症を抑えること、そしてやさしく保湿しながら回復をサポートすることが大切です。
アロマ精油を取り入れたナチュラルケアなら、肌にも心にもやさしい癒しの時間をプラスできます。
あなたの肌状態に合わせて、ぜひ心地よいケアを見つけてみてくださいね。
今回ご紹介した材料
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この記事を書いた人

主にアロマテラピーやCBDを用いたセルフケアに関する記事を発信。医療系、アロマテラピー、CBDの資格保持。人間の大敵「ストレス」を緩和する方法やアイテムを紹介している。ほかにも美容・健康、資格に関することなどのんびり更新中。