アロマで日焼け後の肌を癒す!おすすめ精油&使い方、冷却グッズを紹介

ひまわりで顔を隠す女性

夏の外出後やアウトドア帰り、ふと気づくと肌がヒリヒリ…それ、日焼けかもしれません。

そんなときに頼れるのが、自然の恵み「アロマ精油」。日焼け後の肌をやさしくケアしながら、気持ちまでリフレッシュしてくれる心強いアイテムです。

この記事では、精油を使った日焼け後のアロマケア方法や、おすすめのクーリング商品をご紹介します。

 

日焼け後の肌に起こる変化

日焼けした肌

日焼けは皮膚にとって軽度の火傷(炎症)にあたり、以下のような変化が起こります。

赤み・ヒリヒリ感
紫外線B波(UV-B)による急性の炎症反応です。血管が拡張し、肌が赤くなり、熱をもったり、ヒリヒリとした痛みを伴います。サンバーンと呼ばれる状態です。

乾燥とつっぱり感
紫外線は肌の角質層のバリア機能を破壊します。水分が蒸発しやすくなり、肌は乾燥してごわつきやすくなります。放っておくと、肌荒れや粉ふきの原因に。

肌のくすみ・色素沈着
紫外線によってメラノサイトが刺激され、メラニン色素が大量に作られます。その結果、数日〜数週間後にくすみやシミとして残ってしまうことも。

皮むけ・かゆみ
数日後に古くなった角質がはがれ落ち、皮がむけることがあります。これは自然なターンオーバーの一環ですが、乾燥と刺激によってかゆみが生じやすくなります。

紫外線が肌に与える影響

窓から外を眺める女性

紫外線には主に「UV-A」と「UV-B」の2種類があり、どちらも肌に異なるダメージを与えます。

UV-A(長波長紫外線)
・肌の奥(真皮)にまで届く
・コラーゲンやエラスチンを破壊し、シワやたるみの原因に
雲や窓ガラスを通過するので、室内でも油断大敵。
・長年浴びることで「光老化」が進行する。

UV-B(中波長紫外線)
・肌の表面(表皮)に強く作用。
日焼け・赤み・炎症・シミの主な原因
・急性のダメージをもたらしやすく、短時間の外出でも強い影響が出ることがある。

Karisugi
紫外線は肌の老化の約80%の原因と言われており、日常的なケアや防御が非常に大切です。

日焼け直後のNG行動

バツ

日焼け直後は「とにかく冷やしたい!」「保湿しなきゃ!」と思いますが、やり方を間違えると逆効果になることも。以下の行動には要注意です。

熱いお湯でシャワーを浴びる
日焼けした肌はすでに炎症状態。熱いお湯で刺激すると、さらに炎症が悪化し、赤みやヒリヒリが長引きます。シャワーはぬるめ(35〜37℃)のお湯で優しく洗いましょう。

氷や保冷剤を直接肌に当てる
冷やすことは正解ですが、氷や冷却ジェルを肌に直接当てると、刺激が強すぎて凍傷のようなダメージを与えることも。清潔な布やガーゼで包んで使いましょう。

肌をゴシゴシ洗う・こする
皮膚のバリア機能が低下しているため、摩擦はNG。泡で包むようにやさしく洗い、拭くときもポンポンと押さえるようにタオルドライを。

そのまま放置
「冷やしたからOK」と思って何もしないと、乾燥やシミ、肌荒れの原因になります。炎症が落ち着いたら、低刺激の保湿ケアやアロマミストでしっかりケアを。

柑橘系精油を塗る
一部の精油(特にベルガモット・レモン・ライムなど)には光毒性があり、紫外線に反応してシミや赤みの原因になることがあります。
光毒性:精油に含まれる成分が紫外線と反応し、色素沈着などを引き起こす現象。

日焼け後の肌は「熱い・痛い・乾く・弱る」というサイクルに入っています。そこにさらに強い刺激を加えると、シミ・しわ・ごわつきなどの慢性的な肌トラブルにつながる可能性も。
Karisugi
Karisugi
正しいアフターケアを知っておくことで、肌の回復力を高め、美しい素肌を守ることができます。

日焼け後におすすめのアロマ精油と使い方

精油

日焼け後の肌は非常に敏感で乾燥しやすく、適切なクールダウンと保湿ケアが欠かせません。ここからは、日焼け肌に優しく寄り添うアロマ精油と使い方、ケア方法、さらにおすすめのクーリンググッズをご紹介します。

精油名特徴・作用おすすめの使い方
ラベンダー抗炎症・鎮静・皮膚再生を
サポート
化粧水やミストに数滴、またはアロマ
冷湿布に
ティートリー抗菌・抗炎症作用があり、
肌荒れ防止に◎
精製水に混ぜてミストに、またはボデ
ィジェルに数滴
カモミール・ローマン赤みやかゆみを和らげるキャリアオイルに混ぜてトリートメン
トに
フランキンセンス肌の修復や保湿、老化予防
にも期待
保湿クリームに混ぜてナイトケアに活
ペパーミントクールダウン、爽快感を与
える
アロマミストやアロマジェル、冷タオ
ルに数滴(※ 刺激に注意)
Karisugi
いずれも精油の原液を肌に直接つけないよう注意し、必ず希釈して使いましょう。

肌老化の原因の7割は紫外線による光老化といわれていますが、この光老化対策には抗酸化作用のある精油が効果的。ラベンダーのほか、パルマローザジュニパーネロリプチグレンがそれにあたります。
(参照:<香り>はなぜ脳に効くのか〜アロマテラピーと先端医療) 
 
そこに、フランキンセンスゼラニウムレモンをブレンドすることで、肌の回復やエイジングケアにも役立ちます。

日焼け直後のヒリヒリした肌には、ラベンダーとペパーミントを。
落ち着いてきたら、フランキンセンス、ゼラニウム、ラベンダー、レモンで傷ついた肌の修復を。と使い分けても良いですね。
Karisugi

日焼け肌へのアロマケア方法

アロマクラフト

アロマミスト(スプレー)でクールダウン&保湿

30mlスプレー容器(遮光ガラス推奨)に、グリセリン3ml+精製水27ml+精油9滴を入れて、よく混ぜます。

赤みやほてりに、シュッとひと吹きでクールダウン&保湿。外出先にも持ち運びやすく便利!

冷蔵庫で冷やしてから使っても気持ち良いですよ。使う前によく振ってからスプレーしてください。 

作ったアロマミスト(スプレー)は冷暗所で保管(冷蔵庫保管OK)し、2週間以内に使い切りましょう。

お肌に異常がある場合は使用を中止し、水かぬるま湯で洗い流してください。

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アロマ冷湿布でクーリング

洗面器の水に精油を1〜2滴落とし、タオルを浸して絞ります。

冷蔵庫で冷やすと、即席クーリングシートに!精油が直接肌につかないように注意してください。

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アロマジェルでひんやり&保湿

アロエベラジェルにラベンダーやカモミールの精油を1%濃度(精油の希釈濃度を見る >>)で加えます。

ひんやり保湿と鎮静を兼ねたジェルが完成!顔・首・デコルテ・背中にも◎。

アロマオイルで乾燥した肌を保湿

肌の赤みやヒリヒリ感など、炎症が落ち着いたタイミングで行いたいのが、手作りアロマオイルの塗布です。日焼けした肌はひどく乾燥し、シミやシワになりやすい状態なので、しっかり肌を保湿しましょう。

30mlオイルボトル容器(遮光ガラス推奨)に、ホホバオイル・クリアorスイートアーモンドオイルを30ml+ラベンダー精油5滴+ペパーミント精油1滴を入れ、よく混ぜます。

これを日焼け後の肌に、少量ずつ薄くのばすように塗布します。
※ 精油とキャリアオイルが分離しやすいので、使う前によく振ってください。

作ったアロマオイルは冷暗所で保管し、1〜2ヶ月以内に使い切りましょう。
ホホバオイルは冷蔵庫で保管するとガッチリ固まってしまうので、常温で日光の当たらない場所で保管しましょう。
お肌に異常がある場合は使用を中止し、水かぬるま湯で洗い流してください。

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日焼け後におすすめのクーリンググッズ5選

Perfect Potion パーフェクトポーション クールミント ボディスプレー

植物由来の天然メントールや、ハッカ、ペパーミント、ユーカリなどの天然精油を配合した、爽やかなアロマが香るクーリングアロマスプレー(冷感ミスト)。全身に使えます。

Seabreeze シーブリーズ 全身薬用ローション

全身に使える薬用ローション。肌を清潔に整え、肌をクールにひきしめてくれます。スーッとした爽快なつけ心地です。

メイコー化粧品 アフターサンケア ボディジェル

日焼け後の肌の保湿に。すーっとなじんでベタつきません。日本原産15種の植物エキス使用、日々のスキンケアとしても使えるマルチなボディジェルです。

コーセー エスカラット -4℃ 極寒タオル

外出時やレジャー後のクールダウンに最適!-4℃のひんやりがずっと続く大判タオル。個包装タイプで持ち運びにも便利です。

numbuzin ナンバーズイン シートマスク

赤みや乾燥が気になるときの即効ケアにおすすめのアイテム。気持ち良い冷感と水分感で火照った肌をクーリングしてくれます。ティーツリー葉エキス・ティーツリー油配合でナチュラルな香り。

 

まとめ

日焼け後の肌は、見た目以上にデリケート。まずはしっかり冷やして炎症を抑えること、そしてやさしく保湿しながら回復をサポートすることが大切です。

アロマ精油を取り入れたナチュラルケアなら、肌にも心にもやさしい癒しの時間をプラスできます。

あなたの肌状態に合わせて、ぜひ心地よいケアを見つけてみてくださいね。 
 

今回ご紹介した材料

 

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この記事を書いた人

この記事を書いた人Karisugi
主にアロマテラピーやCBDを用いたセルフケアに関する記事を発信。医療系、アロマテラピー、CBDの資格保持。人間の大敵「ストレス」を緩和する方法やアイテムを紹介している。ほかにも美容・健康、資格に関することなどのんびり更新中。

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