お部屋をやさしく包み込むアロマの香りと、ゆらめく炎の癒しを同時に楽しめる「ソイアロマキャンドル」。
大豆由来のワックスを使用するため、パラフィンキャンドルよりも環境や体にやさしく、ススが出にくいのも魅力です。
今回は、写真付きでソイアロマキャンドルの作り方をステップごとに解説。さらに、香りづけにおすすめの精油のブレンドレシピや、上手な使い方、注意点などまとめてご紹介します。
自分用にはもちろん、プレゼントにもぴったりなオリジナルキャンドル作りに挑戦してみませんか?
▷ ソイアロマキャンドルとは?
 ▷ 手作りソイアロマキャンドルに必要な材料と道具
 ▷ ソイアロマキャンドルの作り方【写真付きステップ解説】
 ▷ おすすめの精油&ブレンドレシピ
 ▷ ソイアロマキャンドルの上手な使い方
 ▷ ソイアロマキャンドル使用時の注意点
 ▷ 手作りソイアロマキャンドルの使用期限、捨て方
 ▷ まとめ
ソイアロマキャンドルとは?

ソイアロマキャンドルは、大豆油を原料としたソイワックスと精油(エッセンシャルオイル)を使ったキャンドルで、自然由来のやさしい香り立ちが特徴です。
燃焼温度が低く、精油の香りもやわらかく広がるため、アロマテラピーにも最適。空間や空気の浄化効果も期待できるおすすめアイテムなんです。 ホワイトセージはアメリカ・カリフォルニア州で育つ多年草で、たくさんの日光と乾燥した地を好みます。  古くからネイティブアメリカンが儀式で使用してきたことで知られ、セージの中でも特に強い浄化力を持つと言 ...
 
ホワイトセージは浄化に効果的?精油の効能や使い方、おすすめキャンドルをまとめて紹介!
また、溶けたワックスは肌に塗ってマッサージオイルとして使えるものもあり、使い方の幅が広がります。 ナチュラル志向の方に人気のソイアロマキャンドル。 実は、肌に使える“マッサージキャンドル”としても注目されています。 今回は、ソイアロマキャンドルをマッサージオイルとして使う方法や注意点、自作する際の ...
 
ソイアロマキャンドルは肌にも使える?マッサージオイルとしての活用法と注意点
手作りソイアロマキャンドルに必要な材料と道具

* ソイワックス ソフト:80g
 * 精油:合計80滴
 * 座金付きキャンドル芯:1本
 * 割り箸
 * 耐熱容器(ガラスジャーや陶器など)
 * オイルウォーマーピッチャー(湯煎の場合は鍋と耐熱ボウル使用)
 * ティーライトキャンドル
 * 温度計、計り、かくはん棒、マッチ or チャッカマン
 * ミニはさみ、またはキャンドル芯専用のはさみ
◆ ソイワックス
ソイワックスは、大豆由来の天然植物性ワックスです。 炎の揺らぎと香りを楽しむアロマキャンドル。ここで気になるのが、キャンドル素材の成分です。    パラフィンワックスでできたアロマキャンドルは、使用中や使用後に、喉の痛みや頭痛などが起こることがあります ...
 有害物質を含まず、アレルギーの心配が少ないことから、キャンドル作りやワックスバー作りの材料として人気があります。
 
パラフィンキャンドルは喉が痛くなる?おすすめのアロマキャンドルは?
ソイワックスで作ったキャンドルは、空間・空気の浄化や消臭効果が期待でき、ススも出にくいのでお部屋や浴室でも使いやすいです。
今回は、ガラス等の容器に流し入れるのに適したソイワックス ソフトを使います。
 
◆ 精油
100%天然の精油(エッセンシャルオイル)を使います。 手作りソイアロマキャンドルを作る場合、使用するソイワックスに対して精油濃度は5%が目安です。    アロマキャンドルに必要な精油の量(滴数)は、下記の方法で計算できます。  (ソイワックスのg数 ×  ...
 精油濃度は、使用するソイワックスに対して5%が目安です。
 今回は80gのソイワックスに対し、80滴使います。
 
手作りアロマキャンドルに必要な精油濃度(量、滴数)は?
◆ 座金付きキャンドル芯
手作りキャンドルの必需品。ロウ通し済み、芯処理済み、座金付きのものが扱いやすくおすすめです。
 
◆ 割り箸
キャンドル芯の固定に使います。
 ※ 芯固定用ホルダーがある場合は割り箸不要です。
◆ ガラス容器または缶
蓋つきのガラス容器や缶(いずれも耐熱性のもの)がおすすめ。
 蓋つきのものはキャンドルをほこりから守れて持ち運びがしやすいです。また、蓋をかぶせるだけでキャンドルの火が消せます。
 ジャムの空き瓶でも代用できますよ。キャンドルを使い終わった後は再利用するも良し、小物入れにするも良しです。
◆ マッチ or チャッカマン
キャンドルの点灯に。どちらを使ってもOKです。
 ・マッチのメリット;雰囲気を楽しめる。
 ・チャッカマンのメリット;キャンドル芯への点灯が楽。マッチを消すときのような煙・においが出ない。ゴミも出ない。
◆ オイルウォーマー ピッチャー
小さいキャンドルなら、オイルウォーマーピッチャーでも作れます。ソイワックスを溶かすときにあると便利です。
 電子レンジで溶かすより時間はかかりますが、持ち手があるので扱いやすく、キャンドルのほかクリーム作りにも重宝します。
 
◆ ティーライトキャンドル
オイルウォーマー ピッチャーを温めるときに使います。
 
◆ 計り
今回はソイワックスの計量に使います。アロマクラフト作りの必需品です。
 
◆ かくはん棒
ソイワックスをかき混ぜたり、精油と混ぜるときに使います。アロマスプレーやアロマオイルを手作りするときにも、あると便利なアイテムです。
 
◆ ミニはさみ、またはキャンドル芯専用のはさみ
キャンドル芯を適度な長さにカットするときに使います。キャンドル芯専用のはさみがないときは100均のミニはさみで代用します。
 
 
  
 「1から材料を揃えるのがめんどう」という方には、アロマキャンドルを自作できる手作りキットがおすすめ。レシピ付きなので初心者でも挑戦しやすい!
 ジェルキャンドルやボタニカルキャンドルなど、華やかなキャンドルを簡単に作ることができますよ。初心者の方や自由研究の工作にも人気です。
ソイアロマキャンドルの作り方【写真付きステップ解説】
1. ガラス容器の中にキャンドル芯をセットし、割り箸で芯をはさんでまっすぐに固定します。

2. オイルウォーマー ピッチャーにソイワックス80gを入れて、ティーライトキャンドルに火をつけて温めます。

3. 3〜4分で溶け始めるので、かくはん棒か割り箸でかき混ぜながら溶かします。液状になるまで溶かします。

4. ソイワックスが完全に溶けたら(温度は約70℃目安)ティーライトキャンドルの火を消し、粗熱が取れるまで冷まします。

5. 熱いうちに精油を入れると、すぐに香りが飛んでしまうので、粗熱がとれてから(温度が60〜65℃くらい)精油を入れて、かき混ぜます。

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6. 溶けたソイワックスをゆっくりとガラス容器に流し入れ、芯がずれないように固定しながら自然に固めます。


7. 固まったら、キャンドル芯を5〜7mmくらい残してカットして、完成です。


8. 蓋つきの容器はホコリも入りにくく保管しやすいです。また、アロマの香りは時間が経つごとに薄れていきますが、蓋をかぶせることで香りも飛びにくくなります。

使ったオイルウォーマー ピッチャーと器具はきれいに洗っておきましょう。 Karisugiこの記事では、キャンドル作りでソイワックスを溶かすために使う『オイルウォーマー ピッチャー』に残った、ロウの落とし方についてご紹介しています。 オイルウォーマー ピッチャーについたロウ ...
 
オイルウォーマー ピッチャーについたロウの落とし方〜ソイワックスの場合
余談ですが、手持ちのガラス瓶で、何グラムのソイアロマキャンドルが作れるのかわからないとき、ありませんか。
 簡単な計り方があります。↓↓

水を入れたガラス瓶の重さが194gで、水を捨てた重さが112gの場合、
 194 - 112 = 82
 約80gが必要なソイワックスの量になります。
手持ちのガラス瓶に対して、必要なソイワックスの量がわからないときの参考までに...。
おすすめの精油&ブレンドレシピ

● リラックス系(就寝前に)
 * オレンジ・スイート:36滴
 * ラベンダー:28滴
 * ゼラニウム:16滴
● リフレッシュ系(朝〜昼に)
 * レモン:40滴
 * ペパーミント:24滴
 * ローズマリー・シネオール:16滴
● エレガント系(特別な日)
 * ベルガモット:40滴
 * イランイラン:28滴
 * パチュリ:12滴
ソイアロマキャンドルの上手な使い方
1. 芯の根元から火をつける。

2. 初回は長めに燃やす。

→ 表面全体が溶けるまで(1〜3時間)灯すことで、キャンドルの外側まできれいに溶けます。 手作り、または市販のアロマキャンドルを使ってみたはいいけれど、キャンドルの外側が溶けず、真ん中だけへこんでしまって、きれいにキャンドルを使い切ることができなかった経験はないでしょうか。 この記事では、 ...
 
『キャンドルの外側が溶けない』『真ん中だけへこむ』原因と対処法
3. 火を消すときはピンセットorふたを使う。

4. 芯を短くカット。

→ 炎が安定し、ススも出にくくなります。
5. 使用後は、キャンドルに付着したホコリや残りカスなどをきれいに取り除きます。

ソイアロマキャンドル使用時の注意点

● 直射日光が当たる場所や高温・多湿を避けて保管しましょう(劣化・変色防止)。
 ● 強い香りの芳香剤の近くに置かないようにしましょう(においがうつらないようにする)。
 ● 周りに燃えやすい物を置かないようしましょう。精油も引火性があるのでキャンドルの近くに置かないようにしましょう。
 ● カーテンから離し、火の動かない静かな場所で使いましょう。
 ● 定期的に換気を行いましょう。
 ● キャンドルから離れるときや、寝るときは火を消しましょう。
 ● 子供やペットの手が届かないところで使いましょう。 
  
手作りソイアロマキャンドルの使用期限、捨て方
手作りアロマキャンドルの使用期限は、手作りの場合は半年〜1年以内が目安です。
精油も使っているので長期保管には向きません。
経年劣化も考えると、手作りまたは市販品を購入する場合、大量に作ったりまとめ買いするより、半年〜1年以内に使い切れる分だけ作る(買う)ほうが良いですね。
また、ロウは燃えるゴミで、ガラス容器は燃えないゴミ(不燃ゴミ)で捨てることができます。
まとめ
ソイアロマキャンドルは、手作りなら自分好みの香りやデザインに仕上げられて、環境にも体にもやさしいのが魅力です。
正しい作り方と使い方を知れば、香りを最大限に楽しめるだけでなく、インテリアやマッサージオイルとしても活躍します。
おうち時間をもっと心地よくするために、ぜひ一度手作りソイアロマキャンドルに挑戦してみてください。 
  
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この記事を書いた人

主にアロマテラピーやCBDを用いたセルフケアに関する記事を発信。医療系、アロマテラピー、CBDの資格保持。人間の大敵「ストレス」を緩和する方法やアイテムを紹介している。ほかにも美容・健康、資格に関することなどのんびり更新中。















