ナチュラル志向の方に人気のソイアロマキャンドル。
実は、肌に使える“マッサージキャンドル”としても注目されています。
今回は、ソイアロマキャンドルをマッサージオイルとして使う方法や注意点、自作する際のコツについてご紹介します。
▷ ソイアロマキャンドルはお肌にも使える?
▷ マッサージキャンドルとしての使い方
▷ ソイアロマキャンドルをお肌に使うときの注意点
▷ マッサージ用のソイアロマキャンドルを手作りするには?
・基本の材料
・作り方のポイント
・肌にやさしい100gレシピ(初心者向け)
・作り方(手順)
・安全と使い心地を高めるためのポイント
▷ 香り別アロマブレンドレシピ(マッサージキャンドル用)
1. リラックスブレンド
2. リフレッシュ&集中力アップブレンド
3. 女性のためのバランス調整ブレンド
4. 心を癒すやさしいフローラル系ブレンド
5. ウッディ&スモーキーな癒し系ブレンド
▷ まとめ
ソイアロマキャンドルはお肌にも使える?
ソイキャンドルは、大豆由来の植物性ワックス(ソイワックス)が主原料です。
このソイワックスは低温で溶けるため、ロウが液状になっても熱すぎず、人肌程度の温度で使用できるという特性があります。
これにより、保湿性の高いマッサージオイルとして活用できるのです。
ただし、市販のソイアロマキャンドルのすべてが肌用に作られているわけではないので、安全性をしっかり確認することが大前提です。
マッサージキャンドルとしての使い方
マッサージキャンドルとして使う場合は、肌用(ボディ用)として販売されているソイアロマキャンドルを選びましょう。
step
1キャンドルに火をつけ、5〜10分ほどで表面のソイワックスを溶かします。
step
2火を消し、1〜2分待って、肌に塗れる温度か確認します。


step
3オイル状になったロウを指先かスプーンで少量取り、肌に塗布します。


ソイアロマキャンドルをお肌に使うときの注意点
安全に楽しむために、以下の点にご注意ください。
- 必ず“肌用”と明記されたキャンドルを選ぶ
→ 芳香用キャンドルには、肌に適さない香料や添加物が使われていることがあります。
- 精油(エッセンシャルオイル)濃度に注意する
→ 自作や海外製品は濃度が高すぎる場合があり、肌に刺激となることも。
- 火を消してから使う
→ やけどを防ぐため、必ず火を消してからロウを取ってください。
- 顔や敏感部位には使用しない
→ ボディ専用として使いましょう。
- 初めて使う場合はパッチテストを行う
→ アレルギーや肌トラブルを防ぐため、腕の内側などで少量を試してください。
マッサージ用のソイアロマキャンドルを手作りするには?

マッサージ用のソイアロマキャンドルは肌に塗布するものなので、自作する場合は100%ピュアな素材と精油を使いましょう。
◆ 基本の材料
* ソイワックス ソフト
* キャリアオイル(ホホバ、スイートアーモンド、ココナッツなど)
* 精油(2%程度を目安に配合)
* キャンドル容器(ガラスや陶器)
* キャンドル芯(コットン芯が安全)
◆ 作り方のポイント
* ワックスとオイルの比率は 約8:2~7:3。
* 精油は肌に使える種類を選び、刺激の強いもの(シナモン、クローブなど)は避ける。
* 型に流す前に温度管理(約60℃前後)をしっかり行う。


◆ 肌にやさしい100gレシピ(初心者向け)
材料名 | 分量 | 備考 |
![]() ソイワックス | 70g | 100%ピュアなソイワックス 基材・低温で溶ける大豆由来ワックス |
![]() ホホバオイル | 28g | ホホバオイル・クリアがおすすめ 肌なじみが良く、保湿効果が高い |
![]() 精油 | 約2g(40滴前後) | 信頼できるブランド・メーカーのもの 濃度約2%、肌への刺激が少ない精油を使用 |
![]() キャンドル芯 | 1本 | ロウ通し済み・座金付きのものが扱いやすい |
![]() ガラス容器 | 1個(100ml入るもの) | 耐熱性のある小さな器でOK 耐熱ガラス or 陶器 |
◆ 作り方(手順)
1)耐熱ボウルにソイワックスとキャリアオイルを入れ、湯せんまたはIHで加熱する
→ 完全に溶けるまで温めます(約60〜70℃)。
2)火を止めて、粗熱がとれたら、精油を加えてよく混ぜる
→ 香りを均等にするため、しっかりかき混ぜましょう。
3)キャンドル芯を容器の中央に固定する
→ 割り箸などを使って芯がズレないように支えると◎。
4)溶かしたワックスを容器に静かに流し入れる
→ 気泡が入らないようにゆっくり注ぎます。
5)完全に冷めて固まるまで数時間放置(芯はまっすぐに)
→ 固まったら芯を5〜7mm程度にカットします。
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お部屋をやさしく包み込むアロマの香りと、ゆらめく炎の癒しを同時に楽しめる「ソイアロマキャンドル」。 大豆由来のワックスを使用するため、パラフィンキャンドルよりも環境や体にやさしく、ススが出にくいのも魅 ...
◆ 安全と使い心地を高めるためのポイント
精油は安全性の高いもの、肌への刺激が低いものを選ぶ 良質な精油を選ぶためには、信頼できるメーカーの製品を選び、目的に応じて自分に合った精油を選ぶことが大切です。 精油は心身に良い影響を与えると言われていますが、正しい選び方をしないとその効果を最大限に ...
→ 例:ラベンダー、フランキンセンス、ゼラニウム、オレンジ・スイートなど。
信頼できる精油メーカーと選び方 - メディカルアロマに使える精油も紹介!
精油濃度を下げる 手作りソイアロマキャンドルを作る場合、使用するソイワックスに対して精油濃度は5%が目安です。 アロマキャンドルに必要な精油の量(滴数)は、下記の方法で計算できます。 (ソイワックスのg数 × ...
→ マッサージキャンドルとして使う場合は精油濃度を2%以下に調整する。
手作りアロマキャンドルに必要な精油濃度(量、滴数)は?
顔や粘膜には使用しない
→ マッサージは手足・肩・背中など、体のみに使用。
キャリアオイルは酸化しにくいものを選ぶ
→ ホホバオイルが特におすすめ。
香り別アロマブレンドレシピ(マッサージキャンドル用)

マッサージ用ソイアロマキャンドルにおすすめの香り別ブレンドレシピを、目的ごとに5つご紹介します。
100gソイワックスに対し、精油合計40滴(約2g)で全体の2%濃度以内に調整。肌への使用を前提に刺激の少ない精油を中心に選んでいます。

1. リラックスブレンド
* ラベンダー:20滴
* ゼラニウム:10滴
* フランキンセンス:10滴
緊張をほどき、副交感神経を優位に導いてくれる穏やかな香り。
心を落ち着け、深くリラックスしたいときに。
就寝前のケアにもおすすめです。
2. リフレッシュ&集中力アップブレンド
* グレープフルーツ:15滴
* ペパーミント:10滴
* ローズマリー・シネオール:15滴
気分を上向きにするような、爽やかで清潔感のある香り。
疲れがたまっているときや、気持ちをスッキリさせたいときに。朝の使用にも◎。
※ ペパーミントやローズマリーは敏感肌にはやや刺激があるため、使用感を見ながら調整してください。
3. 女性のためのバランス調整ブレンド
* ゼラニウム:15滴
* クラリセージ:10滴
* オレンジ・スイート:15滴
甘くフルーティで親しみやすい香り。
ホルモンバランスの乱れや気分の浮き沈みが気になるときに。
女性特有の不調ケアに人気のブレンドです。
4. 心を癒すやさしいフローラル系ブレンド
* ネロリ:5滴
* ラベンダー:20滴
* ベルガモットFCF:15滴
フローラル系の中でも穏やかで安心感のある香り。
感情のケアや心の傷を癒したいとき、落ち込んでいるときに。
※ ベルガモットはFCF(フロクマリンフリー)を選びましょう。
5. ウッディ&スモーキーな癒し系ブレンド
* シダーウッド・アトラス:15滴
* フランキンセンス:15滴
* ベルガモットFCF:10滴
森林浴のような落ち着きがほしいときに。
重たすぎず、さっぱりした落ち着きのある香りで男性にも人気。
癒し効果と共に空間演出にもぴったりです。
まとめ
ソイアロマキャンドルは、香りとあたたかさに包まれながら、肌ケアも楽しめる贅沢なアイテムです。
ただし、すべてのキャンドルが肌に使えるわけではないので、必ず「肌用」と明記された製品を選ぶか、正しいレシピで手作りしましょう。
また、敏感肌の方やお肌に使うことに不安がある方は使用を控え、通常のアロマキャンドルとしてお楽しみください。
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この記事を書いた人

主にアロマテラピーやCBDを用いたセルフケアに関する記事を発信。医療系、アロマテラピー、CBDの資格保持。人間の大敵「ストレス」を緩和する方法やアイテムを紹介している。ほかにも美容・健康、資格に関することなどのんびり更新中。