「レモンやベルガモットの香りって、夏にぴったり!」
そんなふうに思って、外出前にアロマ精油をお肌に使っていませんか?
実はその行為、シミや肌トラブルの原因になる可能性があるんです。
この記事では、アロマ精油に含まれるフロクマリンの光毒性について、わかりやすく解説します。
これを読めば、アロマを安心・安全に使いこなす方法が理解でき、毎日のセルフケアに自信が持てるようになります。
▷ フロクマリンとは?自然界に潜む“光に反応する成分”
▷ フロクマリンの光毒性が起きる仕組み
▷ “光毒性トラブル”を防止するには
▷ フロクマリンフリー精油を選ぶならどこがおすすめ?
▷ まとめ
フロクマリンとは?自然界に潜む“光に反応する成分”

まず押さえておきたいのが、フロクマリンとは植物に含まれる天然化合物の一種であるということ。
主にミカン科やセリ科の植物(ベルガモット、レモン、グレープフルーツ、アンジェリカなど)に多く含まれています。
この成分は、植物が外敵から身を守るために持つ防御物質のようなもの。
ところが、人の肌にとっては少し厄介な存在でもあります。
というのも、フロクマリンには「光毒性(フォトトキシシティ)」と呼ばれる性質があるのです。
これは、肌についた状態で紫外線を浴びると炎症を起こすという反応。
赤み、かゆみ、そして後にシミ(色素沈着)を引き起こすこともあります。
フロクマリンの光毒性が起きる仕組み

「なぜ光に当たるだけでそんな反応が起きるの?」
それは、フロクマリンが紫外線(特にUVA)を吸収して活性酸素を発生させるからです。
この活性酸素が肌細胞を酸化させ、結果として炎症やメラニン生成を促進してしまいます。
とくに日差しが強い春〜夏の時期や、外出前にアロマを使うシーンでは注意が必要です。
光毒性を持つ代表的な精油
・ベルガモット精油(ベルガプテンを含むもの)
・レモン精油
・グレープフルーツ精油
・アンジェリカルート精油
・ライム精油(低温圧搾法(コールドプレス抽出)で抽出されたもの)
・ユズ精油(圧搾法で抽出されたもの)
これらの精油は、塗布後12時間以内の紫外線曝露を避けることが推奨されています。
“光毒性トラブル”を防止するには

『ベルガモットやグレープフルーツなど、柑橘系精油を多く使った手作りアロマクラフト(香水やボディオイルなど)をつけて日中外出した翌日、つけた部分に赤いシミのような跡ができた』
というトラブルは、決して珍しいケースではありません。
とくに「自然のものだから安全」と思い込んでいる人ほど、知識不足でトラブルに遭いやすいのが現実です。
光毒性トラブルを防ぐためにも、以下の3つのポイントを徹底しましょう。
1. 昼間の使用を避ける(夜のスキンケアや就寝前のアロマに)
2. 芳香浴やディフューザー使用を中心にする(直接肌に触れない方法)
3. フロクマリンフリー(FCF)精油を選ぶ
たとえば、「ベルガモットFCF」や「グレープフルーツFCF」と記載されているものは、フロクマリン成分をある程度除去してあるので、日中使用する場合はこちらがおすすめです。
フロクマリンフリー精油を選ぶならどこがおすすめ?

アロマ初心者にとって、「どの精油が安全なの?」は大きな疑問ですよね。
私のおすすめは、品質管理が徹底している生活の木やフロリハナの精油。プラナロムの精油も高品質なのでおすすめですが、フロクマリンフリー精油には対応していないようです。
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「ベルガモットFCF(フロクマリンフリー、またはベルガプテンフリー)」や「レモンFCF」などの表記がある商品は、光毒性成分を除去しており、昼間でも安心して使えるのが魅力です。
まとめ
柑橘系の香りは、子供から大人まで人気のある香りです。
シミなど年齢肌に働きかけてくれる精油もあるので、フロクマリンが含まれているからといって、全く使わないというのはもったいないですよね。
日中の使用を考えているなら、フロクマリンフリーの精油を使うなど上手に活用すれば、日々のアロマケアに役立てることができますよ。
アロマを深く学びたい方へ
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そんな方は、アロマテラピー検定用の書籍や精油セットの活用や、通信講座の受講がおすすめです。
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私自身もアロマ講座で「香りの安全な扱い方」を学んだことで、日々のセルフケアを安心して行えるようになりました。
精油を実際に手に取りながら学ぶことで、香りの理解がぐっと深まりますよ。
精油は医薬品ではないため、薬の代わりや治療を目的に使用することはできません。当ブログに掲載されているのは一般的な精油の効果・効能であり、使用した人の心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。とはいえ、精油の芳香成分は、心身の健康に良い影響をもたらすことがわかっています。精油を使う際は、ご自身の体調や体質に合わせて取り入れてみてください。


