安いし使い捨てだからラクだけど、「精油はプラスチックを溶かすことがある」って聞いたから、ちょっと心配。
▷ 精油はプラスチックを溶かす?100均のプラスチック容器はアロマクラフトで使っちゃダメなの?
▷ 参考:プラスチックの種類と容器の材質別 耐性の目安
*プラスチックの種類
*容器の材質別 耐性の目安(参照:生活の木)
▷ アロマクラフトで100均のプラスチック容器を使うなら
▷ アロマオイル・スプレー作りにおすすめの遮光瓶
▷ まとめ
精油はプラスチックを溶かす?100均のプラスチック容器はアロマクラフトで使っちゃダメなの?
100均の容器がダメというわけではないのですが、精油がプラスチック容器を溶かすというのは事実です。 グレープフルーツやオレンジ・スイートなど、柑橘系の精油はアロマ好きな方はもちろん、子供や男性にも好まれる香りです。 果皮そのままのフレッシュな香りは、気持ちを明るくさせてくれます。 この柑橘系 ...
特に、オレンジ・スイートやグレープフルーツなど柑橘系の精油には「リモネン」という成分が含まれていますが、これが発泡スチロールやゴムなどを溶かします。
柑橘系の精油に多く含まれる「リモネン」|作用・効果・安全性
「精油はプラスチック容器を溶かす」という事実だけを見れば、怖いと感じる方もいると思いますが、ちょっと待ってください。
アロマスプレーやクリーム、アロマオイルを作るのに、発泡スチロールやゴムは使わないし、わざわざ精油の原液だけを他の容器に移すことなんて滅多にありませんよ。
ただ、実際、100均のプラスチック容器の中には、「アルコール等、揮発性の高い液体」や、「香料・柑橘類に含まれるテルペン・リモネンまたは油脂等」は入れないようにと、丁寧に注意書きしてくれているものもあります。
100均の全てのプラスチック容器がダメなわけではありませんが、注意書きと、どんなプラスチック容器なら耐性があるのか確認してから購入すると安心ですね。
参考:プラスチックの種類と容器の材質別 耐性の目安
プラスチックの種類
● ポリエチレン(PE)
・高密度ポリエチレン(HDPE):シャンプー・リンス容器、灯油缶、バケツなど
・低密度ポリエチレン(LDPE):ラップフィルム、袋、食品チューブなど
● ポリエチレンテレフタレート(PET):ペットボトルなど
● ポリプロピレン(PP):包装フィルム、食品容器、トレイ、キャップなど
● ポリ塩化ビニル(PVC):壁紙、ホース、上・下水道管など
● ポリスチレン(PS):食品用トレイ、梱包緩衝材、カップ麺容器、CDケースなど
容器の材質別 耐性の目安(参照:生活の木)
容器の材質 | 精油 | 植物油 | 植物油+精油(<1%) | エタノール |
ポリプロピレン(PP) | △ | ◎ | ◯ | ◯ |
ポリエチレン(PE) | △ | ◎ | ◯ | ◯ |
ポリメチルペンテン(PMP) | △ | ◎ | ◯ | ◯ |
ポリアクリロニトリル(PAN) | △ | ◎ | △ | ◯ |
ポリエチレンテレフタレート(PET) | × | ◎ | ◯ | ◯ |
◎:適している
△:通常のキャップ、ドロッパーであれば使用可能
◯:精油を配合する場合は種類・濃度に注意した上で使用が可能
×:適していない
植物油+精油(<1%)は、「精油と植物油をブレンドしたとき、精油濃度が1%未満の場合」と解釈する。ちなみに容器がガラスのものは全て◎。
生活の木のプラスチック保存容器は「HDPE」という高密度ポリエチレンを使用しているものもある。
ただ、耐熱性と強度は「HDPE」のほうが高いようです。100均にも、ジェルボトルでHDPEの容器が置いてありました。たまに発見します。
アロマクラフトで100均のプラスチック容器を使うなら
プラスチック製の容器にもいろいろあります。
参考までに「生活の木」を見てみると、スプレー容器の本体がPET、キャップがPP、スプレーがPPです。
また、クリーム容器は本体がPP、キャップがPPです。
100均のプラスチック容器を買うときは、材質の確認と、注意書きに「アルコール等、揮発性の高い液体」や、「香料・柑橘類に含まれるテルペン・リモネンまたは油脂等」は入れないようにと書かれていないか確認してみると良いですよ。
また、100均のプラスチック容器をアロマクラフトに使うときは、精油濃度を低くして(0.5〜1%程度にして)、短期間で使い切るようにましょう。
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また、精油濃度を高くして使う場合も、ガラス製の遮光瓶のほうが安全です。
自分の目的に合わせて選んでみてください。
まとめ
『100均のプラスチック容器はアロマクラフトで使っちゃダメ』というわけではありません。
ただ、100均のプラスチック容器を使うなら、以下の3点に注意しましょう。
● 容器の材質を確認して選ぶ。
● 精油濃度は1%程度に抑え、短期間で使い切る。
● アルコールやリモネンに対応していない容器もあるので注意書きを確認する。
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この記事を書いた人
主にアロマテラピーやCBDを用いたセルフケアに関する記事を発信。医療系、アロマテラピー、CBDの資格保持。人間の大敵「ストレス」を緩和する方法やアイテムを紹介している。ほかにも美容・健康、資格に関することなどのんびり更新中。