特定の精油の中には、肌に塗った状態で日光(紫外線)を浴びると、たとえ短い時間でも炎症を起こしたり、シミの原因になることがあります。
このようなトラブルを引き起こしてしまうのが『光毒性』で、光毒性を引き起こすのが『フロクマリン』という成分です。
こうしたトラブルを避けるためにも、フロクマリンを含む精油の正しい使い方を知っておいて損はありません。
化粧品などにも多く使われていますし、手作りのアロマスプレーやアロマオイル、化粧水などを作る際にも参考になります。
シミの原因にもなる『フロクマリン』の光毒性とは?
フロクマリンを含む精油には柑橘系のものが多いです。
例えば、ベルガモット、グレープフルーツ、レモンなどの柑橘系の精油が、光毒性を引き起こす「フロクマリン」を含む代表的な精油ですが、これらを無水エタノールやホホバオイルなどと希釈して(混ぜて)お肌に塗ったとします。
この、肌に塗った状態で日光(紫外線)を浴びると、たとえ短い時間でも炎症を起こしたり、シミの原因になることがあります。このようなトラブルを引き起こしてしまうのが、光毒性というものです。
ほかにもフロクマリンを含む精油があります(アンジェリカルート、クミン、ネロリ、ユズ、ライムなど)。
karisugi blog内ではフロクマリンフリー(FCF)の精油をおすすめしています。
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柑橘系の精油を使うときは『フロクマリンフリー』がおすすめ
柑橘系の精油でアロマオイルやスプレーを作って、お肌にも使いたいときは、『フロクマリンフリー(FCF)』の表記がある精油を使います。
フロクマリンフリー(FCF)とは、光毒性を引き起こす成分「フロクマリン」をある程度取り除いたものです。
例:ベルガモットFCF(フロクマリンフリー)、レモンFCF(フロクマリンフリー)など。
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精油の使用の有無に関わらず、日中の外出時にUV対策が必要なのは変わらないんですけどね。
フロクマリンを含む精油の使い方
基本的に、フロクマリンを含む精油を使ったアロマオイルやアロマスプレーを肌に塗ったり吹きかけたりするときは、塗布後12時間は日光(紫外線)を浴びないようにするか、肌を露出しないようにしましょう。
『肌につけない芳香浴なら、ガンガン使っても良いのか』というと、そういうわけでもなく・・・。芳香浴でも、高濃度で長時間使えば光毒性を起こす可能性はあります。
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芳香浴の場合は高濃度・長時間の使用を避けて使いましょう。
光毒性を気にせず使いたいときは、「フロクマリンフリー(FCF)」の表記がある精油を選ぶといいですよ。
まとめ
柑橘系の香りは、子供から大人まで人気のある香りです。
シミなど年齢肌に働きかけてくれる精油もあるので、フロクマリンが含まれているからといって、全く使わないというのはもったいないですよね。
濃度を低くして使ったり、フロクマリンフリーの精油を使うなど上手に活用すれば、日々のアロマケアに役立てることができます。
フロクマリンの成分を含む精油も、低濃度で夜に使うぶんには光毒性の心配も少ないので、上手に使い分けて香りと精油の働きを体感してみてください。
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