毛穴のざらつき、肌のごわつき、なんとなくくすんで見える…。そんなときにぜひ試してみたいのが「アロマクレイパック」です。
自然由来のクレイと、お好みの精油を組み合わせて、おうちで簡単スパ気分。
肌にやさしく、リラックス効果も期待できるアロマクレイパックの魅力や作り方を、わかりやすくご紹介します。
▷ アロマクレイパックとは?
・クレイの種類と特性一覧
・クレイ別おすすめ精油(エッセンシャルオイル)
▷ アロマクレイパックの7つのメリット
▷ 基本のアロマクレイパックの作り方
・準備するもの
・手順
▷ 肌悩み別|アロマクレイパックおすすめレシピ
・毛穴の黒ずみ・ざらつきが気になるとき
・ニキビ・吹き出物が出やすいとき
・乾燥肌・敏感肌のケアに
・顔のむくみ・くすみが気になるとき
▷ 使用頻度の目安は?
▷ 注意点と使い方のコツ
▷ まとめ
▷ 今回ご紹介した材料
アロマクレイパックとは?

アロマクレイパックは、天然の粘土「クレイ」に精油(エッセンシャルオイル)を加えて作るフェイシャルケアの一種です。
クレイには皮脂や老廃物を吸着する働きがあり、毛穴の汚れをやさしく取り除いてくれます。そこに精油をプラスすることで、肌状態に合わせたケアが可能になり、香りによるリラックス効果も高まります。
こんな人におすすめ
- 毛穴・皮脂のケアをしたい人
- ニキビ・吹き出物が気になる人
- くすみ・むくみが気になる人
- 自然派スキンケアに切り替えたい人
- おうちで手軽にスパ気分を味わいたい人
以下、ご紹介するそれぞれのクレイは個性があるので、目的や肌質に合わせて選ぶことが大切です。
「クレイ+精油」の組み合わせで、パーソナルなスキンケアタイムをぜひ楽しんでくださいね。
クレイの種類と特性一覧
クレイ別おすすめ精油(エッセンシャルオイル)
クレイの種類 | おすすめ精油 | 効果・香りの特徴 |
カオリン/ ホワイトクレイ | ラベンダー ゼラニウム カモミール | 肌を鎮静・保湿。敏感肌向けのやさしい香り。 |
モンモリロナイト/ ベントナイト | ティートリー ローズマリー ユーカリ | 殺菌・皮脂バランス調整。毛穴ケアにも◎。 |
グリーンクレイ | レモングラス ローズマリー ジュニパーベリー | デトックス・むくみケア。爽快でシャープな香り。 |
レッドクレイ | ローズウッド パルマローザ オレンジスイート | 血行促進・肌トーンアップ。華やかで明るい香り。 |
ガスール/ モロッコ溶岩クレイ | ネロリ フランキンセンス マンダリン | 肌にうるおいとツヤ。乾燥ケアにおすすめ。 |
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アロマクレイパックの7つのメリット

1. 毛穴汚れ&余分な皮脂をやさしく吸着
クレイは、地中の鉱物成分からできていて、強い吸着力が特長。皮脂や老廃物、毛穴の奥の汚れをやさしく引き出し、毛穴の黒ずみやざらつきをオフしてくれます。
アロマ精油と組み合わせることで、過剰な皮脂分泌を抑える効果や抗菌作用も期待でき、ニキビ予防にも◎。
2. お肌がワントーン明るくなる
クレイが古い角質をやさしく取り除くことで、肌の表面が滑らかになり、くすみが抜けてパッと明るい印象に。
さらに、ラベンダー精油やゼラニウム精油には血行促進効果があり、肌の血色感をアップしてくれます。
3. むくみ・たるみのケアにも効果的
クレイの中でもグリーンクレイやレッドクレイは、ミネラル豊富で血行を促進する作用があり、むくみやフェイスラインのたるみに◎。
アロマの力でリフレッシュしながら、顔全体のシャープな印象を目指せます。
4. 肌のバランスを整える
クレイは乾燥肌にも脂性肌にも使える万能アイテム。
肌の水分・油分バランスを整えて、肌のコンディションを健やかにキープしてくれます。
アロマの成分を取り入れることで、乾燥対策や炎症ケアにもアプローチできます。
5. 香りで癒やされ、ストレスケアに◎
アロマ精油をブレンドすることで、おうちスパ気分を楽しめるのがアロマクレイパックの魅力。
ラベンダーやフランキンセンスなどリラックス系の香りを選べば、気持ちがほぐれ、心身の緊張をリセットできます。
6. 合成香料・保存料フリーで安心
自分で作るクレイパックは、香料や防腐剤などを含まないナチュラルケア。
敏感肌の方や妊娠中・授乳中でも、精油の種類と濃度に気をつければ安心して使えます。
7. コスパがよく、続けやすい
市販のクレイ商品やパウダーは、1袋で10回以上使えることが多く、非常にコスパ◎。
精油も少量で香るので、1回数十円程度で贅沢ケアが可能です。

基本のアロマクレイパックの作り方

今回はモンモリロナイト(モンモリオナイト)で作ってみました!
モンモリロナイトは汚れの吸着力に優れ、お肌も明るくなるので、ニキビやシミ、くすみなど年齢肌対策にも役立ちます。
準備するもの(パック3回分)

● 作ったクレイパックを保管する容器(30cc〜50cc)
※ 小さいボウル内で作ってから容器に移してもOK。小さい容器の中で作ると、かき混ぜるときに溢れてしまうので注意。
● 竹串などかき混ぜるもの
● モンモリオナイト(生活の木):30g
● 精製水:30cc
● グリセリン(その他キャリアオイルも可):5cc
● お好きな精油:1〜2滴

手順
step
1容器にクレイパウダー(今回はモンモリオナイト)と精製水、グリセリンを加えて、ペースト状になるまで混ぜます。


step
2耳たぶ(マヨネーズ)くらいの柔らかさになったら、お好みの精油を加えて混ぜます。容器の底をトントンして、空気を抜きます。


step
3顔全体(目元・口元を避けて)に均一に塗布します。

step
45〜10分ほど置き、完全に乾く前にぬるま湯で洗い流します。
「作るのが面倒・即使いたい」という人には、DHCの薬用ミネラルマスクがおすすめ。
肌がワントーン明るくなるのがわかります。 週1回の頻度で使うと3ヶ月くらいもちますよ♪

肌悩み別|アロマクレイパックおすすめレシピ

◆ 毛穴の黒ずみ・ざらつきが気になるとき
【おすすめクレイ】
グリーンクレイ or モンモリロナイト
【精油】
ティートリー(抗菌)、レモン(収れん・角質ケア)
【レシピ例】
・グリーンクレイ 大さじ1
・精製水 or フローラルウォーター 小さじ1〜1.5
・ティートリー精油 1滴
・レモンFCF(フロクマリンフリー)精油 1滴
◆ ニキビ・吹き出物が出やすいとき
【おすすめクレイ】
カオリン or モンモリロナイト
【精油】
ラベンダー(鎮静)、ゼラニウム(皮脂バランス)、ティートリー(抗菌)
【レシピ例】
・カオリン or モンモリロナイト 大さじ1
・精製水 or ローズウォーター 小さじ1〜1.5
・ラベンダー精油 2滴
・ゼラニウム精油(またはティートリー精油) 1滴
◆ 乾燥肌・敏感肌のケアに
【おすすめクレイ】
カオリン or ガスール(やさしい吸着力)
【精油】
カモミール・ローマン、フランキンセンス、ラベンダー(保湿・鎮静)
【レシピ例】
・カオリン or ガスール 大さじ1
・ハチミツ 小さじ1/2(保湿)
・精製水 or フローラルウォーター 小さじ1〜1.5
・カモミール精油 1滴
・フランキンセンス精油(またはラベンダー精油) 1滴
◆ 顔のむくみ・くすみが気になるとき
【おすすめクレイ】
レッドクレイ
【精油】
ローズマリー(巡りUP)、ゼラニウム(ホルモンバランス)
【レシピ例】
・レッドクレイ 大さじ1
・精製水 小さじ1.5
・ローズマリー精油 1滴
・ゼラニウム精油 1滴
使用頻度の目安は?

肌タイプ | 使用頻度の目安 | ポイント |
普通肌・脂性肌 | 週1〜2回 | 毛穴・皮脂ケアを目的に使うと◎ |
乾燥肌・敏感肌 | 週1回まで | やさしいクレイを選び、短時間でオフ |
ニキビができやすい肌 | 週1回〜様子を見て | 肌の状態を見ながら回数を調整 |
集中ケアとして使いたい場合 | 数日おきに1週間だけ | 肌に赤みが出たらすぐに中止を |

注意点と使い方のコツ
● 必ずパッチテストをして、お肌に異常がないか確認する。
● 目の周り・唇など皮膚の薄い部分は避けて塗布する。
● クレイが完全に乾かないうちに洗い流す。
● 精油は必ず1〜2滴までの低濃度で使用し、妊娠中は避けるか医師に相談を。
● クレイパックは化粧をしている場合はクレンジングで落としてから行い、パック後は洗顔しなくてOK。
● 作ったクレイを手にとるときは、直接指でとるよりスパチュラ(なければアイスの木ベラやスプーンでOK)などを使ってとるほうが衛生的。
まとめ
アロマクレイパックは、自然素材でできる肌にも心にも優しいスキンケア。
週1回のスペシャルケアとして取り入れることで、肌の調子を整え、心のリセットにもつながります。
お気に入りの精油を選んで、自分だけのアロマタイムをぜひ楽しんでみてください。
今回ご紹介した材料
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この記事を書いた人

主にアロマテラピーやCBDを用いたセルフケアに関する記事を発信。医療系、アロマテラピー、CBDの資格保持。人間の大敵「ストレス」を緩和する方法やアイテムを紹介している。ほかにも美容・健康、資格に関することなどのんびり更新中。