関節痛・リウマチの痛みにやさしくアプローチ|メディカルアロマで作るアロマオイル&バームケア

関節痛・リウマチの痛みにやさしくアプローチ|メディカルアロマで作るアロマオイル&バームケア

 
年齢とともに気になってくる関節のこわばりや慢性的な痛み、リウマチの不快感。

病院での治療とあわせて、自然なアロマの力で毎日を少しでもラクにできたら…と思う方も多いのではないでしょうか。

そんなとき、植物の持つ自然の力=精油(エッセンシャルオイル)を活かしたメディカルアロマが、日々のセルフケアとして注目を集めています。

今回は、関節痛・リウマチに効果が期待される精油を使ったセルフケア方法として、アロマオイル・アロマバームを使ったケアをご紹介します。

自宅で簡単に取り入れられ、香りのリラックス効果も得られるメディカルアロマケア。

副作用の心配が少ない自然療法で、痛みに寄り添うケアをはじめてみませんか?

 

関節痛・リウマチに「アロマケア」が注目される理由

関節痛・リウマチに「アロマケア」が注目される理由
関節痛・リウマチに「アロマケア」が注目される理由

関節痛やリウマチは、関節の炎症・変形によって生じる慢性的な痛みやこわばりが特徴です。

朝に関節がこわばる
天候の変化で痛みが悪化する
指や膝が腫れて熱を持つ

こうした症状には、病院での治療が基本となりますが、補完的にアロマケアを取り入れることで、痛みの緩和やリラックス効果を感じる方も多くいます。

とくにメディカルアロマでは、抗炎症作用・鎮痛作用のある精油を使用して、血行促進や筋肉・関節の柔軟性を助けることが期待されています。 
 

メディカルアロマとは?

メディカルアロマとは、精油(エッセンシャルオイル)の芳香成分の作用を医療・健康ケアに活用する考え方。
香りによるリラックス効果に加え、精油に含まれる成分が、実際に炎症や痛みに働きかけるとされています。
医師や薬剤師が関わる臨床アロマの現場でも、関節痛・リウマチの補助療法として使われています。
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関節痛・リウマチに効果的な精油とは?

関節痛・リウマチに効果的な精油とは?

以下は、関節やリウマチの痛みに適した代表的な精油です。

精油名特徴・主な作用
ローズマリー・カンファー血行促進・鎮痛効果。筋肉や関節の緊張・こわばりをやわらげ
る。
ウィンターグリーンサリチル酸メチルを多く含み、鎮痛・抗炎症効果が高い。湿布
のような香り。アスピリン類似成分に注意。
ラベンダー・アングスティフォリア鎮静・リラックスとともに、軽い抗炎症効果も。皮膚刺激が少
ない。初心者向け。
ユーカリ・レモン
(ユーカリ・シトリオドラ)
抗炎症・鎮痛作用に優れ、筋肉・関節の痛みに◎。
ヘリクリサム(イモーテル)打撲や炎症に使われる高価な精油。組織修復も期待される。
ブラックスプルース抗炎症・鎮痛作用のほか、自律神経の緊張をやわらげる作用も
期待される。
肌が敏感な方には、精油濃度の調整やパッチテストが必要です。
Karisugi
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アロマオイルでのケア方法とレシピ

関節痛・リウマチにおすすめのアロマオイルでのケア方法とレシピ

関節のまわりにやさしく塗布してマッサージするトリートメントオイルは、毎日のケアに最適です。

おすすめレシピ(30ml分)

* ローズマリー・カンファー:3滴
* ウィンターグリーン:2滴
* ユーカリ・レモン:4滴
* ラベンダー・アングスティフォリア:3滴
* ホホバオイル・クリア:30ml
* 30mlスポイト付き遮光瓶

作り方

遮光瓶にホホバオイルと精油を入れたら蓋をして、よく振ってください。これでアロマオイルの完成です。

使い方

1日1〜2回、ひざ・手首・指などの痛む部位にやさしくマッサージしながら塗布。

アロマバームでのケア方法とレシピ

関節痛・リウマチにおすすめのアロマバームでのケア方法とレシピ

バームタイプは持ち運びや塗布がしやすく、温感効果も得られます。冷えからくる関節痛にも◎。

バームのレシピ(約30g)

* ローズマリー・カンファー:3滴
* ユーカリ・レモン:4滴
* ヘリクリサム:2滴
* ブラックスプルース:3滴
* 精製 シアバター:15g
* ホホバオイル・クリア(またはファーナスオイル):15ml
* ファーナスペレット:3g
※ やわらかいテクスチャーにしたいときは、キャリアオイルとシアバターだけでも◯。
* 30ml 遮光クリーム容器

作り方

1)湯煎できる器と、熱めのお湯を入れたバットを用意します。
2)器にシアバター、ファーナスペレット、ホホバオイル(またはファーナスオイル)を入れて、お湯を入れたバットにつけて溶かします。
3)すっかり液状になったらバットから外し、粗熱をとります。
4)3に精油を垂らし、かき混ぜながら固まるまで待ちます。
※ 早く固めたいときは、冷蔵庫か冷凍庫に入れて、容器のふちから固まってきたタイミングで精油を入れると○。

使い方

朝や夜のケアに、患部に塗りこむ。冷え対策にもおすすめ。

◆ 実際に母のケアにも役立っています

指のこわばり、膝の痛みに。自然の恵みがやさしく働きかけるアロマバームで、わたしにできる小さなケア。

私自身、長年腰痛や関節痛などさまざまな体の痛みに悩む母のケアに、このアロマバームを活用しています。朝や夜、入浴後に肩、肩甲骨まわり、腰、お尻、手首やひざ、指の関節まわり(もうほぼ全身のときもあります)にやさしく塗り込むのが日課です。

「気持ちいいし、いい匂いだし、次の日の体の痛みがだいぶやわらぐ感じがする」と毎回喜んでくれていて、私にとっても“香りを通して寄り添える時間”になっています。

ご家族に関節痛など痛みでつらい思いをしている方がいるなら、やさしいタッチと香りのケアを、ぜひ試してみてください。 
 
*****
今回ご紹介したような痛みのケアに特化した精油の使い方や、体質・症状にあわせたブレンド技術を本格的に学びたい方には、メディカルアロマやクリニカルアロマの資格講座がおすすめです。

自分や家族の不調に自然な方法でケアしたい
より専門的に精油を使いこなしたい
看護・介護などの現場でアロマを活かしたい

という方に...。ぜひ参考にしてみてください。

 

安全に使うためのポイント(注意点)

● 精油は100%天然のもの、信頼のおけるブランド・メーカーの精油を選ぶ。
精油は必ずキャリアオイルで希釈し、パッチテストを行う。
● 医療治療中の方は医師の許可を得て併用を。
● ウィンターグリーンは高濃度・長期使用を避ける(アスピリンアレルギーのある方は使用NG)。
● 妊娠中・授乳中・高齢者への刺激の少ない精油を選択し、濃度も控えめに
● 痛みが悪化する場合は中止し、医師に相談。
● 長期使用には精油ローテーションも有効。

まとめ|香りでいたわる、日々のセルフケアに

関節痛やリウマチのつらさに寄り添うアロマケア

関節痛やリウマチのつらさに寄り添うアロマケアは、精油の力を借りて心と体をやさしくほぐす自然療法です。

オイルやバームは、習慣化しやすく、ご自身の体調や香りの好みに合わせてカスタマイズも可能。

日々のセルフケアにアロマを取り入れて、痛みの軽減と癒しの時間を感じてみてください。 
 

もっと深く学びたい方へ:メディカルアロマ・クリニカルアロマの資格講座もおすすめ

今回ご紹介したような痛みのケアに特化した精油の使い方や、体質・症状にあわせたブレンド技術を本格的に学びたい方には、メディカルアロマやクリニカルアロマの資格講座がおすすめです。

自分や家族の不調に自然な方法でケアしたい
より専門的に精油を使いこなしたい
看護・介護などの現場でアロマを活かしたい

そんな方に役立つ講座を、以下の記事で詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

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今回ご紹介した精油&材料

※ 精油(エッセンシャルオイル)を使う際の注意点
精油は医薬品ではないため、薬の代わりや治療を目的に使用することはできません。当ブログに掲載されているのは一般的な精油の効果・効能であり、使用した人の心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。とはいえ、精油の芳香成分は、心身の健康に良い影響をもたらすことがわかっています。精油を使う際は、ご自身の体調や体質に合わせて取り入れてみてください。
 

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この記事を書いた人

この記事を書いた人Karisugi
主にアロマテラピーやCBDを用いたセルフケアに関する記事を発信。医療系、アロマテラピー、CBDの資格保持。人間の大敵「ストレス」を緩和する方法やアイテムを紹介している。ほかにも美容・健康、資格に関することなどのんびり更新中。
 

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