ハッカ油はドラッグストアでも売られているので、アロマテラピーで使われる精油と違い、手に入りやすいですよね。
「掃除や虫除けに」、「お風呂に」とすすめられますが、精油と同じように使っていいものなのか、注意点はあるのか、よく知らないまま使っていませんか?
ハッカ油は食品添加物のほか、アロマテラピーとしても使われています。
精油の薄荷(ハッカ)やペパーミントとどんな違いがあるのか、1つずつ見ていきましょう。
◇「ハッカ油」と精油の「薄荷」、「ペパーミント」の違い
・ハッカ油
・薄荷精油
・ペパーミント精油
◇ 「薄荷」から「ハッカ油」になるまで
◇ 「ハッカ油」と精油の「薄荷(ハッカ)」「ペパーミント」の注意点
◇ まとめ
「ハッカ油」と精油の「薄荷」、「ペパーミント」の違い
ハッカ油は「医薬品」扱い、精油は日本では「雑貨」扱いです。ここだけでもだいぶ違いますね。 Karisugiこの記事では、ハッカ油の使い方や、具体的な使用例をご紹介しています。スーッとしたメントールの香りで心も体もシャキッとさせてくれるハッカ油は、清涼感が強く、夏にオススメのアイテムです ... 続きを見る
ハッカ油は皮膚や粘膜への刺激が強いので、全身のオイルトリートメントには使いません。
ただし、使い方次第でアロマテラピーのように、芳香浴や掃除、消臭、虫除けスプレー、部分的にならかゆみ止めや冷湿布として使えます。
ハッカ油の使い方、使用例【まとめ】
ハッカ油
◎ l-メントール約70〜90%で、精油の「薄荷」や「ペパーミント」よりもメントールを多く含みます。 ガムなどの食品にも使われているペパーミントやハッカには、「メントール」が含まれています。 「メントール」は体感温度を下げるのと同時に、体を温めようとする機能が働き、代謝が高まるので、ダイエッ ... 続きを見る
体感温度を下げる「メントール」|作用、効果、安全性、活用法
◎「食品添加物」の表示があるハッカ油は、お菓子や紅茶の香りづけにも使えます。
◎ 精油は「雑貨」ですが、ハッカ油は「医薬品」扱いです。
ハッカ油の定義
ハッカMentha arvensis Linné var. piperascens Malinvaud (Labiatae)の地上部を水蒸気蒸留して得た油を冷却し、固形分を除去した精油。
本品は定量するとき、メントール(C10H20O:156.27) 30.0%以上を含む。
参照:日本薬局方
薄荷精油
● 学名:Mentha arvensis
● 科名:シソ科
● 抽出方法:水蒸気蒸留法
● 抽出部:全草
● 原産国:日本
● 香り:甘すぎない、スッキリとしたメントールの香りです。
● 成分:l-メントール約50〜65%。
アロマテラピーで使用されます。
食べられません。
ペパーミント精油
● 学名:Mentha piperita
● 科名:シソ科
● 抽出方法:水蒸気蒸留法
● 抽出部:全草
● 原産国:フランス
● 香り:薄荷よりは甘い爽やかなミントの香りです。
● 成分:l-メントール約30〜50%。
アロマテラピーで使用されます。
食べられません。
「薄荷」から「ハッカ油」になるまで
ハッカ油の原料「アルベンシスミント」が「精油の薄荷」→「薄荷脳」→「ハッカ油」になるまでの流れを簡単にご紹介します。
「ハッカ油」と「薄荷(ハッカ)」の違いがわかりますよ。
step
1ハッカの全草を水蒸気蒸留法で抽出
ここで精油「薄荷」が採れる
step
2抽出した油を冷却して再結晶
冷却してできたメントール成分の結晶が「薄荷脳」
ほぼメントール成分でできており、湿布などの医薬品、食品、化粧品にも使われています。
step
3さらに薄荷脳を取り除く
ここで「ハッカ油」が採れる
【ステップ2】からの、『冷却してさらに薄荷脳を取り除く』といった工程を経ているハッカ油は、メントールのスキッとした香りがより際立っています。
「ハッカ油」と精油の「薄荷(ハッカ)」「ペパーミント」の注意点
注意!!
* 原液のまま肌につけないようにしましょう。
* パッチテストをして肌に異常がないか確認してから使いましょう。
* アロマバスや部分的に塗る場合は、ホホバオイル・クリアなどと混ぜて使いましょう。
* 刺激が強いので、敏感肌など肌が弱い方は、混ぜて使う場合であっても量を少なめにしましょう。
* 妊産婦、乳幼児、てんかんの方は使用を控えましょう。
* 目の近くや粘膜には使わないようにしましょう。
まとめ
ハッカ油は医薬品扱い、薄荷やペパーミント精油は雑貨扱いというのも違いの1つです。
また、食品添加物としてのハッカ油は香りづけなどに使えますが、薄荷やペパーミントは食べられません。
ハッカ油、薄荷、ペパーミント共通の注意点は、
です。