消毒用エタノールがなくても、無水エタノールを精製水で希釈すれば簡単に消毒液が作れます。
今回は、60%、70%、75%アルコール消毒液の濃度計算の方法と作り方をご紹介します。
無水エタノールは消毒液だけじゃなく、手作りのアロマスプレーを作るときにも使えるし、災害時にも役立つので、1家に1本常備しておくと良いですよ。
▷ 無水エタノールを使った濃度○%の消毒液の作り方、計算方法
・ex1.無水エタノール+精製水=100mlで、75%消毒液の作り方
・ex2.無水エタノール+精製水=50mlで、70%消毒液の作り方
・ex3.無水エタノール+精製水=30mlで、60%消毒液の作り方
▷ 70%アルコール消毒液の作り方|無水エタノールと精製水を混ぜるだけ
▷ 無水エタノールと消毒用エタノールの違い
▷ まとめ
▷ 今回ご紹介した材料
無水エタノールを使った濃度○%の消毒液の作り方、計算方法

手作りのアロマスプレーや消毒用アルコールスプレーを作るときに行うのが濃度の計算です。 気分転換、リラックス、虫よけ、空間の消臭…。 日常のあらゆるシーンで活躍してくれるアロマスプレーは、実は簡単に自分で作れることをご存知ですか? 市販品よりも精油の質を選べて、香りもカスタマイズ自在。肌 ...
無水エタノールを使う場合は簡単にできるので、手作りのアロマスプレーや消毒液を作る際に役立ちます。
アロマスプレーの作り方と目的別おすすめレシピまとめ|虫除け・消臭・リラックスにも◎
自分で作るメリットは、濃度調整ができること。
<計算方法>は、
1. 作りたい分量(ml) × 作りたい濃度(%)=無水エタノールの量(ml)
2. 作りたい分量(ml) - 無水エタノールの量(ml)=精製水の量(ml)
です。いくつか例を見ていきましょう。
ex1. 無水エタノール+精製水=100mlで、75%消毒液の作り方
1. 100(ml)×0.75(%)=75(ml)
2. 100(ml)-75(ml)=25(ml)
無水エタノールが75ml、精製水が25ml。これで75%のアルコール水の完成です。
ex2. 無水エタノール+精製水=50mlで、70%消毒液の作り方
1. 50(ml)×0.7(%)=35(ml)
2. 50(ml)-35(ml)=15(ml)
無水エタノールが35ml、精製水が15ml。これで70%のアルコール水の完成です。
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ex3. 無水エタノール+精製水=30mlで、60%消毒液の作り方
1. 30(ml)×0.6(%)=18(ml)
2. 30(ml)-18(ml)=12(ml)
無水エタノールが18ml、精製水が12ml。これで60%のアルコール水の完成です。 新型コロナウイルスでアルコール消毒を頻繁に行うようになりましたが、気になるのが十分な消毒・抗ウイルス効果に必要なエタノール濃度です。 ウイルス対策に効果があるエタノール濃度は70〜80%とされて ...
計算例としてはこんな感じです。自分でアルコール濃度を調整したいときに、簡単な計算方法を知っていると便利ですよ。
エタノール濃度を50%まで下げてもコロナに効果があるって本当?
70%アルコール消毒液の作り方|無水エタノールと精製水を混ぜるだけ

消毒液は除菌やウイルス対策だけじゃなく、災害時にも役に立ちます。
「無水エタノール」と「精製水」を混ぜるだけで簡単に作れますよ♪
ただ注意してほしいのが、使うのは「無水エタノール」だということです。
「消毒用エタノール」でも「燃料用アルコール」でもありません。
消毒用エタノールはすでに消毒用に薄められていますので、さらに精製水で薄める必要はありません。
また、燃料用アルコールはアルコールランプなどの燃料用として使う製品なので、消毒には使いません。
必要な材料

■ 消毒液の作り方
step
1スプレーボトルに無水エタノールを70ml入れる。
無水エタノールも精製水も計量カップかビーカーで計ってから入れます。
step
21に精製水30mlを入れる。
水道水で代用する場合は、1週間を目安に使い切ってください。
step
3容器のふたを閉め、よくふり混ぜれば完成です。
最も殺菌・消毒効果を発揮する濃度は70%〜80%といわれています。
100mlで作るときの例でいうと、無水エタノール:精製水=7〜8(70〜80ml):3〜2(30〜20ml)がちょうどいいようです。

無水エタノールと消毒用エタノールの違い

無水エタノールと消毒用エタノールはアルコールの「濃度」と「刺激の強さ」が違います。
無水エタノールとは
水分が含まれていない、濃度99.5vol%以上のエタノールですぐに蒸発する。
すぐに蒸発するため消毒には不向き。
刺激が強く、肌に直接つくと水分を奪う。
消毒用エタノールのように使いたいときは、精製水で希釈し、濃度を70%〜80%にすることで消毒効果を発揮する。
ディフューザーやアロマクラフト作り後の洗浄、シールを剥がした後のネバネバなどの汚れ落としに最適。
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消毒用エタノールとは
水分を含んだ濃度76.9〜81.4vol%のエタノール。
無水エタノールより肌への刺激が低い。
インフルエンザウイルスなどへの消毒効果がある。
「エタノール(消毒用エタノール)は、通常70%の濃度においては、皮膚に対して拡散および揮発性も適度で、表皮を損傷することもなく、無害である。」(引用:厚生労働省|化膿性疾患用薬) アロマスプレー作りには無水エタノールが欠かせませんが、"消毒用エタノールで代用できるものならしたい"と思ったことはありませんか? 「絶対無水エタノールじゃないとダメ」なわけではありませんが、消毒 ...
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まとめ
消毒液の作り方は簡単で、無水エタノールと精製水を混ぜるだけです。
「市販のアルコール濃度よりもう少し下げたい」というときは、濃度計算が簡単にできる無水エタノールで自作するのがおすすめです。
無水エタノールは消毒液作りのほか、アロマスプレー作りや災害時にも役立つので、1家に1本あると便利ですよ。
今回ご紹介した材料
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この記事を書いた人

主にアロマテラピーやCBDを用いたセルフケアに関する記事を発信。医療系、アロマテラピー、CBDの資格保持。人間の大敵「ストレス」を緩和する方法やアイテムを紹介している。ほかにも美容・健康、資格に関することなどのんびり更新中。