不織布マスクは防塵・抗ウイルス効果が高く、つけることで感染症対策・花粉症対策になるというメリットがありますが、ピッタマスクのようなウレタンマスクや、デザイン豊富な布マスクも人気がありますよね。
このページでは、ピッタマスクのようなウレタンマスク、布マスク、不織布マスクのウイルス対策への効果と、メリット・デメリットをそれぞれご紹介しています。
自分に合ったマスク選びの参考までに・・・。
◇ ウイルス対策に効果的なマスク選び〜ウレタン、布、不織布のメリット、デメリットから見る!
● ピッタマスク(PITTA MASK)はウイルス対策に効果なし?
● ピッタマスク(PITTA MASK)を交換するタイミングは?
● 布マスクのメリット、デメリット
● 不織布マスクのメリット、デメリット
◇ 不織布マスクでも花粉・ウイルス99%カットは無理?効果は?
◇ 洗うと効果激減? 不織布マスク使用時の注意点
◇ まとめ
◇ 番外編;接触感染|飛沫感染|空気感染|エアロゾル感染|の意味
ウイルス対策に効果的なマスク選び〜ウレタン、布、不織布のメリット、デメリットから見る!
ピッタマスク(PITTA MASK)はウイルス対策に効果なし?

ピッタマスク(PITTA MASK)はポリウレタン素材のマスクですが、PM2.5やインフルエンザウイルス、コロナウイルスなどウイルス対策への効果は期待できません。
また、ポリウレタンにアレルギー反応を示す人や、使い始めのニオイが気になる人には向かないマスクです(洗えばニオイはほぼ取れます)。
ウイルス対策への効果は期待できませんが、メリットもあります。
ピッタマスク(PITTA MASK)のメリット
洗って繰り返し使うことができ、3回洗ってもフィルター性能は花粉99%カットを保つ。
紫外線もカットする(カラーによって紫外線遮蔽率に違いあり)。
メガネが曇りにくい。
通気性が良く、蒸れにくい。
長時間つけていても、耳が痛くなりにくい。
カラーバリエーションが豊富。
顔がかゆくなりにくい。
日本製。
ピッタマスク(PITTA MASK)を交換するタイミングは?白以外のマスクでおすすめの色はある?
ピッタマスク(PITTA MASK)を交換するタイミングは、マスク本体や耳かけの部分が緩くなってきたとき、少しでも破れたときです。

◆ 白以外のマスクなら、メイク汚れが目立ちにくいパステルカラーがおすすめ!
ピッタマスクはカラーバリエーションが多いですが、洗って使えるとはいえ、メイクをする方には白だと汚れが気になるかもしれません。
白以外にも、メイク汚れが目立ちにくいカラーもあるので、そちらがおすすめです。

布マスクのメリット、デメリット

布マスク(ガーゼマスク)はウイルスを防ぐ効果がほとんどなく、感染症対策には不向きなマスクです。
では、布マスクはどういった目的や場面で役に立つのでしょうか。
布マスクのメリット・デメリットから見ていきましょう。
布マスクのメリット
保湿性に優れているので空気の乾燥から喉を守ってくれる。
寒いときは防寒になる。
花粉などアレルギー体質の方で、化学繊維で作られた不織布マスクで顔がかゆくなる、かぶれるというときは布マスクがおすすめ。
肌への負担が少ない。
洗って繰り返し使える。
自分で作れるから、色・柄なども好きに選べる。
くしゃみや咳など症状がある人がマスクをするのは、ウイルスのついた飛沫を飛ばさないという点では有効。
また、布マスクで覆われた部分は、保湿効果でウイルスの増殖しにくい環境にすることで、喉の保湿に役立ち、ウイルスの侵入を防ぐ効果が期待できます。
布マスクのデメリット
・ウイルスを通してしまうので、ウイルス対策としては期待できない。
・ファンデーションやリップが付着する。
・顔と密着するため、息苦しさを感じることがある。
・洗う必要があるので、洗うのが面倒だという人には不向き。
洗うときは洗濯機よりも手洗いがおすすめです。
(参考:FNN PRIME online|「これは勉強になる」新型コロナで注目集まる“布マスク”・・・その洗い方を花王が紹介)

不織布マスクのメリット、デメリット

不織布マスクはサージカルマスク、プリーツマスク、立体マスクなど、使い捨てタイプのマスクに使われています。
医療用に使われるマスクを意味するのが「サージカルマスク」、
立体的なプリーツ状になっているのが「プリーツ型マスク」、
鳥のくちばしのような形で、より顔との密着性が高い「立体型マスク」。
材質は不織布で、形によって呼び方が違うだけです。
不織布マスクのメリット
値段が手頃。
1日1回使い捨てで衛生的。
花粉、ウイルスなどを99%ブロックするフィルターを使っている。
圧迫感がなく、息苦しさがない。
不織布マスクのデメリット
・雑菌が繁殖しやすいので1日1枚で交換しないといけない。
・洗うとフィルター効果は激減する。
・マスクで覆われた部分が蒸れやすく、外したとき肌を乾燥させてしまう。
・メガネが曇る。
・マスクに使われる化学繊維に反応して顔がかゆくなることがある。
不織布マスクでも花粉・ウイルス99%カットは無理?効果は?


不織布とは、繊維を接着またはからみ合わせた薄いシート状の布で、織っていない布のことです。通気性に優れ、マスクのフィルタ部、生理用品や紙おむつにも使われています。
不織布マスクには不織布の中にフィルターが入っていて、防塵・抗ウイルス効果が高いです。
特にN95規格のマスクは、0.1〜0.3μmの微粒子を95%除去できると言われていて、感染症対策に効果が期待できます。ただ、値段が高いです。
一般の不織布マスクはN95ほどではありませんが、ウイルスを含んだ唾液などの飛散物を防ぐには十分効果的です。

ただ誤解しないでほしいのが、不織布マスクは「花粉やウイルスなど99%カットするフィルターが入っているマスク」であって、マスクの隙間から入ってくるものに関しては防げないので、完全に花粉やウイルスなどをブロックできるわけではないということ。
顔の輪郭は人それぞれで、完全に隙間を作らないというのは不可能です。
なので、自分に合った形やサイズのマスクを選んで、隙間をなるべく作らないようにフィットさせましょう。
洗うと効果激減? 不織布マスク使用時の注意点
不織布マスクは1度洗えばフェルター効果が激減します。
また、短時間使っただけだとしても、1日たつと雑菌が繁殖することが考えられます。

花粉やウイルスは、マスクの前面に多く付着します。
マスクをつけたり外したりしているうちに、雑菌や花粉、ウイルスなどが手や顔に付着することもあります。
マスクを外すときはマスク本体は触らず、耳掛けの部分をつまんで外すようにしましょう。
少しもったいない気もしますが、不織布マスクは基本1日1枚で使い捨てです。
まとめ

インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスは0.1μm(マイクロメートル)程度の大きさで、くしゃみや咳とともに3〜5μmの大きさとなって飛び散るといわれています。
5μmのウイルスを防ぐ効果が期待できるのは不織布マスクです。
ちなみに、花粉の粒子は30μm程度、PM2.5は2.5μm以下。

ウイルスを防ぐフィルターがないピッタマスクや布マスクは、感染症対策には効果が期待できませんが、喉の乾燥予防や防寒、花粉対策、ウイルスが付いた飛沫を飛ばさない咳エチケットには役に立ちます。洗って使えるマスクはやっぱり重宝しますよね。
不織布マスクは防塵・抗ウイルス効果が高く、つけることで感染症・花粉症対策になるというメリットがありますが、洗うとフィルター効果が激減するので、基本1日1枚で使い捨てというデメリット(?)もあります。
メリット・デメリットをふまえて、自分に合ったマスクでウイルス対策、花粉症対策に役立てましょう♪
番外編;接触感染|飛沫感染|空気感染|エアロゾル感染|の意味

接触感染
ウイルスに感染した人と握手やハグなどをする。
また、直接人と接触しなくても、ウイルスに感染した人のツバ、せき、くしゃみなどの飛沫がお菓子などの袋の上に付いて、他の人がその袋を触った手で自分の目・鼻・口を触ると、手についたウイルスが身体に入って感染する。
飛沫感染
飛沫感染は、ウイルスに感染した人によるツバ、せき、くしゃみなどで出た細かい水滴を浴びることで感染する。
人との距離を2mとることが勧められるのは、この飛沫が飛べる距離が1〜2mだから。
空気感染=エアロゾル感染?
空気感染、エアロゾル感染は、ウイルスに感染した人によるツバ、せき、くしゃみなどの飛沫の水分が蒸発して、ウイルスだけが残って浮遊している状態のものを吸い込むことで感染する。
飛沫感染と違い、感染力を持ったまま数時間、数十メートルも浮遊し続ける。
「エアロゾル感染」には明確な定義がない。粉塵や煙、ミスト、大気汚染物質などといった空気中に浮遊している微細な粒子のことをエアロゾルと呼ぶ。
エアロゾル感染対策に効果的な方法
密を避ける
人との距離を2mとる
マスクをつける
換気や、空気清浄機を使って空気をきれいにする
他人と長時間同じ密閉空間にいることを避ける
うがい
手洗い
消毒
免疫力を落とさない
<引用・参考記事>
・薬と学ぶ_2015年夏号「なんでだろう?」の解説 飛沫(ひまつ)感染と空気感染の違いって何だろう?
・こどもの空気研究所 コラム 「空気感染」「飛沫感染」「接触感染」の違いは?