一般の急須ややかんと違って、鉄瓶は「お手入れや保管方法が面倒なんじゃないか」、「鉄だからすぐ錆びるんじゃないか」、という印象をお持ちではありませんか?
ですが、南部鉄瓶のお手入れは意外と簡単で、どの鉄瓶も「金気止(かなけど)め」というサビ止めの処理がされています。
ただ、使い終わった後や保管の面で気をつけなければならないことがあります。
それさえ知っていれば、鉄瓶は決して「重いだけで扱いが面倒なモノ」ではないことがわかりますよ。
◇ 南部鉄瓶はお手入れ不要?使わないときの保管方法は?
1.鉄瓶の内側は触らない
2.沸かしたお湯は使い切る
3.鉄瓶は洗剤で洗わない
◇ サビができてしまったら〜鉄瓶の赤サビの取り方
◇ まとめ
南部鉄瓶はお手入れ不要?使わないときの保管方法は?
南部鉄瓶は特別なお手入れは不要ですが、長く使い続けるために、次の3点に気をつけましょう。
- 1.鉄瓶の内側は触らない
- 2.沸かしたお湯は使い切る
- 4.鉄瓶は洗剤で洗わない
鉄瓶は洗う必要がないので、ここだけ気をつければ特別なお手入れの必要もなく、ラクちんなんですよ♪
1.鉄瓶の内側は触らない
味をまろやかにしてくれる湯垢(ゆあか)が取れてしまうのを防ぐため、鉄瓶の内側は触らないようにしましょう。
湯垢は白い粉のように見えますが、これは、水中のカルシウムなどのミネラル成分が白く付着したものです。
これが鉄瓶の内側の過度なサビの発生を抑える働きをしてくれます。
2.沸かしたお湯は使い切る
サビの一番の原因は湿気です。お湯を沸かしたら使い切るか、保温ボトルなどに移しきりましょう。
鉄瓶の蓋を開けたまま余熱で乾かせば、水気も残らずサビも防げます。
濡れたまま放置するのが1番良くないのです。
鉄瓶の外側についた水分は、乾いた布巾やキッチンペーパーで拭くだけでOK。
また、しばらく使わないときは、湿気のない、できれば風通しの良いところに保管しましょう。(新聞紙や布に包まず、そのままの状態で)
3.鉄瓶は洗剤で洗わない
食器洗浄機はサビの原因になるので使えません。
また、鉄瓶の内側・外側ともに、タワシでこすったり洗剤で洗わないようにしましょう。
質問!
内側全体に白い粉がついてきたのですが・・・
鉄瓶においては、この「湯垢」こそがお湯をまろやかに、美味しくしてくれるものなので、あわてて洗剤やタワシで洗わないようにしましょう。
サビができてしまったら〜鉄瓶の赤サビの取り方
使い続けるうちに出てくるのがサビですが、サビにもそのまま使い続けても良いサビとダメなサビがあります。
沸かしたお湯が濁るほどの赤いサビができてしまったら、きちんとサビ取りをする必要があります。
手順は簡単なので、鉄瓶内の赤サビで気になることがありましたら、参考までにご覧ください。
慌ててタワシなどでゴシゴシこすらないようにしましょう。
step
1鉄瓶内を軽くすすいで洗い流す
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27〜8分目くらいまで水を入れ、大さじ1杯程度の煎茶葉を入れる
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3そのまま沸かし、沸騰したら弱火にして30分沸かし続ける
step
430分経ったら火を止め、半日放置する。その後、鉄瓶の中のお湯と茶葉を洗い流す。
鉄分とお茶の成分が反応してお湯が黒くなっています。
step
5また7〜8分目くらいまで水を入れ、沸騰させる。
step
6沸騰したら火を止め、お湯が濁っていないか確認する。
まとめ
鉄瓶は特別なお手入れは不要ですが、サビ防止のため、毎回使ったあとは水気を残さないようにしましょう。
それでも、鉄なので使っていくうちにサビは出てきてしまうものです。
内部に赤褐色の斑点ができても、お湯が濁らなければそのまま使ってOK。
鉄瓶は毎日使うことが1番のお手入れになるんですよ。
南部鉄瓶のお手入れと注意点
1.鉄瓶の内側は触らない。
2.沸かしたお湯は使い切って水気を残さない。
3.鉄瓶は洗剤で洗わない。
毎回お湯を注いだあとは、ふたを開けて中の水分をしっかり蒸発させるようにすると、サビも付きにくくなります。
とはいえ、鉄でできた鉄瓶なので、使い続けるうちにサビが出てしまうのは仕方のないことです。
サビはこすり洗いしたくなりますが、お湯が濁っているわけじゃないなら、そのまま使い続けても大丈夫です。
お湯が濁り出したら、あわてず、煎茶葉を用意しましょう☆