アロマキャンドルを手作りしてみたものの、「火を灯しても全然香らない…」「作ってるときはいい香りだったのに」と感じたことはありませんか?
この記事では、手作りアロマキャンドルの香りがしない主な原因と、しっかり香らせるための改善ポイントを5つご紹介します。さらに、香りに慣れて感じにくくなる現象「嗅覚疲労」への対処法もあわせて解説します。
▷ 手作りアロマキャンドルが香らない原因とは?
▷ しっかり香る手作りアロマキャンドルにするための5つのコツ
1. 香料は「ワックスの5〜10%」を目安に
2. 香料を混ぜるタイミングに注意
3. 芯はキャンドルのサイズに合ったものを選ぶ
4. フレグランスオイルの活用も検討
5. 完全に固まるまでしっかり乾燥させる
▷ 香りに「慣れてしまった」と感じるときは?〜嗅覚疲労と対策〜
・嗅覚疲労とは?
・嗅覚疲労への対処法
▷ まとめ
手作りアロマキャンドルが香らない原因とは?

以下のような理由が、香りが弱くなる原因として考えられます。
精油(フレグランスオイル)の量が少ない
天然精油やフレグランスオイルの量が少ないと、火を灯しても香りが空間に広がりにくくなります。
とくに精油は揮発性が高く、熱に弱いため添加量と混ぜるタイミングがとても重要です。
ワックスの温度が高すぎた
高温のワックスに精油を入れると、香り成分が蒸発してしまい、香りが残りません。
芯が適正でない or 火力が弱い
キャンドルの芯が小さすぎたり、火が弱すぎたりすると、十分にロウが溶けず、香りが立ちにくくなります。
しっかり香る手作りアロマキャンドルにするための5つのコツ

1. 香料は「ワックスの5〜10%」を目安に
ソイワックスやパラフィンワックスなどの材料に対して、精油やフレグランスオイルは5〜10%が適量です。 手作りソイアロマキャンドルを作る場合、使用するソイワックスに対して精油濃度は5%が目安です。 アロマキャンドルに必要な精油の量(滴数)は、下記の方法で計算できます。 (ソイワックスのg数 × ...
(例)100gのワックスなら5〜10gのオイルを使用。
※ 精油のみ使用する場合は5%以下が目安です。
手作りアロマキャンドルに必要な精油濃度(量、滴数)は?
2. 香料を混ぜるタイミングに注意
ワックスの温度が60〜70℃のときにオイルを加えると、香りが飛びにくく、しっかり残ります。熱すぎると揮発し、逆に低すぎると分離の原因になるため注意しましょう。 お部屋をやさしく包み込むアロマの香りと、ゆらめく炎の癒しを同時に楽しめる「ソイアロマキャンドル」。 大豆由来のワックスを使用するため、パラフィンキャンドルよりも環境や体にやさしく、ススが出にくいのも魅 ...
画像でわかる!初心者でも簡単にできるソイアロマキャンドルの作り方&おすすめ精油
3. 芯はキャンドルのサイズに合ったものを選ぶ
キャンドルがしっかり燃焼し、ロウが表面全体に広がらなければ香りも広がりません。
芯が細すぎる or 短すぎると燃焼効率が下がるので、サイズや素材を見直しましょう。
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4. フレグランスオイルの活用も検討
精油は天然ゆえに香りが穏やかですが、キャンドル専用のフレグランスオイルを使えば、よりしっかり香りが広がります。耐熱性もあるため、手作りキャンドルに適した選択です。
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5. 完全に固まるまでしっかり乾燥させる
製作後すぐに使うと、香りの広がりが弱く感じることも。少なくとも24時間以上は乾燥させてから使いましょう。
香りに「慣れてしまった」と感じるときは?〜嗅覚疲労と対策〜

◆ 嗅覚疲労とは?
「このキャンドル、最初はいい香りだったのに、だんだん香りを感じなくなった…」
ということはありませんか?これは香りの成分が減ったわけではなく、“嗅覚が慣れてしまった”可能性があります。
これを「嗅覚疲労」と呼びますが、同じ香りを嗅ぎ続けたり、香りに長時間さらされることで脳が刺激に慣れてしまい、香りを感じにくくなっている状態です。
とくにアロマのように繊細で持続的な香りは、知らず知らずのうちに順応が起きやすい傾向にあります。
◆ 嗅覚疲労への対処法
以下のようなシンプルな習慣で、香りの感覚をリセットすることができます。
換気をする
→ 一度部屋の空気を入れ替えて、無臭の環境をつくる。
無香の飲み物をとる
→ 白湯や水を飲むことで、香りを意識から切り離せます。
別の場所に移動して鼻を休ませる
→ 外の空気や自然の香りを吸うのも◎。
キャンドルの香りを変えてみる
→ 異なる香調をローテーションで使うと、慣れを防げます。

まとめ
香りがしっかり漂う手作りアロマキャンドルを作るためには、
* 香料の量・混ぜる温度
* 芯やワックスの選定
* 香りを感じない時間をもつ
といったポイントを意識することが大切です。
手作りならではのぬくもりあるキャンドルライフを、香りとともにぜひ楽しんでくださいね。
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この記事を書いた人

主にアロマテラピーやCBDを用いたセルフケアに関する記事を発信。医療系、アロマテラピー、CBDの資格保持。人間の大敵「ストレス」を緩和する方法やアイテムを紹介している。ほかにも美容・健康、資格に関することなどのんびり更新中。