精神的な疲れと筋肉の緊張をほぐす「カンフェン」|効果、注意点、使い方

カンフェンを含む精油

カンフェンは、モノテルペン炭化水素類に属す成分で、樟脳のようなシャープで刺激のある強い香りが特徴です。主に化粧品や香水の原料、食品香料として利用されています。 

ブラックスプルースやローズマリー、ジンジャーなどの精油にもカンフェンが含まれていて、呼吸器系のサポートや筋肉の緊張を和らげる効果が期待できます。 

この記事では、カンフェンが持つ効果や注意点のほか、カンフェンを含む精油や、その活用法を紹介します。

 

カンフェンの効果

精油成分の主な作用、期待できる効果

カンフェンを含む精油は、精神的な疲れを癒し、気分をリフレッシュさせてくれます。また、咳や鼻づまり、風邪の予防など呼吸器系のサポートや、血行を促進し筋肉の緊張をほぐす効果が期待できます。 

・抗菌作用
・抗ウイルス作用
・殺菌作用
・鎮痛作用
・抗炎症作用
・脂肪溶解作用
・血行促進作用
・血圧上昇作用
・神経興奮抑制作用
・精神安定作用
・リフレッシュ効果

カンフェンの禁忌事項・注意点

精油成分の安全性

● カンフェンは血圧を上昇させる可能性があるため、高血圧の人は使用を避けましょう。

● カンフェンは子宮収縮作用があるため妊娠中の使用は避けましょう。また、授乳期の乳児に影響を与える可能性があるとされているため、授乳中の人も使用を避けましょう。

● カンフェンは神経系に影響を与えるとされているため、てんかん患者は使用を避けましょう。

● 肌に刺激を与えることがあるため、希釈して肌に塗布する場合はパッチテストを行うようにしてください。

カンフェンを含む精油

成分を含む精油

ブラックスプルース(21〜22%)

ローズマリー・カンファー(8〜10%)

ジンジャー(8〜10%)

ローズマリー・ベルベノン(8〜9%)

シトロネラ(〜7%)

ホワイトセージ(3〜7%)

ローズマリー・シネオール(4〜5%)

セージ(4〜5%)

アカマツ・ヨーロッパ(2〜4%)

パイン(0.4〜0.5%)

ジュニパー(0.3〜0.4%)

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カンフェンを含む精油の活用法

おすすめの使い方

【ディフューザーで芳香浴】
ディフューザーを使うことで空間浄化になります。風邪予防のほか、においが気になる時におすすめです。
ディフューザーと比べると香りの拡散力はありませんが、携帯用ディフューザーやアロマストーンを使っても、ほのかな香りを楽しめます。

【吸入】
ハンカチやティッシュに精油を1〜2滴垂らして、鼻の近くに持っていき香りをかぐ方法です。集中力が必要な時やリフレッシュしたい時にサッとできます。

【蒸気吸入(マグカップ吸入)】
風邪や鼻づまりの症状を和らげたい時におすすめなのが、マグカップを使った蒸気吸入です。熱めのお湯をマグカップに入れ、そこに精油を1〜3滴垂らし、湯気といっしょに香りをゆっくり吸い込みます。精油成分が目に染みることがあるため、目を閉じて行ってください。

【アロマスプレー】
30mlのスプレーボトル(遮光ガラス製推奨)に、無水エタノール5mlと精油6〜12滴を入れて左右に軽く振ったら、最後に精製水25mlを入れます。蓋をして、上下によく振ったらアロマスプレーの完成です。気分を変えたい時、空間にシュッとスプレーすると爽やかな香りでリフレッシュできます。玄関やトイレ、洗面所など、においが気になるところに使っても◎。

【マッサージオイル】
30mlの遮光瓶に、ホホバオイル・クリア(他のキャリアオイルも可)20mlと精油4〜12滴を入れて、蓋をして上下によく振ったらマッサージオイルの完成です。スポーツ後の筋肉痛対策や、日焼け後のケアに。スキンケアに使う場合は、精油の滴数を2〜4滴に抑えてください。

おすすめのブレンドレシピ

【リフレッシュブレンド】
ローズマリー・ベルベノン × パイン × ジンジャー

【呼吸サポートブレンド】
ブラックスプルース × ローズマリー・シネオール × セージ

【痛み対策ブレンド】
ローズマリー・カンファー × シトロネラ × アカマツ・ヨーロッパ

精油の活用方法やブレンドレシピに興味のある方には、↓↓の本が参考になります。

より詳しく精油の知識を学びたいセルフケアに役立てたいという方は、自宅で学べて資格も取れる講座もあります。この機会に精油の特徴や正しい使い方を学んでみてはいかがでしょう。


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精油は医薬品ではないため、薬の代わりや治療を目的に使用することはできません。当ブログに掲載されているのは一般的な精油の効果・効能であり、使用した人の心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。とはいえ、精油の芳香成分は、心身の健康に良い影響をもたらすことがわかっています。精油を使う際は、ご自身の体調や体質に合わせて取り入れてみてください。
 

この記事を書いた人

この記事を書いた人Karisugi
主にアロマテラピーやCBDを用いたセルフケアに関する記事を発信。医療系、アロマテラピー、CBDの資格保持。人間の大敵「ストレス」を緩和する方法やアイテムを紹介している。ほかにも美容・健康、資格に関することなどのんびり更新中。

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