精油には、香りによるリラックス効果や、肌のケア、さらには気分の改善など多くの健康効果が期待できますが、その使用にはいくつか注意が必要です。
正しく使用すれば、精油は心身に良い影響を与えますが、誤った使い方や体調に合わない精油の使用は、逆に健康リスクを引き起こすこともあります。
この記事では、精油の安全な使用方法と注意点、購入時に気をつけるべきポイントについて詳しく解説します。
▷ 精油の基本的な使い方
▷ 精油使用時の注意点
・アレルギー反応に注意
・妊娠中や授乳中の使用について
▷ 精油購入時の注意点
・偽物や粗悪品を避けるためのチェックポイント
・信頼できる精油メーカーや販売店を選ぶ
▷ 精油の保管方法
▷ まとめ
▷ 関連記事
精油の基本的な使い方

精油は植物のエキスが凝縮された成分を含んでいるため、正しく使用することが大切です。間違った使い方や過剰な使用は、健康に害を及ぼす可能性があります。
精油はディフューザー、オイルマッサージ、ローション、スプレー、バスソルトなどさまざまな用途に使うことができます。ただし、精油の原液を直接肌に塗布することはできません。そのため、香りを楽しむ芳香浴以外は、必ず希釈してから使用することが基本となります。希釈の方法には以下のようなものがあります。 Karisugiはじめに・・・ ここでご紹介するアロマオイルは、精油とキャリアオイル(精油を薄めるときに使うオイル)を混ぜて作ったものです。 アロマディフューザーなど芳香浴に使うアロマオイルではあ ...
■ キャリアオイル(植物油)を使う
精油を使用する際には、必ずキャリアオイル(ホホバオイル、アーモンドオイル、ココナッツオイルなど)で希釈します。通常、1%濃度で使用することが推奨されます。例えば、10mlのキャリアオイルに精油を2〜3滴加える方法です。
アロマオイルの作り方【精油の希釈濃度・滴数、ブレンドレシピ付き】

■ 適切な希釈濃度にする
希釈濃度は、使用目的や対象者によって異なります。例えば、大人のリラックス目的であれば1〜2%濃度が一般的ですが、敏感肌や子供にはさらに薄め(1%未満)に希釈する必要があります。

精油使用時の注意点

アレルギー反応に注意
精油は天然の成分ですが、すべての人に合うわけではありません。アレルギー反応が出ることもあるため、初めて使用する前にはパッチテストを行うことが推奨されます。
パッチテスト
腕の内側など目立たない部分に希釈した精油を少量塗布し、24〜48時間様子を見ます。
発赤、かゆみ、腫れなどが見られた場合、その精油は使用しないようにします。
妊娠中や授乳中の使用について
妊娠中や授乳中は、精油の使用に注意が必要です。例えば、次の精油は妊娠中や授乳中には避けたほうが良いとされています。
妊娠中に避けるべき精油
アニス、オレガノ、カモミール・ジャーマン、カモミール・ローマン、キャロットシード、クラリセージ、クローブ、サイプレス、サンダルウッド、シダーウッド・バージニア、シナモン・カッシア、ジャスミン、ジュニパー、ゼラニウム、セージ、パルマローザ、フェンネル、ペパーミント、ヘリクリサム(イモーテル)、マージョラム、ミルラ、メリッサ、ヤロウ、ラバンジン、ラベンダー、ローズ、ローズマリー・カンファー、ローズマリー・シネオール、ローズマリー・ベルベノン など
授乳中に避けるべき精油
アニス、クローブ、サイプレス、シナモン・カッシア、セージ、フェンネル、ペパーミント、ヘリクリサム(イモーテル)、マージョラム、ラバンジン、ローズマリー・カンファー、ローズマリー・シネオール、ローズマリー・ベルベノン など アロマテラピーで使う精油について、『精油名』『香り』『精油成分』から探せるようにまとめました。香りや成分、効果・作用、ブレンドの相性、使い方などの参考までに。精油に含まれる成分「テルペン」はCBDとも ...
精油と成分|精油名、香り、成分から探す
精油購入時の注意点
精油市場には品質のばらつきがあり、偽物や粗悪品が流通していることもあります。質の良い精油を選ぶためには、いくつかのポイントに注意する必要があります。
偽物や粗悪品を避けるためのチェックポイント
100%純粋な精油を選ぶ
精油には、他の成分が混ぜられているものがあります。購入前に、精油が100%純粋であるか、オーガニックであるかを確認しましょう。信頼できるメーカーや店舗で購入することが大切です。
原産地や生産方法の確認
良質な精油は、どの地域で、どのように栽培された植物から抽出されたものかが明確に記載されています。例えば、オーガニック認証や品質保証書があると安心です。
成分表示の確認
信頼できる精油メーカー(ブランド)は、精油の成分表示が明確に記載されており、場合によっては精油の試験結果や品質保証書も提供されます。パッケージやラベルには、精油の学名、抽出部位、抽出方法などが記載されているのが理想的です。
価格に注意
安すぎる精油は品質が低い可能性があります。精油の価格は、植物の希少性や抽出方法によって大きく変動します。例えば、ローズやジャスミンなどは非常に高価な精油であり、安価で販売されているものは品質に疑問が残る場合があります。価格の相場とそれに見合った品質であるか確認することが大切です。
香りのチェック
良質な精油は、植物本来の香りが豊かで自然です。逆に、人工的な香りがする場合、それは合成香料が含まれている可能性が高いです。
信頼できる精油メーカーや販売店を選ぶ
精油は信頼できるメーカー(ブランド)や販売店から購入することが重要です。オーガニックや高品質な精油を取り扱っている、専門的なオンラインストアやアロマショップを選ぶと良いでしょう。また、口コミやレビューをチェックして、他のユーザーの評価を参考にするのも有効です。 良質な精油を選ぶためには、信頼できるメーカーの製品を選び、目的に応じて自分に合った精油を選ぶことが大切です。 精油は心身に良い影響を与えると言われていますが、正しい選び方をしないとその効果を最大限に ...
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精油の保管方法
良質な精油を長持ちさせるためには、直射日光を避け、涼しく乾燥した場所で立てて保管することが大切です。 精油はプラスチックを溶かす性質があることから、保管だけじゃなく持ち運びの際も立てておくのがおすすめです。 今回は、精油(またはアロマオイル)収納に適した木箱や、持ち運びに便利なバニティバック型の ...
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まとめ
精油を使用する際は、必ず適切な希釈やパッチテストを行いましょう。また、妊娠中・授乳中の方は避けるべき精油を確認しましょう。
精油購入時は、品質や信頼性を確認し、偽物や粗悪品に騙されないように注意が必要です。
精油は正しく使用すれば心身に大きなメリットがあります。ぜひお気に入りの精油を見つけて、アロマを安全に楽しんでください。
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この記事を書いた人

主にアロマテラピーやCBDを用いたセルフケアに関する記事を発信。医療系、アロマテラピー、CBDの資格保持。人間の大敵「ストレス」を緩和する方法やアイテムを紹介している。ほかにも美容・健康、資格に関することなどのんびり更新中。