「CBDを使ってみたけれど、正直よく分からなかった」
「5mgや10mgでは少なすぎるの?」
「もっと量を増やせば、はっきり実感できる?」
CBDを初めて使うと、このような疑問が出てきます。
商品ページや口コミを見ると、「少量から始めましょう」「自分に合う量を探しましょう」と書かれていることが多いですよね。
間違った説明ではありませんが、知りたいのはもっと具体的なことではないでしょうか。
「結局、CBDは何mgくらい使えば実感できるの?」
先にお伝えすると、現在のところ、一般向けのCBD製品について「この量を使えば誰でも実感できる」といえる共通の数字は分かっていません。
5〜10mgで何らかの変化を感じる人がいる一方、数十mg、あるいは研究で使われるさらに多い量でも、明確な違いが確認されないことがあります。
これは、単に「個人差があるから」で終わる話ではありません。
何を実感したいのか、どのような製品を使うのか、食前か食後かなどによっても、CBDの感じ方や体内に取り込まれる量が変わるためです。
この記事では、研究で確認されている内容をもとに、
・5〜10mgで本当に実感できるのか
・数十mg使えば違いが分かるのか
・量を増やせば実感しやすくなるのか
・なぜ「実感できる量」を1つに決められないのか
を、CBD初心者の方にも分かりやすく整理します。
1. CBDはどれくらい使えば実感できる?【先に結論】
» 5〜10mgで実感できるとは言い切れない
» 数十mgでも実感しない人はいる
» 量を増やせば実感しやすくなるとは限らない
2. 「実感できる量」が1つに決められない理由
» 何を実感したいかによって答えが変わる
» 同じmg数でも体内に取り込まれる量が変わる
» 市販品と臨床試験のCBDは同じ条件ではない
3. 結局、何mgから試せば良い?
» 初回は5mg前後から考える
» 5mgで何も感じなかったらどうする?
» 数日後は量を増やしても良い?
» 何mgまで試せば答えが出る?
4. まとめ|5mg前後は「実感量」ではなく開始量の一例
CBDはどれくらい使えば実感できる?【先に結論】
先に結論を言うと、
CBDには、誰でも実感できる共通の量はありません。5〜10mgで実感できるとは限らず、数十mg以上でも明確な変化を感じない人がいます。また、量を増やすほど実感しやすくなるとも言い切れません。
少しがっかりする答えに聞こえるかもしれません。
しかし、これは「CBDについて何も分かっていない」という意味ではありません。
研究を見ると、CBDは使用量だけで結果が決まるのではなく、目的や製品、食事条件、使う人の違いによって結果が変わることが分かっています。
そのため、「CBDは10mgで効く」「40mg以上ならリラックスできる」と、一つの数字だけで説明する方が正確ではありません。
大切なのは、次の3点です。
5〜10mgは実感を保証する量ではない
数十mg使っても変化が分からないことがある
多く使えば良いとは限らない
ここから、それぞれ詳しく見ていきましょう。
5〜10mgで実感できるとは言い切れない

CBD初心者向けの記事や商品では、「まずは5〜10mg程度から」という案内をよく見かけます。
当ブログでも、初めて使う場合は5〜10mg程度から始め、体調に合わせて量を調整する方法を紹介しています。
ただし、この数字は、「5〜10mg使えばリラックスや睡眠の変化を実感できる」という意味ではありません。
あくまで、初めから多量に使わず、少量から体調を確認するための考え方です。
実際、健康な成人に100mgのCBDを口から摂取してもらった試験では、主観的な体感について、CBDとプラセボの間に明確な違いは確認されませんでした。100mgは市販のグミやオイルで使われる5〜10mgよりかなり多い量ですが、それでも全員が分かりやすい変化を感じたわけではありません。(» 参照)
また、健康な成人に600mgのCBDを1回投与した別の試験でも、症状や身体的な指標について、CBDとプラセボの間に明確な違いは確認されませんでした。(» 参照)
もちろん、これらの試験だけで「少量のCBDには意味がない」と結論づけることはできません。
試験の目的や対象者が、市販CBDをセルフケアとして使う人と同じではないからです。
ただ、少なくとも分かるのは、「5〜10mgという数字だけを見て、実感できるかどうかを予測することはできない」ということです。
5mgで「いつもと少し違うかも」と感じる人もいるでしょう。
一方で、10mg使っても何も感じない人がいても、不思議ではありません。
「10mg使っても何も感じなかったから、商品が悪い」とも、「自分にはCBDが効かない」とも、1回だけでは判断できないのです。
» CBDグミの1粒量と摂取量の考え方

数十mgでも実感しない人はいる

「5〜10mgで分からないなら、20mgや50mgに増やせばよいのでは?」
そう考える方もいるかもしれません。
ところが、研究では数十mg以上のCBDを使っても、調べた項目でプラセボとの差が確認されないケースがあります。
先ほど触れた試験では、100mgのCBDを口から摂取しても、主観的な薬物作用はプラセボと明確に異なりませんでした。(» 参照)
ここから分かるのは、数十mg使えば必ずリラックスや眠気などを感じるわけではないということです。
CBDを使ったときに、はっきりとした体感がないことは珍しいとは言い切れません。
そもそもCBDは、THCのような強い酩酊感を起こす成分ではありません。
そのため、CBDを使った直後に、
・急に眠くなる
・頭がぼんやりする
・気分が大きく変わる
・身体が軽く感じる
といった、分かりやすい変化が起こるとは限りません。
むしろ、セルフケアとして市販CBDを使う場合は、
・夜の気持ちの切り替えがしやすかった
・いつもより穏やかに過ごせた気がする
・特に変化は分からなかった
・眠気や胃腸の違和感を感じた
など、感じ方が分かれる可能性があります。
💡「実感しなかった」は失敗とは限らない
何も感じなかった場合、すぐに量を増やしたくなるかもしれません。
しかし、1回の使用だけでは、CBDによる変化なのか、その日の疲れや食事、期待感などの影響なのかを分けにくいものです。
また、研究で数十mg以上を使用しても変化が確認されない例があることを考えると、量だけを増やして答えを出そうとする方法には限界があります。
「数十mgでも何も感じない人はいる」と知っておくだけでも、無理に高用量へ進むのを防ぎやすくなるでしょう。
» CBDを実感できないときの見直し方

量を増やせば実感しやすくなるとは限らない

CBDは、量を増やすほど体感も比例して強くなるとは限りません。
この点を示す興味深い研究があります。
健康な男性57人を対象に、人前で話す状況を再現して不安を調べた試験では、参加者を次の4グループに分けました。
・CBD 150mg
・CBD 300mg
・CBD 600mg
・プラセボ
その結果、300mgを使用したグループでは不安の低下が確認されましたが、150mgと600mgではプラセボとの明確な差が確認されませんでした。(» 参照)
つまり、この研究では、150mgより300mgの方が変化が見られたものの、さらに多い600mgでは同じ結果にならなかったということです。
ただし、この研究は健康な男性を対象に、模擬スピーチ中の一時的な不安を調べたものです。
市販のCBDを寝る前や日常のリラックス目的で使う場合に、300mgが適しているという意味ではありません。
また、量を増やすほど、眠気や胃腸症状などが起こる可能性にも注意が必要です。健康な成人を対象とした試験やレビューでは、CBD使用時に軽度の下痢、吐き気、頭痛、眠気などが報告されています。(» 参照)
「実感がないから倍にする」という増やし方ではなく、まずは条件をそろえて変化を確認する方が現実的です。

「実感できる量」が1つに決められない理由
なぜCBDは「10mg」「20mg」と、1つの量に決められないのでしょうか。
主な理由は次の3つです。
1. 何を実感したいかによって、評価する内容が違う
2. 同じmg数でも、体内に取り込まれる量が変わる
3. 市販品と臨床試験では、製品や使用条件が違う
順番に見ていきましょう。
何を実感したいかによって答えが変わる

ひと口に「CBDを実感したい」といっても、期待している内容は人によって違います。
例えば、
・夜に気持ちを落ち着けたい
・寝つきや睡眠状態の変化を見たい
・人前に出るときの緊張をやわらげたい
・運動後の身体をケアしたい
・日中のストレス対策として使いたい
などがあります。
これらはすべて、評価する内容が異なります。
人前で話す際の不安を調べた研究で300mgに変化が見られたからといって、寝る前に300mg使えば同じように変化するとは言えません。
また、健康な人と、特定の病気や症状がある人でも結果は変わる可能性があります。
CBDの量を考える前に、まずは、自分は何がどう変わったら「実感した」と判断するのかを決めておく必要があります。
例えば、「リラックスしたい」だけでは、少し曖昧です。
次のように、できるだけ具体的にすると変化を振り返りやすくなります。
・仕事が終わったあと、気持ちを切り替えやすかったか
・ベッドに入ってから落ち着いて過ごせたか
・翌朝の気分は普段と違ったか
・眠気やだるさなど、困る変化はなかったか
CBDを実感できたかどうかは、強い眠気や大きな気分変化だけで判断するものではありません。
ただし、小さな変化をすべてCBDのおかげだと決めつけないことも大切です。
その日の疲れ、食事、睡眠、気分なども一緒に記録すると、少し冷静に判断しやすくなります。
同じmg数でも体内に取り込まれる量が変わる

CBDは、パッケージに書かれたmg数が同じでも、毎回まったく同じ量が体内に取り込まれるとは限りません。
特に影響しやすいのが、食事です。
医薬品として使われる高純度CBDを健康な成人に750mg投与した試験では、空腹時に比べて高脂肪・高カロリーの食事後に使用した場合、血中へのCBD曝露量が約3.8倍、最高血中濃度が約5.2倍に増えました。(» 参照)
また、CBDを70mg含む抽出物を使った別の小規模試験でも、高脂肪食後は空腹時に比べてCBDの最高血中濃度と総曝露量が大きく増えました。(» 参照)
ここで大切なのは、数字をそのまま市販CBDへ当てはめることではありません。
これらの試験は、特定の製剤と決められた条件で行われています。
ただし、同じ10mgでも、食事条件が違えば体内への取り込まれ方が変わる可能性があることは分かります。
例えば、
・1日目は空腹時
・2日目は夕食後
・3日目は脂っこい食事のあと
というように毎回条件が違うと、同じ量を使っても比較しにくくなります。
CBD量を試すときは、できるだけ、
・同じ製品
・同じ量
・近い時間帯
・似た食事条件
にそろえる方が、自分なりの変化を確認しやすくなります。
💡「10mg使った」だけでは条件が足りない
CBDの記録をつけるなら、mg数だけでなく次の内容も残しておきましょう。

これだけでも、「何mg使ったか」だけを記録するより、ずっと判断しやすくなります。
» CBDグミを食べるタイミングと基本的な食べ方

市販品と臨床試験のCBDは同じ条件ではない

CBDの研究結果を見るときに、特に注意したいのがこの点です。
研究で使われるCBDと、通販や店舗で購入する市販CBDは、必ずしも同じものではありません。

同じ「CBD 10mg」と表示されていても、オイルとグミでは消化や吸収の過程が異なります。
製品の原料や作り方によっても、体内への取り込まれ方が変わる可能性があります。
CBDの薬物動態を調べた研究でも、人によって血中濃度のばらつきが大きく、同じ方法で同じ量を使っても、体内曝露量にはかなり差が生じることが報告されています。(» 参照)
そのため、研究で「300mgに変化があった」と書かれていても、
市販のCBDグミを300mg食べれば同じ結果になる
という意味ではありません。
反対に、研究で少量のデータが少ないからといって、市販品を使った人が何も感じないと決まっているわけでもありません。
💡研究結果は「目安」ではなく「条件つきの情報」
研究の数字を見るときは、次のように考えると分かりやすくなります。
研究で使われた量=自分に必要な量ではない
研究で変化があった量=市販品でも同じ結果になるとは限らない
研究で差がなかった量=誰にも変化がないとは限らない
少しややこしく感じますが、要するに、CBDはmg数だけを切り取って判断できないということです。
「5mgか10mgか」だけで悩むよりも、どの製品を、どのような条件で、何を確認するために使ったのかまでそろえて考えることが、実感できる量へ近づくための現実的な方法です。
結局、何mgから試せば良い?
ここまで読んで、
「共通の実感量がないのは分かったけれど、結局、最初は何mgにすればいいの?」
と思った方もいるかもしれません。
結論として、初めて市販のCBDを使う場合は、5mg前後の少量から試す方法が現実的です。
ただし、ここでいう5mgは、5mg使えば、リラックスや睡眠の変化を実感できるという意味ではありません。
初めから多く使いすぎず、体調に変化がないかを確認するための開始量の一例です。
一方、研究では50mgを毎日8週間使用しても、健康や心理状態に関する多くの評価項目でプラセボとの差が確認されなかった例があります。また、100mgを1回使用しても、主観的な作用がプラセボと明確に異ならなかった研究もあります。つまり、5mgや10mgで実感できなくても不思議ではありませんが、だからといって急に数十mgへ増やせばよいとも言えません。
初回は5mg前後から考える
初めて使う場合は、商品に記載された使用方法を確認したうえで、次のように考えると分かりやすいでしょう。

5mgは、医学的に確立された「適量」ではありません。
また、体格や年齢から安全な量を単純に計算できるものでもありません。
一般向けCBD製品については、安全性や効果、適切な使用量に未解明な点が多く、ほかの薬の働きに影響する可能性もあります。([U.S. Food and Drug Administration][2])
そのため、初回の目的は「はっきり実感すること」ではなく、
✔︎ 眠気が強くならないか
✔︎ 胃腸に不快感が出ないか
✔︎ 普段と違う体調変化がないか
✔︎ その製品を無理なく使えるか
を確認することだと考えてください。
5mgで何も感じなかったらどうする?

5mgを1回使って何も感じなくても、すぐに「自分には効かない」と判断することはできません。
一方で、その日のうちに追加して量を重ねるのも避けた方がよいでしょう。
CBDは、同じmg数でも製品や食事条件などによって体内への取り込まれ方が変わります。さらに、量を増やすほど変化が強くなるとは限りません。150mg・300mg・600mgを比べた研究では、模擬スピーチ中の不安について300mgでは変化が確認されたものの、150mgと600mgではプラセボとの差が確認されませんでした。
まずは、次の条件をできるだけそろえて記録します。
・同じ製品
・同じ量
・近い時間帯
・似た食事条件
・同じような目的
例えば、「夜の気持ちの切り替え」を確認したいなら、毎回違う場面で使うのではなく、数回は夕食後の近い時間帯にそろえてみます。
使用量だけでなく、食事との間隔や、その日の睡眠・疲労状態も記録しておくと比較しやすくなります。
数日後は量を増やしても良い?

体調に問題がなく、同じ条件で試しても変化が分からない場合は、商品に記載された範囲内で少しずつ調整する方法があります。
ただし、
・5mgで分からなかったから、翌日は20mg
・20mgで分からなかったから、次は50mg
というような増やし方はおすすめできません。
高用量の研究では、下痢、吐き気、頭痛、眠気などが報告されています。また、CBDは薬との相互作用や肝臓への影響などにも注意が必要です。研究で使われた高用量は、一般向け製品を自己判断で増量する根拠にはなりません。(» 参照)
調整する場合は、オイルなら商品表示に沿って1滴分、グミなら少量に調整できる商品の範囲など、一度に大きく変えないことが大切です。
なお、グミを半分にした場合、表示されたCBD量が正確に半分になるとは限りません。少量から試したい方は、最初から1粒あたりのCBD量が少ない商品を選ぶ方が分かりやすいでしょう。
» 初心者がCBDグミを購入する前の確認項目

何mgまで試せば答えが出る?
残念ながら、ここにも共通の上限はありません。
「20mgまで試せば分かる」「50mgで変化がなければCBDは合わない」と判断できる信頼性の高い基準は、一般向けCBD製品について確立されていません。
また、研究で数百mgが使用されているからといって、市販品を同じ量まで増やしてよいわけではありません。
研究では、対象者、製剤、食事条件、使用時間、評価方法などが管理されています。市販のオイルやグミを自己判断で増量する場合とは条件が異なります。
量を増やしても変化が分からない場合は、次の可能性も考える必要があります。

「実感できるまで増やす」のではなく、一定の条件で試しても変化が分からない場合は、いったん立ち止まることも大切です。
まとめ|5mg前後は「実感量」ではなく開始量の一例
ここまでをまとめると、初めてCBDを使う方は次のように考えるとよいでしょう。
まずは5mg前後の少量から試す。
ただし、5mgは実感を保証する量ではない。
同じ条件で記録し、変化が分からなくても急に増やさない。
具体的には、次の順番です。

CBDを使う目的は、強い変化を感じることではありません。
「何mgなら効くか」だけを追いかけるよりも、無理なく使用できるか、不快な変化がないか、自分が確認したい項目に違いがあったかを落ち着いて見ていきましょう。
» CBDオイル・グミ・バームの違いと選び方

