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空気中にもマイクロプラスチックが!人への影響、今できることは?

空気中にもマイクロプラスチックが!人への影響、今できることは?

 

大きさが5mm以下のプラスチックを「マイクロプラスチック」と呼びます。 
 

このマイクロプラスチックが海や河川の汚染だけでなく、食べ物や飲み物、空気中にまで及んでいることが分かり、人への影響が気になるところです。 
 

また、人間の手が加えられていない北極圏にまで、雪からプラスチック片が発見されたというのですから、環境汚染は深刻なものです。 
 

このまま汚染が続けば、2050年には、魚の量より海に流れるプラスチックゴミの方が上回ると言われています。 
 

日本を含む東アジアの海では特に多く、他人事ではありません。 
 
 

 

マイクロプラスチックの年間摂取量250グラム、人への影響は?

世界中の人々が、毎週クレジットカード1枚分に相当する5グラム、1年間で約250グラムのマイクロプラスチック粒子を摂取している可能性を指摘する研究結果が明らかになりました。

空気中にもマイクロプラスチックが!人への影響、今できることは?

 
人間にとって年間250グラムではどのような影響があるかわかりませんが、実際、日本人を含む8カ国の成人対象の糞便から、マイクロプラスチックが検出されています。 
 

水道水やボトル入り飲料水、ビール、食塩などの飲食物のほか、空気中からも、ほとんど目に見えないプラスチック粒子が検出されたというのですから、健康被害はないのか、ちょっと心配になりますよね。 
 

Karisugi
すぐに被害がなくても、取り込んだマイクロプラスチックが長年蓄積されたとき、人体へどんな影響が出てくるのか、気になるところです。
 
 
 

プラスチックが人体に有害かどうかは分からない?

空気中にもマイクロプラスチックが!人への影響、今できることは?

空気中にもマイクロプラスチックが!人への影響、今できることは?

世界保健機関(WHO)は、飲用水中のマイクロプラスチックの人への健康に対する懸念は低いとしていますが、信頼できるデータがこの時点では少なすぎるため、人間の健康にどういった被害があるのか確かな答えがありません。 
 

研究が進めば、数年後はまた違った見解が出されるかもしれませんね。 
 
 

有害物質を吸着したマイクロプラスチックの方が問題

環境ホルモンなど有害物質を吸着したマイクロプラスチックが、魚や貝、海鳥の消化管から検出されています。 
 

正常に消化できず蓄積されたまま、それらを今度は人が食べるのですから、結局は人が出したごみが人の食卓に返ってくるということです。

空気中にもマイクロプラスチックが!人への影響、今できることは?

空気中にもマイクロプラスチックが!人への影響、今できることは?

特にマイクロプラスチックに含まれる残留性有機汚染物質(POPs=Persistent Organic Pollutants)は、人体に有害な影響を及ぼす危険なもの。 
 

化学物質の多くは体内に蓄積され、ガンや免疫系に悪影響を及ぼす危険性があります。 
 

例えば、ノニルフェノール。プラスチックの添加剤が分解してできる物質で、人体に入るとホルモンに関わる病気(乳がんや子宮内膜症)の原因になることが懸念されていいます。 
 

また、ヨーロッパで行われた大規模な疫学調査では、成人男性の精子数の減少が起こっているという結果も。 
 

マイクロプラスチックだけが原因というわけではありませんが、全くの無関係とも言いきれません。 
 

また、強化プラスチックの原料にビスフェノールAがありますが、これは動物の脳・神経系に悪影響を与えるという実験結果があり、母体に影響が見られなくても、胎児の発育・発達に影響を及ぼすと言われています。

空気中にもマイクロプラスチックが!人への影響、今できることは?

空気中にもマイクロプラスチックが!人への影響、今できることは?

いずれも人体への影響が懸念されていますが、ここに挙げた例はほんの一例です。 
(参考:<表>海洋中に漂うマイクロプラスチックから検出された環境ホルモン) 
 

マイクロプラスチックが飲食物や空気中に存在することはわかっていても、それがどこから運ばれてきたものなのか、出どころを特定するのは難しいそう。 
 

人体への影響が明らかになっていない段階ではありますが、だからこそ万が一のことも考え、「用心に越したことはない」という気持ちにはなりますよね。 
 
 

海洋に漂うマイクロプラスチックの出どころは?

空気中にもマイクロプラスチックが!人への影響、今できることは?

空気中にもマイクロプラスチックが!人への影響、今できることは?

マイクロプラスチックの出どころは、大きく分けて以下の3つです。 

●歯磨き粉、洗顔料、ボディスクラブなど、製品の材料として広く使用されるマイクロビーズもマイクロプラスチックの1つ。使うたびに排水口から海へと流れることになります。 
 
●私たちが使う様々なプラスチック製品が、屋外・海・河川で雨風や紫外線に晒されて次第に劣化し分解され、ほとんど目に見えない粒子になったものが海洋を漂うことになります。 
 
●ポリエステル製のTシャツやフリースを洗濯したときに出る化学繊維のくずが、下水処理を抜けてマイクロプラスチックとなって海に流れることもあります。 

 
 

今できること〜環境のため、自分のため〜

空気中にもマイクロプラスチックが!人への影響、今できることは?

 

海外ではマイクロビーズの使用を禁止したり、使い捨てプラスチック製容器の使用を禁止するなどの対応をとる国もあり、日本も遅ればせながら、レジ袋の有料化やストローの使用を段階的になくすなど、プラスチックごみの削減のために少しずつ動き出しました。 
 

国や企業努力だけでなく、一人一人のプラスチックごみを減らそうとする努力と、自分の体にもできるだけマイクロプラスチックを取り入れないように気をつけることが必要です。 
 

プラスチックを完全に排除した生活はできませんが、自分たちでできることを、無理のない範囲で行動に移していくことはできます。 
 

個人でできることは?

・マイバッグを持ち歩く 

・衣類はポリエステルやナイロン以外の素材(綿素材のもの)を選ぶ 

・プラスチックに入った食品は別の皿に移してから温める 

・魚は内臓を取り除いて食べる 

・ペットボトル飲料を控えてマイボトルを持つ 

・安全性の高いウォーターサーバーの利用

・ウォーターサーバーのお水をマイボトルに入れて持ち歩く 

・缶ビールより瓶ビールを選ぶ

 
 
Karisugi
マイクロプラスチックの人体への影響はまだ不明ですが、今の私たちの行動が、将来の私たちに返ってくることは明らかです。
 
 
 

ー・ー・ー・ー【参照記事】ー・ー・ー・ー

 

・一般社団法人環境金融研究機構「日本人を含む8カ国の成人対象の食事調査で、全員からマイクロプラスチック検出。」 

・内閣府 食品安全委員会 

人体にマイクロプラスチック、初の報告 

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